浦安市で活躍する「ホームドクター」のような弁護士西島克也

浦安市で活躍する「ホームドクター」のような弁護士

西島克也

悩みや苦しみを抱えて訪れる方に、ホッとしていただきたい

　「新浦安駅」近くにある東京湾岸法律事務所。代表弁護士の西島克也さんは、以前、旅行会社、生命保険会社に勤務していたのですが、どちらも形のないものを扱うという点で似ていたと言います。ただ、旅行は楽しいイメージがありますが、生命保険はネガティブなこと（病気や死など）を連想せざるを得ないのが大きな違い。西島さんは、人生におけるリスクや、保険の掛け方で変わる税金の仕組みなど、お客さまが不安に思う内容をわかりやすく説明したいと考え、1級ファイナンシャル・プランニング技能士の国家資格を取得。さらに、相続をはじめ保険以外の悩みについて相談される機会が増えてきたことから、法律の勉強を始めました。

　弁護士になってからは、弁護士業界と一般社会との常識の違いに驚く場面が多かったそうです。「たとえば、法律事務所は、千葉県では千葉市中央区、東京都では港区周辺に多いのですが、その理由は裁判所に近いから。裁判所に近いほうが、弁護士にとっては便利ですが、果たしてお客さまにとってはどうでしょうか？　また、お客さまが弁護士に向かって『ありがとうございました』とおっしゃるのも不思議な感じがしました。“お礼”は、お金を頂いた人が、お金を払ってくださった方に言うのが一般的ではないのでしょうか？」

　「一流のレストランは、料理がおいしいのはもちろん、スタッフのサービスや服装、言葉遣いも含めて、一流のサービスを提供してくれます。私も、法律知識はもちろん、悩みや苦しみを抱えてご相談にいらっしゃる方に、少しでもホッとしていただけるような“おもてなし”をご提供したいのです」　

弁護士のサポートで、難しい交渉がスムーズに

　「新浦安駅」周辺で唯一の法律事務所である西島さんのオフィスには、開業以来、近隣のお客さまが次々と相談に訪れています。「最近目立つのは、自動車保険の弁護士費用特約を利用した交通事故のご相談です。年額2000円程度で、損害保険会社が弁護士費用を負担してくれるので、ご利用される方が増えているようです。お客さまご自身で交渉した場合には、保険会社は自社の基準で損害補償額を提示してくるのですが、その額は、裁判所の基準で算出するより低い。弁護士が間に入った場合には、裁判所の基準に基づいて交渉するので、損害賠償額が増えるケースがほとんどです」

　離婚の相談では、まず、調停を申し立てることを勧めています。「協議離婚の場合、たとえ夫婦間で契約書を交わしたとしても、後になって、慰謝料や養育費で揉めることが多いからです」。調停を申し立てた後は、家庭裁判所に赴いて、調停委員の前で話をすることになるのですが、緊張のあまり、言いたいことを言えない方も少なくありません。また、調停委員の中にも、上手に話をまとめてくれる方もいれば、片方の主張ばかり聴く方もいるので、こちら側の主張がスムーズに伝わるとは限りません。「弁護士に依頼するメリットは、（1）預金通帳や診断書などの証拠を示しながら、感情的になりがちな話の流れを修正できること、（2）お客様の意向に沿った申立書を作成し、事前に裁判所に提出しておくことで、こちら側が主張したい内容を、裁判官や調停委員に理解してもらえることです。裁判所は書面を重視する傾向が強いので、事前に申立書を提出しておくと説得力が高まるのです」

お客さまの心情を慮る感受性は、弁護士にとっても必要不可欠の要素

　裁判の進捗状況や書類の到着などの連絡をこまめに行う、事件終了後にお礼状を送るなど、お客さまに満足いただける対応を心掛けています。「裁判なんてめったに経験することではありませんし、法律事務所なんて何度も訪れたい場所ではないと思います。だからこそ、一般の方が抱くであろう“当たり前”の感覚を大切にして、お客さまに接していきたい」と西島さん。「離婚や交通事故のほか、相続、労働、借金、刑事事件など、地域社会のホームドクターのように、さまざまなご相談をお受けし、前職で培ったサービス精神を弁護士業界に持ち込みたい」と抱負を述べます。

　「感じ良く迎えられたほうが気分がいい、連絡が早いほうが安心するなど、お客さまが抱くであろうごく普通の感覚は、弁護士業界にもあてはまるのではないでしょうか？　（1）現在、お客さまがどのように感じていらっしゃるのか、（2）どのような対応を心掛ければ、お客さまにご満足いただけるのかなど、お客様の心情を慮る感受性は、弁護士にとっても必要不可欠の要素だと思います」

　法律の専門知識や経験はもちろん、お客さまの利益や満足のために全力を尽くす姿勢が支持されている西島さん。物腰は柔らかですが、言葉の端々から、お客さまを思う熱い気持ちが伝わってきます。弁護士になった後も、生命保険会社での仕事ぶりに感動した方たちが相談に訪れているのは、長い間、信頼され続けている証と言えるでしょう。

（取材年月：2017年2月）　

浦安市（新浦安/舞浜地区）で活躍する「ホームドクター」のような弁護士

悩みや苦しみを抱えて訪れる方に、ホッとしていただきたい

弁護士のサポートで、難しい交渉がスムーズに

お客さまの心情を慮る感受性は、弁護士にとっても必要不可欠の要素

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