地域に密着し、多様な困りごとに寄り添う法律のプロ徳永賢太郎

地域に密着し、多様な困りごとに寄り添う法律のプロ

徳永賢太郎

一人一人の声にじっくり耳を傾けるため、初回相談は90分の時間を確保

　「身の回りでもめ事などが起きると、まずはネットで調べる人も少なくないでしょう。しかし、状況は人により異なり、自分に合った答えを導き出すのは簡単ではありません。どんなことでも当方がお力になります」

　そう語るのは、地域密着の弁護士として、北広島市に根差して活動する「北広島水あさぎ法律事務所」代表の徳永賢太郎さん。「困ったときに何でも相談できる場」を第一に、専門分野をあえてうたわず、交通事故や離婚など個人のトラブルから、創業や事業承継、資金調達といった企業法務まで幅広く対応しています。

　「ご自身ではささいなことだと思っていても、情報を見聞きするうちに、どんどん不安が募るもの。冷静な判断ができず、事態が悪化することもあります。早めにお声掛けいただくことで、心の負担を和らげることにもなりますし、解決への一歩となります。ご利用された方からは『ホッとした』とよく言われます」

　じっくり話を聞けるように、初回の相談時間は90分。現状を把握し、具体的に「次は何をするべきか」を必ず示すようにしているとか。例えば交通事故の被害に遭い、保険会社と示談をする場合なら、〝何に注意すべきか〟〝慰謝料に上乗せできるか〟など交渉のポイントをアドバイスし、希望によっては交渉を引き受けます。
　「事務所に来られた時点で、『もう後戻りはできない』と覚悟される方は多いですが、そんなことはありません。内容によっては、相談のみで対処できることも。オンラインでも受け付けていますので、気軽にお問い合わせください」とやさしく呼び掛けます。

離婚や交通事故の対応多数。刑事事件では無罪獲得の実績も

　独立以前は苫小牧や札幌の法律事務所に勤め、実務を重ねてきた徳永さん。中でも離婚や交通事故、刑事事件を数多く担当し、企業法務では契約書などのリーガルチェックや、労災、労使紛争といった労働事件に携わりました。

「特に独立や起業、会社設立など、これからビジネスを始める段階で、法的なチェックを取り入れてほしいですね。〝資本金はどれくらいにするべき？〟〝就業規則はどうやって作るのか〟など、ちょっとした疑問が浮かんだときに法令の観点で見ると、ご自身も気付かなかった課題が洗い出されます」

　これまでを振り返り、大きな経験だったと話すのが、弁護士1年目で担当した、ある刑事事件。弁護人を務め、無罪判決を獲得しました。
　「日本の刑事裁判は、有罪率が99％を超えており、無罪となるのは珍しいケースといえます。引き受けた当初は、『絶対に無罪だ』と確信があったわけではなく、被告人の言葉を裏付ける事実を証明できるよう必死に動きました。同僚からも『結果につながったのは、依頼者を信じてやり通したからこそ』と評価を受け、どんな状況でもあきらめずに立ち向かう大切さを実感しました」

　根底にある徳永さんの信条は、「どんなときも依頼者の味方であること」です。
　「法的に正しいかどうかの視点だけでなく、何よりも依頼者の利益を優先することを大事にしています。何でもうのみにするわけではありませんが、ご希望を尊重しながら、その方にとって、より良い結果を引き出すことを心掛けています」

北広島市に根差した法的サービスで、地域住民の暮らしを守る存在に

　東京で青春時代を過ごしていた徳永さんが北海道に愛着を感じたのは、中学生の頃。一人旅で初めて訪れ、美しい景色に魅了されて「いつかこの地で暮らしたい」と考えるように。困っている人の役に立ちたいと弁護士の道を選んだ際も北の大地への憧憬は変わらず、道内でキャリアをスタート。2022年に北広島市で開業しました。

　事務所名の「水あさぎ」とは、幕末に活躍した新選組の羽織の色である〝浅葱色（あさぎいろ）〟に由来するとか。京都の治安維持にあたっていた新選組にあやかり、「地域の法的サービスの要になりたい」という思いを込めました。

　将来的に、税理士などの士業や、医療・福祉関係の事業者と連携し、問題解決のワンストップサポートを展開する構想もあるそうです。
　「相続なら相続税、事故でケガをしたら治療やリハビリなど、生活の中には法律だけでは完結できないことが多々あります。一貫して対応できる仕組みがあると、何かあった場合も右往左往することがなくなります」

　各分野の専門家とも協力しながら「地域のみなさんを守っていきたい」と力を込める徳永さん。依頼者から「安心した」の一言をもらうことが、やりがいにつながっていると言います

　「弁護士は堅苦しく、怖いイメージを持たれがちなので、当方はフランクな関係づくりを大切にしています。『こんなことを聞いてもいいのかな』といった心配や遠慮はいりません。みなさんの身近な相談相手として、頼れる存在になるのが当方の目標ですから」

（取材年月：2023年6月）

小さな困りごとから相談できる「一番の味方」として、経験知を発揮

一人一人の声にじっくり耳を傾けるため、初回相談は90分の時間を確保

離婚や交通事故の対応多数。刑事事件では無罪獲得の実績も

北広島市に根差した法的サービスで、地域住民の暮らしを守る存在に

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