保険を通して暮らしを守るプロ宇野晃造

保険を通して暮らしを守るプロ

宇野晃造

顔の見える関係づくりを重視し、事故対応などアフターフォローに注力

　「子どもが成長したので、保障内容を見直したい」「保険料を抑えたい」など、保険選びに迷ったとき、誰に相談するかは重要です。福井市に事務所を構える保険代理店「ケーユー」は、損保ジャパンの商品をメインに、生命保険・損害保険を扱っています。

　「例えば、お子さまが生まれたばかりの30代と、ご自身の老後に備えたい50代とでは必要な保障が異なります。また、20代独身なら、医療保険に絞るなど、自分の楽しみにもお金を使えるよう保険料を抑えるご提案をさせていただきます。それぞれのお客さまの立場に立ち、必要な保障を見極めて、ムダをなくし、かゆいところに手が届くようなプランをご提案します」と代表取締役の宇野晃造さん。

　創業から25年にわたり、嶺北地方を中心に地域密着で事業を展開してきた宇野さんは、顔を合わせての対話を重視しています。
　「当方では人とのつながりを大事にしています。営業するスタイルはとらず、ほぼ紹介だけでお客さまが増え、ここまできました。何かあればすぐに駆け、身近に感じていただけるような企業努力をしております」

　加入後のフォローにも力を入れ、自動車事故の際には、保険金の請求や相手側との交渉などで矢面に立って対処を進めます。地域ならではの雪による事故も多く経験しています。

　親子2代で利用する顧客も多く、子世代である20代・30代の若年層からの相談も少なくないそう。
　「子どもが生まれた、家を買うなど、節目ごとに連絡をいただき、時には『おいしいお店を教えて』など、保険と関係のない質問も寄せられます」と宇野さん。顧客との心地よい関係性が伺えます。

自然災害をはじめ、企業を取り巻く多様なリスクに対処

　法人の保険相談では、北陸・東海地域の中小企業に対応しています。顧問先とのつながりから、県外に事業範囲を広げ、岐阜にも営業所があります。

　宇野さんのもとでは、業界ごとの特性をふまえたリスク診断を行い、企業に応じたリスクマネジメントをサポート。あわせて、保険を活用し、従業員の福利厚生の充実も図るなど、幅広く経営者に伴走します。

　顧問先の多くを占める建設・土木業では、現場作業で起こりやすい人身事故や物損事故などをカバーするプランへのニーズが高いそう。
　「業務中の事故だけでなく、従業員がうつ病になって損害賠償を請求するなど、時代とともに、企業を取り巻くリスクは多様化しています。従業員が安心して働ける環境づくりに力を入れる経営者は増えていますが、どこまで備えておけばいいのか分からないという声は多いです。そのため、財務状況を考慮しながら、必要十分な保障内容を設計します」

　2024年に起きた能登半島地震をはじめ、自然災害への備えを強化する意識は、業種を問わず年々高まっていると言います。
　「災害が発生したときに、会社の財産をどう守るかは重要課題の一つです。社屋や設備が破損したり、浸水したりといった最悪の事態も想定しておきましょう。災害への備えは企業だけでなく、個人としても意識してほしいですね。これまでのケースから災害時の公的支援のみでは十分とはいえないため、企業活動や生活を自分たちである程度立て直せるように備える必要があります」

保険を通して、地域のお客さまの笑顔に貢献

　宇野さんは、25歳のときに、損害保険会社の研修生として保険業界に進みました。「ゆくゆくは社長になりたい」という夢をかなえるためだったそう。
　「保険代理店業は社長になる近道と、どこかで聞いたことがきっかけでした。業務経験を積む中で、交通事故など、お客さまがピンチに陥ったときに、きちんと対処できて喜んでいただけると、『お役に立てた』とやりがいを感じましたね」と振り返ります。

　保険会社で3年の経験を経て、独立開業し、2014年に「ケーユー」として法人化。
　「この仕事は人とのつながりで成り立っていると感じます。いざというときに生活を守ってくれる保険は、本来、出番が来ない方がいいものです。何かあったときに必ず助けてくれる存在として、頼ってもらえる関係づくりを大事にしています」

　創業当初から掲げる経営理念は、「地域に貢献・お客さまに孝行・常に向上」です。
　「三つの〝こう〟を大事に、お客さまを笑顔にすることを行動目標にしています。時代にあわせて新しい商品も次々登場するため、日々の勉強は欠かせません。社内でもミーティングなどを行い、インプットした知識をお客さまに還元できるよう心掛けています」

　契約して終わりではない保険商品こそ、「誰から買うか」が重要と力を込めます。
　「コンサルタントとの信頼関係がベースにあってこそ、困ったときに親身なサポートが得られます。私どもは、お客さまの生活を守るという使命感をもって力を尽くします」

（取材年月：2024年7月）

人と人とのつながりを大事に、地域に根差した保険代理店

顔の見える関係づくりを重視し、事故対応などアフターフォローに注力

自然災害をはじめ、企業を取り巻く多様なリスクに対処

保険を通して、地域のお客さまの笑顔に貢献

専門家プロフィール

Other Interview