幅広い情報で賃貸経営をサポートするプロ
吉田宏
Mybestpro Interview
幅広い情報で賃貸経営をサポートするプロ
吉田宏
#chapter1
「とにかく嫌いな人がいないんです。八方美人といわれるかもしれませんが、嫌いになるより、好きになった方が楽しいじゃないですか」と、人なつっこい笑顔で語る株式会社アート不動産の吉田宏社長。松山市朝生田町2丁目、南環状線沿いに構えた店舗兼事務所内には、多彩な情報とともに、若いパワーがみなぎっています。
吉田さんは、祖父の代から香川県高松市で不動産業を営んできたという三代目。2001年、父親から「競争の激しい松山で不動産業をやってみないか」という話を持ち掛けられました。当時、高松市では賃貸管理をしている会社で社員10人を超える会社は数えるほどだったのに対して、松山市では10人を切っている会社はないという状況だったそうです。「これからの時代、厳しい場所で自分を磨きたい」と、「縁もゆかりもない」松山進出を決意。吉田さん23歳の時でした。
ゼロからの出発です。「右も左もわからない。まして不動産業界・賃貸管理の常識さえ知らない状態でした」と当時を振り返る吉田さん。まずは一軒一軒、オーナーさんを訪ねることから始めました。「怖いもの知らず」は、時に想定外の結果を生み出します。
翌年には地元大手企業が持つ物件の賃貸管理を任されました。また念願のアパマンショップネットワークにも加盟が決定。松山での快進撃が始まりました。
#chapter2
「ここ10年、失敗もたくさんしました」と吉田さん。数々の経験の中で一番つらかったのは、ある年、複数の社員が同時に辞めたこと。「安易に役職をつくったのが原因です。本人たちには重荷だったかもしれません」と反省し組織改革を実施。以来、離職率が大幅に減少したそうです。
「心掛けているのは、私自らオーナーさんの話をじっくりとお聞きすること。オーナーさんは何千万、何億円の借金をしてマンションを経営している経営者。私も一経営者として、その悩みや不安をよく理解できます。これだけは社員任せにできません」と、常にオーナーの立場からの視点を崩しません。
「いま賃貸経営は難しい時代を迎えています。情報がオープンになっているので、他の物件と比較して家賃はどんどん下がっていきます。このままでは悪循環。オーナーさんがこの値下げにどこまで付いていくのか。バランスの中で一緒に考えていきたい」と、業界の現状を冷静に見つめて対応しています。
「お客さまから新築マンションの相談を受ける時は10年を見据え、10年後も利益が出るような無理のない計画をお勧めしています。新築の場合は、極端にいえば土地の値段くらいの予算で建てることを提案します。もし家賃が大幅に値崩れしても、借金が残らないように」。時にはお客さまにとって耳の痛い提言をすることもあるとか。「新築マンションを建てるのなら必ず成功するように」という信念のもと、助言をしています。
「わが社は、賃貸経営に関しては幅広い知識、情報を保有しているという自負があります。広く知っていれば的確なアドバイスができます。その中で深い部分が必要ならば、それぞれの専門家をご紹介しています」と情報量の多さをアピール。アパマンショップネットワーク、そして祖父以来の不動産関係ネットワークを持つ父親からのイチ早い業界情報もこれを後押ししています。
#chapter3
「松山で私が一番初めに着任したのが久米という地域。香川方式というか父親譲りというか、範囲を広げずに一つの地域をしっかりと地固めする営業展開を行ってきました。これからもこの方針は変わりません」。主として松山の南東エリアに存在感を増していきたいと語る吉田さん。『規模の拡大よりも、質の拡大』をテーマに、これまで以上の地域密着を図っていきます。
これは、社内においても同じこと。いま目指しているのは「社員が定着する会社づくり」です。離職率が高いといわれる不動産業界において「いつ電話をしてもあの人がいる」というのは大きな信用となります。そのためには業績をデータ化し、長い目で見た評価を自分なりに下せるようなシステムを考案中とか。
アパマンショップネットワークとして情報量を誇る同社はまた、「部屋を探す側」にとっても非常に頼もしい味方です。
ドアを開けると気持ちのいい声が返ってくるアート不動産。吉田さんの、そして社員一人一人の誠実さが伝わってくるようです。
(取材:2010年3月)
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