PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

土木工事を通じて道路などのインフラや住宅周りを整え、地域の暮らしを守りたい

札幌のインフラを守る土木・舗装工事のプロ

秋田政行

秋田政行 あきたまさゆき
秋田政行 あきたまさゆき

#chapter1

道路の舗装や護岸整備を行う公共工事や、塀や門扉など住宅の外構工事も実施

 「私どもは、街の基盤を整え、地域の皆さまの暮らしを守るため業務範囲を広げ、対応力を磨いてきました。自治体の公共工事からご家庭の外構工事までお任せください」

 そう話すのは、北海道夕張郡に本社を置き、札幌市に営業所を構える「M・Kロード」代表の秋田政行さん。道路の舗装や護岸整備のほか、住宅のブロック塀や門扉、玄関アプローチ、駐車場の設計・施工など土木事業を手掛け、札幌市をはじめ隣接する市町村にも出向きます。

 これまでに数多くの現場をこなしてきた秋田さん。ベテランではありますが、決して自らの実力を過信せず、毎回着工前の準備に全身全霊で臨みます。
 「段取りこそが最大の勝負だと考えています。準備を怠れば全てが台無し。機材や資材の手配、工程や工法の確認を、2週間から長いときは1カ月かけてじっくり行います」

 特に難しいのは冬場。1mを超える雪が積もり、気温が氷点下を下回るため、夏場と同じ作業はできません。
 「厳しい環境下で安全性に気を配るのはもちろん、地面は凍ってしまいますし、春になれば地盤面の高低基準であるグラウンドレベルは下がります。それを念頭に置いた上で、計画を立てなければなりません」

 秋田さんは、「自社の飛び抜けた強みはいまいち分かりません」と苦笑しつつも、「一つ一つの工事で一切手を抜かず、当たり前のことを丁寧に積み重ねた結果、今があるのでしょう」と自信を見せます。

 「私は土木業が好きなんです。掘削、整地など各種重機を使い分け、さまざまな造築を行うのがおもしろいんですよね」

#chapter2

舗装工事の会社でノウハウを身に付け、信頼できる同僚を誘って独立

 1972年に、羊蹄山の麓に広がる虻田郡真狩村で生まれた秋田さん。父親が転勤族であったため、道内を転々としながら育ちました。

 専門学校で土木工学を学び、舗装工事を請け負う会社に就職。施工担当者として12年間勤め、ノウハウを身に付けた後、同僚だった現在の専務を誘い、2005年に会社を立ち上げました。
 「経験を積むにつれ、もっと自由にやってみたいという気持ちが膨らんできたので、独立することにしたのです」

 「M・Kロード」という社名は、秋田さんと専務の小川和也さんの名前の頭文字から一字ずつ取って付けたそうです。
 「私は現場管理に長く携わり、彼は実技にたけたザ・職人というタイプ。『代表はお前がやってくれ』と言われて話がまとまりました。不安はありましたが、ある程度受注のめどは立っていましたし、頼れる相棒もいたので、質の高い仕事さえすれば問題ないだろうと見ていました」

 前職から数えて30年以上の実務実績を持ち、道路といったインフラを支えてきた秋田さん。創業以来、多少の波はあったと言いますが、1件1件の案件に真摯(しんし)に打ち込み、顧客との信頼関係を大切にしながら会社を切り盛りしてきました。

 「サラリーマン時代に、『もっとこうした方がいいのに』と温めていたアイデアをどんどん実践してきましたし、最近は毎年一つは違ったことをしようと心に決めています。住まいの外回りの依頼を受け始めたのもその一環です。やってみたいことはまだまだありますよ」

秋田政行 あきたまさゆき

#chapter3

後進の育成に取り組み、DX化や採用に関するコンサルティング事業も視野に

 秋田さんは長年、技術者の育成に力を注いできました。努力のかいがあり、今では30人あまりの従業員が集まり、若手から熟練者まで幅広く在籍しています。
 「土木・建設業界は、全国的に人手不足が大きな問題になっています。現状に満足せず、これからも人材を育て、業界の発展に貢献していきたいと思っています」

 働きやすく、笑顔の絶えない組織にしていくことが目標と語る秋田さん。2023年8月からは、個人事業主だった息子の隆太さんが同社に参画し、ホームページやSNSの運用、WEBマーケティング関係を一手に引き受けるように。

 数々の写真で自社の雰囲気や職人の素顔を紹介するほか、個々の成長やキャリアアップを後押しするメッセージなどを伝えた結果、半年の間に新規メンバーが3人入社したと言います。

 「私は、土木の知識に関しては十分とは言えませんが、情報発信などで力になれると考えています。採用に加え、今後取り組んでいきたいのは業界のイメージアップ。『技は目で盗め』と、古い慣習が根強い印象があるかもしれませんが、当社には明るく元気で優しいスタッフがそろい、一人前になるまでしっかりサポートすることを知ってほしいですね」と隆太さん。

 他にも、無駄を省いて効率化を図るDX(デジタルトランスフォーメーション)化の推進や、採用についてアドバイスするコンサルティング事業の展開も視野に入れています。秋田さんは「仲間と一緒に進化を続け、皆さんのお役に立ちたい」と熱を込めます。

(取材年月:2024年1月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

秋田政行

札幌のインフラを守る土木・舗装工事のプロ

秋田政行プロ

建設業

M・Kロード株式会社

道路の舗装工事を手掛ける会社として2004年に創業。2020年頃から土木工事も請け負える体制を整え、経験豊富な職人が土木から舗装工事まで一貫して対応します。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ北海道に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または北海道テレビ放送が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO