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必要な支援を必要な人に。年金と労務の両面から暮らしと企業を支える

人と企業に必要な支援と制度を届ける年金・労務のプロ

後藤茂雄

後藤茂雄 ごとうしげお

#chapter1

年金を請求する側と受け付ける側、双方の視点から多様なケースに対応

 「自分は障害年金を受け取れるのだろうか」「どのように請求すればいいのかわからない」。年金制度は複雑で、必要な書類や手続きも多く、個人だけで進めることが難しいケースも少なくありません。

 北九州市小倉南区の紫川の上流に位置する、閑静な住宅街の一角にある「後藤社会保険労務士事務所」。代表で社会保険労務士の後藤茂雄さんは、2012年の開業以来、北九州市を中心に、数多くの個人や企業を支援してきました。障害年金をはじめ、老齢年金、遺族年金などの個人の年金請求支援に加え、企業の人事・労務管理、健康保険や雇用保険の給付に関する相談・手続きにも幅広く対応しています。

 後藤さんは月に数回、年金事務所や街角の年金相談センターの窓口に立ち、年金相談員として、さまざまな相談者から寄せられる問い合わせや書類の受付に対応しています。個々の声に耳を傾けながら、年金に関する相談や手続きに向き合ってきた豊富な経験を生かし、必要書類や手続きの流れを丁寧に案内し、請求まで一貫してサポートできることが強みの一つです。

 「特に障害年金については、分かりにくいことも多いので、まずはその方が何に困っているのかをじっくり伺います。難しいケースであっても、性急に『できない』とあきらめず、今できることは何かを一緒に考える姿勢を大切にしています」

 初回の相談から受給資格の確認、必要書類の準備、請求書の作成・提出まで一貫して対応。必要に応じて相談者のもとへ足を運ぶフットワークの軽さも、後藤さんならではのスタイルです。

#chapter2

開業から変わらない「困っている人を支えたい」という思い

 こうした支援の背景にあるのが、これまでの仕事を通じて得た知見と気づきです。後藤さんは大学進学を機に地元を離れ、社会人経験を積んだのち、地元に戻り介護事業会社に就職。総務部に配属され、人事・労務の業務に携わる中で、働く側と人事・労務を担う側、それぞれの立場を経験しました。

 「従業員の入職・離職に伴う手続きや各種労務管理、給与計算など、ミスが許されない正確性が求められる業務を担当していました。もともと学生時代は音楽活動に没頭し、一つのことに集中して打ち込むタイプだったのですが、実務を通して書類の精査など細部まで突き詰める作業が自分の性に合っていると気づいたんです」

 業務を通じて、さまざまな事情を抱えながら働く人たちと接する中で、働く人を取り巻く社会の仕組みについて考える機会も多かったと振り返ります。

 その後、「自分の得意分野を生かそう」と社労士事務所に転職。行政との連携や起業家支援などに関わる中で、地域の中小・零細企業が抱える課題にも目を向けるようになりました。

 「前職のように、人事や労務の専門部署を設けられる企業ばかりではありません。そうした企業を外部から支える必要性を感じるようになりました」

 「それなら、自分が相談から申請までワンストップで支援できる存在になろう」と独立を決意。「困っている人に一人でも多く手を差し伸べたい」という思いは、開業から十余年を経た現在も変わりません。

#chapter3

目の前の人の役に立つために。障害年金の情報を広く届ける

 企業向けには、労務管理を包括的に支援するほか、経営者個人の困りごとや個別の案件にもスポットで対応。助成金の活用提案や申請代行に応じるほか、税務や法務など他分野の専門知識が必要な案件については、提携する税理士や弁護士などの専門家と連携して対応しています。

 一方、日々、年金相談の窓口でさまざまな相談者に向き合う中で、課題に感じているのが、障害年金に関する情報が必要な人に十分届いていないことです。

 「障害年金は、病名だけで決まるものではなく、障害によって仕事や日常生活にどのような制限が生じているかなどが判断されます。例えば、乳児期のトラブルが原因で、40代、50代になって股関節などに人工関節を入れたケースや、大人になってから発達障害(ASDやADHDなど)と診断され社会生活に大きな支障が出ていたり、うつ病などの精神疾患により働くことや身の回りのことが困難になったケースなども、障害の状態や要件によっては制度の対象となる場合があります」

 「治療を受けて、以前より少し動けるようになったから」と、長年手続きをせずに過ごしてきたという人もいるそう。また、外からは分かりにくく、ご本人が周囲に伝えづらい状況であっても、障害年金を請求できる場合があると言います。

 「障害者手帳など福祉制度における障害の認定と、障害年金の認定は別の制度です。中には、要件を満たしている可能性があるのに、自身が対象と知らずに過ごしている人もいるのではないでしょうか」

 「目の前の人の役に立ちたい」。その思いを大切に、効率だけを求めず、相談から申請まで一貫して寄り添う後藤さん。身近な相談相手として、一人一人の暮らしと企業を支えています。

(取材年月:2026年8月)

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後藤茂雄

人と企業に必要な支援と制度を届ける年金・労務のプロ

後藤茂雄プロ

社会保険労務士

後藤社会保険労務士事務所

年金事務所・街角の年金相談センター窓口の経験を基に、相談と審査の双方の視点から、書類提出まで一貫対応。企業での人事・労務の実務経験も生かし、フットワーク軽く人と企業に寄り添い、共に解決策を考えます。

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