研究・経営・教育を通じて身近な人の健康を支えるプロ
大貫宏一郎
Mybestpro Interview
研究・経営・教育を通じて身近な人の健康を支えるプロ
大貫宏一郎
#chapter1
「身近な人たちを幸せに」を理念に掲げ、生命科学を通して、より健やかで心豊かな毎日を応援する「ユーザーライフサイエンス」。飯塚市にある事務所兼ラボには、検査・実験室のほか、認知機能テストや体力テスト、スタッフの体力づくりまで行える室内スタジオも完備しています。
会長を務めるのは、京都大学大学院で食品機能性評価の研究を修めた農学博士・大貫宏一郎さん。製薬会社の研究員を経て、複数の大学で学生を指導しながら、企業のコンサルティングや法人・公益法人の設立、食や香りに関する公的機関での要職など、多彩な活動を展開。30年以上にわたり、食と健康に関する研究を暮らしに生かす取り組みを続けてきました。
2015年の「機能性表示食品制度」施行を機に、食品の安全性や機能性に関する科学的根拠の検証、文献調査、申請書類の作成などを事業の主軸に。博士号取得者、大学教員など各分野の専門家とも連携し、臨床試験や生理・心理実験、生化学分析、統計解析などを実施。自社に研究開発部門を持たない企業の負担を軽減し、客観的で公正な立場から科学的な裏付けに基づく厳正なチェックを行っています。
「健康や美容といった分野は多くの人が関心を寄せていますが、世の中にあふれる情報は玉石混交です。制度が確立されたことで、消費者が食品や生活用品をより選びやすくなったのではないでしょうか」
近年は、大貫さん自身の豊富な知見と経験を、専門書だけでなく一般書籍やメディアでもわかりやすく発信。「健康食品のよろず屋さん」を目指し、根拠に基づく正確な情報提供を通して活動の幅を広げています。
#chapter2
「好きなものを見つめ続けながら生きていくこと」と「知識を多くの人に伝えること」。子どもの頃から抱き続けた理想の博士像を、今も追い求めているという大貫さん。
転機となったのは、研究員として所属していた九州大学の研究機関から「研究を実生活に役立てよう」と仲間と共にベンチャー企業を立ち上げたことでした。
研究員として与えられたテーマのもとで研究や作業を進める立場から一転、経営者として社会と向き合う日々。その視点の違いに加え、研究者や教育者とは全く異なる、個性豊かでエネルギーにあふれた民間経営者たちとの出会いが、大貫さんの人生観を大きく広げました。
「個人的にメンターと呼んでいる経営者の一人が、手がける補正下着について『装着時以外にもボディーメイクに影響する』と言い切りました。医学や科学の常識からすればあり得ないと思いながらも実証試験を行ったところ、驚いたことに言葉通りの結果が出たんです」
ダイエット食品の研究で博士号を取得した大貫さんにとって、「サプリメントが補正下着を超えられない」という結果は、衝撃というより、むしろ感銘に近いものだったといいます。
「もちろん『補正下着がボディーメイクに効果的』とは論文にはできません。自然界や人体の不思議はそれほど奥深く、可能性に満ちているということでしょう。従業員の皆さんがより良い商品をつくろうと努力する誇りと情熱は、科学的なお墨付き以上に 価値のあるものです。そうした現実にも、真摯(しんし)に目を向けるべきではないでしょうか」
#chapter3
2024年、サプリメントの危険性が過度に報道された事例により、社会に大きな不安が広がりました。大貫さんはこの分野の専門家として各メディアに出演し、問題を分かりやすく解説。当時の反響の多さから、「自らの健康を守るための正しい知識を広く伝える必要がある」と強く感じるようになったといいます。
近年は学術的な研究にとどまらず、日々の生活に役立つ情報発信にも注力。サプリメントを活用した健康法やダイエットをテーマに、科学的根拠に基づいて、日常の体づくりから心身ともに健やかに過ごすためのヒントを発信しています。
運動生理学の研究者としてキャリアをスタートした大貫さんは、実生活においても総合的に生きる力を高めことを意識し、心理的・肉体的な活力を養う毎日を送っています。
中でも、ブラジリアン柔術や総合格闘技などの格闘技は、日頃の体力づくりが基本。大会に挑みながら、学生スタッフや子どもたちに指導し、研究・経営・教育を通じて理想の博士像を体現し続けています。
「自身の体や健康を維持するうえで、正しい知識や有効なアイテムを選ぶこと、実践することは、人としての尊厳を守るためのスキルでもあります。例えば、自身の決断や成果に対し、外部から心理的な圧力を覚えるようなことがあっても、むやみに動揺することなく、冷静かつ毅然とした姿勢で信念を貫くことができるでしょう。『腕に覚えがあれば、暗い夜道も怖くない』という感覚に近いかもしれません。人任せにせず、幸せは自らの力と責任において作り出す。そのための道しるべとなればうれしいですね」
(取材年月:2025年10月)
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Profile
研究・経営・教育を通じて身近な人の健康を支えるプロ
大貫宏一郎プロ
健康食品の研究開発・コンサルティング
株式会社ユーザーライフサイエンス
食と健康をテーマに30年以上研究を重ね、科学的根拠に基づく製品開発・機能性評価・情報発信を実践。執筆や講演、メディア発信を通して、誰もが健やかに生きるための知識と習慣づくりを支援しています
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