「誠実」をモットーとする建築リフォーム工事のプロ小林有

「誠実」をモットーとする建築リフォーム工事のプロ

小林有

設計や施工、工程管理に関する資格を有し、打ち合わせから現場監督まで一貫対応

　「お客さまの信頼を裏切らぬよう、誠実な工事を何よりも大切にしています」と力強く話すのは、「鴻春工務店」の代表・小林有さん。札幌市を拠点に、札幌市公共建築工事のほか、戸建て、マンションのリフォームを手掛けています。

　「私を信じてご用命くださったお客さまに、工事中・工事後もリフォームか所の不具合が発生しませんように慎重に最初から最後まで私が責任を持って担当します。工事後もご安心いただけますように定期的にアフターメンテナンスも実施しております」

　小林さんは、二級建築士や1級建築施工管理技士、一級建築大工技能士など、建物の設計や工程管理、木工技量に関する資格を取得。顧客との打ち合わせから現場監督まで、自ら一貫してこなします。

　「ミスマッチが生じないように、工期中はお客さまと密にコミュニケーションをとり、懸念材料があれば、その都度取り除くことを心掛けています。また、現場を清潔に保つように努めています。特にお住まいの場合、お客さまの生活空間を汚してはいけませんから、細心の注意を払って作業に当たります」
　
　常に最善を尽くすことをモットーに取り組み、顧客からの感謝が大きなやりがいになっているとか。「以前、ご年配の方のご自宅で介護リフォームをしました。玄関やお風呂場、お手洗い、階段に施す手すりの位置について、お客さまのご要望などを細やかに伺い、ミリ単位で調整したところ非常に喜んでくださり、とても印象に残っています」

　他にも段差をなくすバリアフリー化や、内窓、複層ガラス窓を設置するなど断熱改修にも応じています。

大工に憧れて建設業に進み、現場に携わって経験を養い40歳で独立

　1969年に札幌市で生まれた小林さん。幼少期から巧みにものづくりをする親戚の大工に憧れ、将来は建設関係に進みたいと心を決めます。

　北海道職業訓練短期大学校（現北海道職業能力開発大学校）の室内造形科を卒業後、主に公共工事を請け負う会社に入り、現場管理に従事します。「先輩や上司は建築士や施工管理技士といった資格をお持ちの方ばかりで、私も負けじと勉強しました」

　専門性を養うために研さんを積みますが、入社した時期はまさにバブル崩壊と重なっていたため日本経済が低迷。いずれの業界にも冬の時代が訪れ、同業他社が次々と経営破綻するなか、勤務先もその波に飲み込まれ倒産の憂き目に遭います。幸いにも、別の会社に無事就職を果たしました。

　「景気の悪い時代でしたから予算も厳しくて。現場管理の業務を行いながら私も職人さんたちとともに汗を流し、現場業務に明け暮れていました。大変な日々でしたが、職人の皆さまにご指導を賜りまして技能が身に付き、おかげさまで現在活動できていることと存じております」

　数社で実務を重ね、2010年に独立。「40歳を過ぎ、一通り建設工事を経験することができたので、自分の力で独り立ちしたいという気持ちになりました」と小林さん。当初は個人事業主として活動していましたが、2018年に法人改組しました。

　「社名の『鴻春』は、私が酉（とり）年生まれでしたので、工（たくみ）の漢字入りの『鴻』と、大好きな季節の『春』を組み合わせました。今までの建築施工業務経験をもとに工務店として社会に貢献したいという願いを込めました」

仕事は人生そのもの。数多くのニーズに応えて世の中の役に立ちたい

　独立当初は、小林さんをよく知る業者から依頼を受けたり、既存顧客が新しい顧客を紹介してくれたりしました。
　法人化してからは、新卒で勤めた会社で得たノウハウを生かし、札幌市の競争入札にも積極的に参加。小学校の修繕・市指定有形文化財の修繕など、少しずつ実績を積み上げてきました。

　「昨今の社会情勢を鑑みても、事業は安泰という状態には至りませんが、こればかりは仕方ありません。不安を解消する唯一の方法は一生懸命頑張ることです」

　小林さんは一人で会社を運営しているがゆえに、自らの身に何かあれば業務は完全にストップしてしまいます。関係者や顧客に迷惑をかけないためにも、かかりつけ医のもとで、血液検査と血圧測定を含めた検診を毎月欠かさずに受けていると言います。「時間があれば自宅近くにある定山渓温泉に出掛け、日頃の疲れをゆっくりと癒してみたいと希望しております」

　個人のマイホームから札幌市の公共建築工事まで数々の案件に対応。忙しく過ごしていることから、今後は、志を同じくする仲間がいれば一緒に働きたいと考えています。

　「私が培ってきた知識や技術を伝えたいですし、何より仲間がいてくれた方が、お客さまのニーズに今まで以上に柔軟に応えることができることと存じます」

　北海道職業訓練短期大学校を卒業して以来、建設の道を一筋に歩んできた小林さん。50歳を過ぎた今も「世の中の役に立ちたい」という情熱は変わっていません。「仕事は私の人生そのもの。できるだけ長く続けて、皆さまのお力になりたいですね」と意欲を見せます。

（取材年月：2023年10月）

信頼に応える誠実な仕事で、住宅リフォームや公共建築工事に尽力

設計や施工、工程管理に関する資格を有し、打ち合わせから現場監督まで一貫対応

大工に憧れて建設業に進み、現場に携わって経験を養い40歳で独立

仕事は人生そのもの。数多くのニーズに応えて世の中の役に立ちたい

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