金融工学とAIで課題解決を導くシステム開発のプロ
田村吉章
Mybestpro Interview
金融工学とAIで課題解決を導くシステム開発のプロ
田村吉章
#chapter1
「ITトラブルは、企業の見えないコストです。そうしたコストを抑えることで、企業経営に注力できる環境づくりをお手伝いします」
こう話すのは、群馬県高崎市の「群馬インターネット」代表の田村吉章さん。システムの開発や運用改善のほか、ホームページ(HP)制作、社内事務の自動化システムの構築、人工知能(AI)の活用支援を通じ、中小企業の課題解決をサポートしています。
地方銀行やメガバンクで数多くのシステム開発を指揮した経験から、技術と経営の双方の視点を踏まえた提案ができるのが強み。利用者の立場から、顧客も気付いていない課題の本質や潜在ニーズを引き出し、業務改善につなげます。
「ある顧客企業の会長さまとご一緒した際、『最近迷惑メールが多くて困っている』というつぶやきを耳にしました。そこで、その企業のIT担当者さまにメールサーバーの見直しを提案し、再構築を進めたことがあります。後日、『何気ない会話をIT環境の改善につなげてくれた』と驚かれ、大変喜ばれました」
顧客自ら運用できるプログラムの作成だけでなく、そのシステムを使いこなせるスタッフの育成にも尽力。銀行員時代には人材育成に携わっており、現在もIT講習に従事。「教えるプロ」としてのノウハウを生かし、自走化までを伴走支援します。
「ブラックボックス化しないシステムと、それを活用できる人材の両方を整えることで、お客さまのビジネスの基盤強化をサポートします」
#chapter2
幼い頃から数学に関心を持っていた田村さんは、東京理科大学で数値解析を研究後、群馬銀行へ入行。有価証券投資のリスク管理システム構築などに携わり、金融工学の知見を生かして30年以上システム開発やリスク管理の実務を担ってきました。
2017年にはみずほ銀行系の関連会社に出向し、AIの深層学習を活用したシステムを開発。主なものには、帳票の自動読み取りシステムやサービス改善支援システムがあります。
「最初に、物体認識AIを用いて書式や筆跡が異なる手書き口座振替依頼書の自動読取システムを開発しました。また、大規模言語モデルを活用し、X(旧Twitter)から自社の悪評を抽出してサービス改善につなげるシステムも構築しています」
その後、独立して自らの会社を立ち上げ、2024年に群馬インターネットの代表に就任。祖業のインターネット接続サービスを充実させる傍ら、新規事業を立ち上げてきました。
新しい事業の柱と位置づけるシステム開発では、顧客の現状分析から設計、導入、運用改善までを一貫してサポートします。
群馬インターネットの数十台におよぶサーバは、田村さん自身が設計・実装・運用を行っています。この内製化する技術の裏付けによって、顧客の要望、その後ろにある課題を即座に読み取り、課題解決策を提供しています。
扱うシステムは多岐にわたり、近年特にニーズが高いのがサイバーセキュリティー。スパム対策を強化したメールサーバーの導入や、ランサムウェア対策の強化などを支援しています。
「導入済みのファイアウォール製品『FortiGate(フォーティゲート)』の設定を最適化し、ランサム対策につなげた事例もあります。既存環境の見直しだけでセキュリティーが高まるケースもあります」
#chapter3
企業のHP制作も、田村さんが始めた事業の一つ。運用自動化システムを一体として提供することで、更新作業の効率化を進めています。
「不動産会社さま向けに、物件情報をサイトへ自動登録するシステムを開発しています。これまでは物件情報の入力を複数の異なるシステムに入れるなど、手間がかかっていました。それが、普段使っている物件管理表がそのままシステムの入力表となり、物件情報サイトに自動反映するようになります」
学生時代は教師を目指していたという田村さん。メガバンク勤務時代には社員を集め「田村塾」という勉強会を開くなど、人材育成にも関心を持ってきました。その経験を生かし、AI研修事業にも力を入れています。定期的なオープン講座のほか、企業へ訪問するオンサイト研修にも対応。基礎理解から実務への活用まで丁寧に指導します。
「群馬県教育委員会からは数学科高校教師向けの法定研修の一コマを20年以上にわたり受け持っています。数学が社会で活用される場面を伝えるのが趣旨です。地銀時代、金融工学を駆使し、有価証券のリスク計数を算出した話は、先生方も関心をもって聞いてくださいます」
この他にも、ドローンスクールの運営など、地域に根ざしてさまざまなサービスを提供しています。
「困り事を先回りして支え、地域の皆さまに頼られる存在を目指しています。AIも研修を通じて身近にし、自動化や生産性向上につなげたいですね」
(取材年月:2026年3月)
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金融工学とAIで課題解決を導くシステム開発のプロ
田村吉章プロ
AI活用コンサルタント
群馬インターネット株式会社
地銀やメガバンクで培った実績を生かし、技術と経営の視点から課題解決を支援。課題の本質や潜在ニーズを引き出してシステムを構築し、「教えるプロ」として人材育成にも伴走。運用の自走化を見据えて支援します。
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