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「人」と「お金」の悩みに伴走し、中小企業の〝より良い未来〟を考える

「人」と「お金」に強い経営コンサルティングのプロ

吉岡裕幸

吉岡裕幸 よしおかひろゆき
吉岡裕幸 よしおかひろゆき

#chapter1

社労士と元銀行員の知見を生かし、経営者と従業員の相互理解や融資業務の支援に注力

 「ミライフコンサルティング社会保険労務士事務所」代表の吉岡裕幸さんは、社会保険労務士と元銀行員という2つの視点から、中小企業の「人」と「お金」に関する課題に向き合い、解決に向けたコンサルティングを行っています。

 「人」に関する相談でよく見られるのが、経営者と従業員の間の意識のズレです。例えば、「従業員が思うように動いてくれない」と悩む経営者がいる一方で、「社長が何を考えているか分からない」という従業員の声も少なくありません。

 「経営者一人が頑張っても、会社の持続的な成長は難しいものです。従業員に任せる仕事の意味や目的を丁寧に伝え、巻き込んでいくことが重要です。両者の距離が近づくことで、本業に専念でき、業績にも好影響が生まれます」と吉岡さん。
 従業員との個別面談、仕事へのモチベーション向上を目的とした研修やワークショップなど、企業ごとの状況に応じたサポートを提案します。

 継続的に支援を行っている歯科医院では、院長とスタッフ間の関係性に課題があったため、働く目的を考える研修を実施。その後も毎月、コミュニケーションをテーマにしたワークを続けています。
 「ワークには院長も参加してもらい、ゲームなどを通して、楽しみながら相互理解を深めます。職場の雰囲気が以前より良くなったと喜ばれています」

 「お金」に関する支援では、吉岡さんの36年にわたる広島銀行での勤務経験が強み。融資担当や責任者としての実務を重ねてきたことから、金融機関が求める情報を的確に整理し、融資手続きが円滑に進むよう支援しています。

#chapter2

未来のありたい姿を一緒に考え、悩みに応じて企業同士をつなぐ役割も

 事務所名の「ミライフ」とは「未来+Life+If」をあわせた造語。吉岡さんは、「もし未来が〇〇だったら」というキャッチコピーを掲げ、経営者に先々のビジョンを考えてもらうきっかけづくりを大切にしています。
 「3年後の会社の姿をイメージできている経営者は少数派です。過去の数字に基づく話ではなく、これからどうありたいかという未来の話ができる存在でありたいという思いを込めました」

 企業に応じた柔軟な支援ができるよう、コンサルティングの形はあえて決めないスタイル。毎回、経営者自身に「困っていることを上から3つ」挙げてもらい、優先順位をつけて取り組みます。
 「例えば、利益が上がらないという悩みでも、原因や対策は企業ごとに異なります。これまで多くの企業を見てきた経験をもとに、その会社の得意分野や強みを生かしながら、解決までの近道を描けます」

 近年は、助成金に関する相談も増加。
 「人事制度を見直すことで受給資格が得られる助成金など、専門知識が必要なものもあります。ぜひ専門家をご活用ください」と呼びかけます。

 さらに、法律相談が必要な場合は弁護士、店舗の看板修繕であれば専門業者を紹介するなど、悩みに応じて企業と企業をつなぐことも積極的に行っています。
 「人と人をつなぐのが得意なこともあり、『こういう人を知らないか』という相談を受ける機会も多いです。お互いにとってプラスになるような関係づくりを目指したいですね」

#chapter3

定年退職まで銀行で40年近く経験を積み、社労士資格も取得

 大学卒業後、広島銀行で定年まで36年勤め上げた吉岡さん。窓口業務から始まり、営業、融資、システム、住宅ローンなど、幅広い業務に携わりました。
 「祖父も父も銀行出身で、父から勧められたこともあり、その道に進みました。銀行業務で年金相談に対応する際に、専門知識があった方がいいと思い、40代で社労士資格を取得しました」

 独立を考えるようになったのは、50代の頃。企業の悩みに向き合う中で、その会社にとっての最善策が、銀行の方針に合わないケースもあり、歯がゆさを感じることがあったそう。
 「誰にどう喜んでもらえるかを考えたときに、組織に所属してできることの限界を感じました。その後、異業種交流会に参加したり、監査部で、各支店とともに課題解決に取り組んだりしたことも、今につながる学びの期間になりました」と振り返ります。

 吉岡さんは2018年の定年退職を機に、「ミライフコンサルティング社会保険労務士事務所」を設立。現在、社会保険労務士としての人事・労務関連と、元銀行員としての資金調達の2本柱で、コンサルティングを展開しています。顧問として一つの企業に長く関わることを基本にしており、紹介での依頼がほとんどだそう。

 「今抱えている悩みの解決の糸口は、社長自身の中にあります。日々の業務に忙しくて振り返る時間がとれないという経営者に寄り添い、対話を通して答えを引き出します。より良い未来に向かって、一緒に走り続けましょう」

(取材年月:2025年7月)

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吉岡裕幸

「人」と「お金」に強い経営コンサルティングのプロ

吉岡裕幸プロ

社会保険労務士、経営コンサルタント

ミライフコンサルティング社会保険労務士事務所

社労士と元銀行員の知見を生かし、中小企業の「人」と「お金」の課題に対応します。経営者と従業員の意識ギャップを埋める職場風土の改善や、融資の対応支援で実績あり。課題に応じて企業同士をつなぐ取り組みも。

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