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「本物の職人仕事を大切にしたい」

「本物の職人仕事」を追求する住宅塗装のプロ

吉本達郎

吉本達郎 よしもとたつろう
吉本達郎 よしもとたつろう

#chapter1

“敦賀・美浜の岡本太郎”と呼ばれた男

 敦賀市和久野に事務所を構える株式会社ヨシモトアートは、住宅の外壁塗装、屋根工事を専門に手がけている会社です。「職人直営店」を掲げ、営業、施工、アフターフォローすべてを職人で行っているのが大きな特徴です。小さい頃から習字や絵を描くのが好きだったという代表取締役の吉本達郎さんは、看板屋で勤務していたときに、応援で入った仕事で住宅塗装を初体験。それが大きな転機となりました。「住宅に塗装をするという感覚が元々なくて、びっくりしたのです。自分にぴったり、この仕事がいいと」。

 その後、「自分にとっては天職」という塗装の仕事に就き、組合にも入って勉強を重ね、26歳で独立した吉本さん。きれいに仕上げていくその姿を見た顧客から付けられたニックネームが“敦賀・美浜の岡本太郎”でした。その名にふさわしく、社名にも冠した“アート”な感性を大切にしています。
 独立開業当初は、塗装店や工務店の下請けとしてのスタートでしたが、お客様に「ありがとう」と直接言ってもらえる仕事がしたいという想いから、2、3年で下請け仕事はきっちりと辞め、顧客から直接仕事を受けるスタイルに転換しました。

 こうした経緯からお客様の満足を第一に考えた経営を行っています。塗装を美しく長持ちさせるために、塗料の選定は入念に。また、見積もりについては「単価×㎡」といった出し方ではなく、一軒ごとに材料・手間を細かく判断した上で見積もりを出して、適正な価格での施工に努めています。

#chapter2

職人仕事を通して、人間成長を

 吉本さんが心がけているのは、「いい職人仕事をするために、社員の人間力を高めること」。事務所の壁には、会社の理念と、吉本さん自身が定めた次の行動指針が掲げられています。

「『本物の住宅塗装技術』『職人仕事を通して人間成長』を 限界を決めず、とことん追求し続ける」「何気ない日常を本当に幸せなことと感謝し、周りの人も幸せにする」。社員育成の一環として、この行動指針を毎朝全員で唱和しています。また、「掃除をしっかりする」といったことも日頃から言い続けているといいます。

 現在、率いている職人は40代が2人(うち1人は吉本さんより3歳年上で現場の親方を務める)、20代が2人の4人。社員教育の成果もあって、若い20代の職人もお客様への対応もいいし、「本当にいい職人さんやね」といわれているそう。「最近は、建築の現場でもそうですが、若い職人が減ってきています。なので、いい職人をどんどん育てていきたい」と吉本さんは話します。

吉本達郎 よしもとたつろう

#chapter3

アートな感性を活かした施工を増やしたい

 アートな感性も仕事に活かしています。その一例として、住宅外壁の柄を活かした事例があります。以前の塗装では1色だけ使用していたものを、事務所で仕上がりをシミュレーションし、お客様にも納得してもらった上で何色か使い分けることを提案。塗り替え後は、建物の柄が浮かび上がるようなデザインに仕上がり、以前とは全く違った印象に生まれ変わりました。その他、玄関周りに手描きの文字を入れたユニークな施工事例も。「こういったものをどんどん取り入れていきたい」と手応えを感じています。

 以前は、代表親方として現場での仕事が大半でしたが、昨年あたりから営業活動にも時間を割いています。施工後のアフターフォローも重視し、地元密着をモットーとしているため、あえて嶺北の仕事は受けていません。仕事は敦賀・美浜が中心ですが、最近は小浜まで足を運んで、チラシを配布するなどの販促活動も。「ヨシモトアートに頼みたいというお客様を増やしていきたい」。

 「家って面白い」と話す吉本さん。オフタイムの趣味もアートで、パソコンで素敵な家の施工例を検索することも多いとか。仕事一筋にまい進しています。

(取材年月:2020年9月)

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吉本達郎

「本物の職人仕事」を追求する住宅塗装のプロ

吉本達郎プロ

住宅塗装

株式会社ヨシモトアート

職人直営にこだわり、営業、施工、アフターフォロー、全て職人が自ら行っている住宅塗装専門店。お客様の満足を第一に、技術力だけでなく人間力、感性を大切にした、「本物の職人仕事」を追求している

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