シニア世代の快適な暮らしをサポートする片付けのプロ
おのあけみ
Mybestpro Interview
シニア世代の快適な暮らしをサポートする片付けのプロ
おのあけみ
#chapter1
「年を追うごとに、できないことが増えていきます。親子ともども動けるうちに家財を仕分け、身軽になりましょう」と呼び掛けるのは、「実家片づけのイロハ」の代表で、整理収納アドバイザーのおのあけみさん。群馬県内を中心に「55歳からの片づけ」をサポートしています。
「50歳を過ぎると子育てが一段落して余裕が生まれたり、親の介護が始まったりと住環境を見直す時期でもあります。年齢を重ねると精神的にも体力的にもおっくうになるので、50代半ばからのスタートをおすすめしています」
おのさんは片づけ講座を開き、市町村が主催する講演会にも登壇。行政書士とタッグを組み、物とお金の片づけについてアドバイスしています。
「講座は、終活や生前整理を始めたいシニア世代と、そのご家族が対象です。室内に物があふれていると探し物が見つからず、つまずいてケガをする恐れもあります。便利な生活を送るための道具が不便や危険を招くことがないよう、住空間を整え暮らしの質を高める提案をしています」
出張片づけサービスも手掛け、顧客と一緒に作業しながら手順やコツを伝授。「もったいないとしまい込むのではなく、使うことで無駄なく価値を発揮できる」と、顧客に気づきをもたらすことに注力しています。
「片づけとは、毎回物を定位置に戻すこと。これは『習慣』にあたるので、日頃から意識することが大事です。2カ月など目標を決め、ルーティン化を目指してもらいます。物をスムーズに戻せない場合は定位置が合っていない可能性があるので、戻しやすい場所を探って調節します」
#chapter2
整理収納アドバイザーとして活動する前は、約20年にわたり住宅情報誌の制作、営業に従事していたおのさん。2017年の夏に、実家の一戸建てで母と同居を始めたのを機に「片づけ」に興味を持ちます。
「それまではマンション住まいで居住スペースが狭く、トランクルームを借りていました。引っ越しの時に入れっぱなしだった荷物をほとんど処分し、何年も不用品を保管するためにお金を払っていたのかと愕然としました」
物に執着し、許容量以上に所有してしまう。“持つことが豊かさ”だった概念を変えるきっかけになったそう。
「私を含め、シニア世代は物を大切にするように教えられてきたので、捨てられない、手放せない人が多いんです」
おのさんは必要な物を見極めたいと、整理収納アドバイザー1級を取得。自宅にある物に向き合い、何年も着ていない洋服・靴や使っていない食器・家具・寝具、本などを手放せました。「物は使ってこそ生きる」と身をもって知り、「使える物」ではなく「使っている物」を残すことを提唱。使いきれない場合は必要とする人に譲る、供養する、寄付することで罪悪感も和らぐと言います。
「母とともに実家の片づけを進めた経験から、『遺品整理より生前整理』をテーマに、親子で作業することを推奨しています。親が元気なうちに済ませることで、子どもの負担が軽くなるだけでなく、親にとっても快適に暮らせる環境が整います」
#chapter3
おのさんが現在、取り組んでいるのが「空き家対策」です。「空き家にしない、空き家を増やさないために、片づけについて学ぶ」といったテーマで講話。行政、不動産業者や士業など他業種とも連携し、啓発に努めていきたいと語ります。
「群馬県はもとより全国的に空き家が目立つようになり、少子高齢化を背景に今後も増加すると言われています。毎年、空き家でも固定資産税を支払わねばなりませんし、庭や家屋が荒れないように管理する手間もあり、所有者に負担がかかります。また空き巣や放火など、犯罪が発生するケースも耳にします。地域の治安を維持するためにも、早急に解決すべき課題だと考えています」
住む予定がない実家などを相続し、扱いに悩んでいる人は多いもの。賃貸に出したり、売却したり、活用するにあたり適切に手入れすることが不可欠です。
「無人のまま放置していたら、あっという間に劣化が進みます。居住者がいなくなり、状況が落ち着いた1年後くらいのタイミングで片づけに着手できるよう、フォローしていきたいですね」
空き家の困りごとを抱える人に向けて、講座の開催にも力を入れていきたいと話すおのさん。「空き家対策はとっつきにくく、ハードルが高いと感じられがちです。だからこそ、市町村役場の空き家担当者の方には、住民へのアプローチのきっかけとして、気軽に参加できる“片づけ講座”を活用していただきたいです」と語ります。
「今後は空き家の片づけコーディネートも展開予定です。古物・骨とう品ルートや海外ルートもある残置物処分のほか、解体や不動産処分も可能です。講座と実践を組み合わせ、継続的に支援できる体制を整え、住まいという財産を守るお手伝いができればと考えています」
(取材年月:2025年6月)
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シニア世代の快適な暮らしをサポートする片付けのプロ
おのあけみプロ
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実家片づけのイロハ
「習慣化を意識した片づけ」をモットーに、終活や生前整理に取り組むシニア世代に寄り添った講座や、出張サービスを7年間展開。今後は空き家対策のセミナーや、空き家の片づけコーディネートなどにも尽力します。
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