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高気密・高断熱住宅で快適な室内環境を保ち、生涯にわたり健やかな毎日を

高気密・高断熱住宅「デシ家」の専門家

渡辺和司

渡辺和司 わたなべかずじ
渡辺和司 わたなべかずじ

#chapter1

温度・湿度コントロール装置を標準装備したオリジナル住宅「デシ家」を提案

 「当方では、皆さまが生涯にわたり健やかに過ごせる住まいを提案しております」と話すのは、「トーワホーム」の代表・渡辺和司さん。千葉市を拠点に、気密性と断熱性を備えた省エネルギーの家づくりやリフォームを手掛けています。一からプランニングする注文住宅は年に3棟程度、改築工事などは約200件を請け負っています。
 
 「大きな特長は、温度・湿度コントロール装置を標準装備していること。ボタン一つで、家中の温度と湿度を自由に調整できる当社のオリジナル住宅『デシ家』は、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境に整え、快適に保ちます」

 また適切な通気により結露を防ぎ、体調に影響を与えるカビの発生を抑えることから、医療従事者をはじめ健康志向の人を中心に支持を集めているそうです。「以前、公営住宅にお住まいで、カビやダニにお困りだったご家族の新居をお任せいただきました。3人のお子さまは、ぜんそくや気管支炎に苦しんでいたのですが、完成した家に引っ越して3カ月たつ頃には『元気に過ごしています』と報告を受けました。さらには、お子さまのうちのお1人が、大人になり当社にマイホームをご用命くださったのです。自分がやってきたことは正しかったのだと、うれしくなりました」

 渡辺さんは、用いる素材や機能性を追求するだけでなく、顧客とのコミュニケーションを大切にしていると言います。「いくら良い家を建てても住み方が間違っていれば台無し。お客さまのライフスタイルに合わせた設計はもちろん、暮らしのアドバイスもしていきたいと考えています」

#chapter2

施工の質を保ち、より良い家づくりをするためハウスメーカーを経て独立

 1955年に栃木県宇都宮市で生まれた渡辺さん。父親は、プロ野球球団・東京ヤクルトスワローズの前身、国鉄スワローズの選手として活躍した渡辺光央さんです。現役引退後に日本国有鉄道に勤めていた光央さんは転勤が多く、一家で全国各地を転々としました。

 「私は、神奈川県にあった桐蔭学園工業高等専門学校に進み、卒業後は電子機械メーカーに設計職として入社しました。しかし目が悪く、細かい部品や説明書を見るのがだんだんと苦痛になってきたため、住宅メーカーへ転職し、営業職として働き始めました」

 持ち前の明るさと顧客目線の提案で成績は上々でしたが、下請け業者の力量によって施工品質を一定に保てない点に課題を感じるようになります。

 「ご縁をいただき、信頼してご依頼くださったお客さまの期待に応えるべく、自ら現場に立って指揮を執ろうと施工管理に職種変更を希望しましたが、通りませんでした。お客さまにご満足いただける住まいを提供するには、自分で事業を始めるしかないと考え、かねてより頼りにしていた棟梁と一緒に会社を立ち上げることにしました」

 渡辺さんは1986年、31歳のときに「トーワホーム」を設立。新たな一歩を踏み出します。

 「不安はありませんでしたね。もっと良い家がつくれるはずだという自信と、やる気に満ちてあふれていました。それに、知り合いに独立を打ち明けたとき、『わが家は渡辺さんのところにお願いするよ』と言ってくださる方が何人もいましたから」

#chapter3

健康に暮らす住まいのコツを紹介する本も執筆し、ウイルス対策にも注力

 渡辺さんは断熱性能などについて勉強を重ね、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」(日本地域開発センター主催)で受賞歴も持ちます。「30年以上前から高気密・高断熱住宅の優位性を訴えてきました。当時はご説明しても首をかしげる方が少なくありませんでしたが、今では当たり前となりました。当社では営業スタッフはおらず、紹介による案件がほとんど。時代が追い付いてきたと感じます」

 コロナ禍を経て、渡辺さんの関心はウイルスへの対処に向けられます。「ウイルスは小さすぎるためフィルターで取り除くのは難しく、光で殺菌するしかありませんが、設備が大型かつ高額になってしまいます。コンパクトで安価な除去システムを開発すべく、メーカー各社とも打ち合わせをしています」

 著述家としての顔も持ち、これまでに、健康に暮らすための住まいのコツを説いた著書2冊を世に送り出しました。「私は以前、電気機器メーカー大手の京セラ創業者の稲森和夫氏が開いた『盛和塾』に入塾しておりました。塾で出会った出版社の方に、『実は個人で書いている原稿があります』と伝えたところ、『ぜひうちで出しませんか』と言っていただいたのがきっかけです」

 花粉や、大気中を浮遊する粒子物質のPM2.5、コロナウイルスへの対策についてまとめた本を執筆する構想もあるとか。「情報が氾濫しているのでお客さまが何を選んだらいいのか分からなくなっています。少しでもお役に立てるように持てる力を活用していきたいですね」

(取材年月:2023年11月)

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Profile

専門家プロフィール

渡辺和司

高気密・高断熱住宅「デシ家」の専門家

渡辺和司プロ

建設業

株式会社トーワホーム

約30年前から高気密・高断熱性能の優位性を訴え、住宅の建設に携わる。オリジナル住宅「デシ家」は温度だけでなく湿度も調整可能。顧客の「健康で快適な家づくり」の実現を後押しします。

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