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経済活動の安定と成長を支える税務・会計、個人の資産税申告手続きや生前対策に注力

豊富な経験知をもとに次世代へ資産や事業をつなぐ資産税のプロ

廣田隼一

正面

#chapter1

税額の概算提供を迅速に進め、円満な遺産分割や速やかな申告手続きをサポート

 次世代へ資産を引き継ぐ際に不動産や預貯金、金融資産をどのように取り扱うのか、それぞれの事情や価値観などによって必ずしもひと通りではないのが相続です。

 JR札幌駅から徒歩約5分とアクセス便利なオフィスビルに拠点を置く「廣田隼一税理士事務所」では、所長の廣田隼一さんのもと、「どんな手続きがいつまでに必要か」「相続税・贈与税はどれくらいになるのか」といった声に向き合います。

 「当方では、ヒアリングの段階から税の専門家である税理士が応対。個別の事情やご家族の思いを丁寧にお聞きしたうえで、納得のいく申告手続きを提案しています。ご相談に来られたタイミングでできることを可能な限り検討し、シミュレーションしたうえで必要であれば、連携する各士業へつなぐこともできます」

 2019年に開所以来、税務・会計業務の支援や業績データの分析による経営面のアドバイス、起業家の創業サポートなど地域の経済活動の安定と成長を支えながら、特に個人や法人経営者の相続にまつわる申告手続きや生前対策に力を入れてきました。

 廣田さんは、首都圏で幅広い分野を取り扱う税理士法人に在籍し、資産税部門の統括責任者として、さまざまな背景や条件下にある相続案件を担当。携わった数は数百件にも上ると言います。

 「数多くの相続を支援してきて、円満な遺産分割や速やかな申告手続きを進めるために、親族間で話し合う時間を十分にとってほしいと改めて感じています。皆さんが現状を把握し、熟考できるように、できるだけ早い段階で税額の概算などをご提供できるよう努めています」

#chapter2

職務の経験知と生活者としての慈愛に満ちた視点を携え、地元で税理士事務所を開所

 札幌市内の一般企業に就職したものの、「会社都合の働き方ではなく、仕事の内容も勤務地も自分自身でコントロールしたい」と税理士資格の取得を目指した廣田さん。

 「職業倫理を学ぶ中で、ご依頼者一人一人の人生に関わる重い責任を伴う職務であるという認識が深まるにつれ、一層意欲が高まっていくのを感じました。特に相続に関連する業務では、一通りの知識を身に付けるだけではなく、社会構造全般への理解や人間心理への洞察といった幅広い分野で、偏りのない見識を持つ必要があると痛感しましたね」
 資格取得を果たすと「独り立ちできる経験知を蓄えるまでの武者修行」と覚悟を決め、上京に踏み切ります。

 自身を「何事も熟慮を重ね難解な課題に立ち向かって攻略してこそ、充足感を覚えるタイプ」と分析。慎重な行動を常としてきた廣田さんにとって、かつて自分の決断を悔やんだことは、ほぼありませんでした。

 「地元を離れるという判断は、スキルアップには大いに役立ったものの、結果的にいつも応援し慈しんでくれた祖母の晩年に寄り添う機会を失うことになってしまいました。おばあちゃん子だった私にとって、愛情に報いることと成長への挑戦を両立するのは容易ではありませんでしたね。これまでの人生で、唯一の心残りかもしれません」と振り返ります。

 実務に励み経験知を積むと、家族を伴って帰札。職責を果たす自信とともに生活者としての慈愛に満ちた視点も携え、独立を果たしたのです。

#chapter3

家族へ託すものの価値や選択肢を損なわないために、客観的サポートの活用を

 廣田さんの豊富な知見をベースにした取り組みは、実務に限ったものではありません。

 勤務時代も含め、金融機関や住宅メーカーと連携したセミナーや相談会にも積極的に登壇。10年以上にわたって、経理や税務の実務者向けの専門誌や、一般の人に向けた情報誌やリーフレットで執筆するなど地道な情報発信を行ってきました。
 法人税や相続税、事業承継といった難解な制度の解説や、生前対策の豆知識などについて分かりやすく伝える内容は、どの立場の人にも好評のようです。

 資産税については家族ごとに個別性が高く、都市部や地方といった地域性によっても、捉え方に異なる傾向があると話します。

 「家族のためを思って作成した遺言書により、返って不利益につながるケースも散見されます。例えば、配偶者や子どもになるべく負担をかけたくないと配慮したつもりでも、相続税の特例・控除が受けられなくなったなどということも起こり得るのです」

 廣田さんは個々の思いに寄り添いつつ「遺(のこ)される側の事情や他の状況とかみ合わなければ、資産だけでなく最も尊重すべき愛情まで満足に伝えられないことになってしまいます」と警鐘を鳴らします。

 「相続開始から納税手続き完了まで10カ月という期限は事務手続きだけでなく、将来の相続や納税資金の調達まで考えるとなると、決して十分な時間とはいえません。家族へ託すものの価値や選択肢を損なわないためには、先延ばしにせず、日頃から私たち専門家の客観的なサポートを活用していただきたいですね」

(取材年月:2024年10月)

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廣田隼一

豊富な経験知をもとに次世代へ資産や事業をつなぐ資産税のプロ

廣田隼一プロ

税理士

廣田隼一税理士事務所

税理士法人の資産税部門統括責任者として300件以上もの相続案件を担当。豊富な経験知をもとにした客観的なサポートで個別の事情に向き合い、資産や事業を円滑に次世代へつなぐ生前対策や納税手続きを支援

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