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豊富な経験と丁寧なヒアリングで、障害者を全面的にサポート

すべての人の幸せを願う障害年金の専門家

岩崎眞弓

千葉県千葉市 障害年金の専門家 岩崎眞弓さん
障害年金の専門家 岩崎眞弓さん

#chapter1

自分だけではなく、すべての人に幸せになってほしいから

 社会保険労務士の岩崎眞弓さんの事務所は、千葉駅から徒歩5分の所にあります。事務所に入ってすぐ目に着くのが車椅子。岩崎さんは、障害年金の申請代行を専門に扱うことから、駅から近く、車椅子や杖でも安心して来られる場所を探し、今の事務所に行きつきました。

 岩崎さんの仕事の原点は、旧社会保険庁での年金ダイヤル相談員時代にさかのぼります。当時、障害者の方からの相談が多く、そうした相談者に電話だけでアドバイスをすること、また、障害を抱えながら自分で障害年金を請求することは難しいと実感。「手となり足となり、サポートしていきたい」と考えるようになったと言います。

 「人の笑顔が一番好き」と話す岩崎さんは、「自分だけではなく、すべての人が幸せになってほしい」と常に考えるからこそ、細やかな気遣いを忘れず、また時間や労力を惜しむことなく、これまでの経験や知識を生かして最大限のサポートをしています。

 毎月開いている無料相談会では、「短くても(一人に)2時間くらいはかかる」との言葉通り、丁寧なヒアリングを心掛けています。その一方で、相談者自身で申請が可能であれば、無料相談だけで終わってしまうこともあるのだとか。「お金のかかることなので、その場では契約せずに一度家族と相談してもらってから契約を交わします」と笑顔で話す岩崎さん。相談者の気持ちに寄り添いながら、親身になって話を聞く岩崎さんの人柄が表れたエピソードです。

#chapter2

時間や労力を惜しまず、真摯な姿勢で

 複雑な手続きが多い障害年金の申請ですが、岩崎さんは、障害の程度を医師に説明することが困難であれば、本人の希望と医師の許可を得た上で病院への同行もしています。また、請求の際、本人が記入する申立書の作成も、丁寧に話を聞いた上で原案を作成したり、本人に代わって必要書類を揃えるなどのサポートを行うなど、岩崎さんは障害者の視点に立った細やかな気配りも大切にしています。

 障害年金はあらゆる傷病を対象としており、医学的な知識が求められることもあります。医学書を読むだけでなく、「障害者本人の気持ちを知りたくて、闘病記を手に取ることも多い」ということからも、岩崎さんの仕事に対する真摯な姿勢が伝わってきます。

 あらゆる証拠を探すため、たくさんの病院を尋ねて回ったり、診断書を書いてくれる医師を探したりと、時間や労力を惜しむことなく奔走する岩崎さん。「化学物質過敏症」、「ミトコンドリア病」、「脳脊髄液減少症」、「後縦靭帯骨化症」といった事例の少ない傷病に対しても、障害年金受給の実績があります。「化学物質過敏症」による障害の認定では、相談者が生活保護受給者であったため、行政から全額返還命令が。しかし、諦めずに努力を重ねる岩崎さんは、弁護士と連携して、審査請求書、意見書等を提出することにより、社労士の報酬や空気清浄機の購入が必要経費として全面的に認められる結果となりました。

 こうした問題はより専門的な知識も必要で、社労士のサポートが必要不可欠であると岩崎さんは主張します。また「障害年金の受給は生活保護の削減に繋がるだけでなく、自立への足がかりにもなる」とも。

 しかし、中には障害者と認定されることに抵抗を抱いてしまう人も少なくないことから、障害者数に対してまだまだ受給率の低い障害年金。そうした現状を岩崎さんは、「障害年金は福祉ではなく、国の制度。これまで支払った年金であるからこそ、その権利を主張するのは当然」と背中を押します。まずは障害年金についての正しい知識を得ることが大切であり、また断られても諦めずに申請をしてほしいと岩崎さんは願っています。

障害年金の専門家 岩崎眞弓さん

#chapter3

より幅広いサポートをしていきたい

 岩崎さんが理事を務める「NPO障害年金支援ネットワーク」では、無料で全国の障害年金専門の社労士が電話相談に応じています。「多くの人にまずは障害年金を知ってもらいたい」。そう願う岩崎さんは、広報活動にも余念がありません。

 さらには、障害年金受給者のそれぞれの特性にあった生き方をサポートしていきたいという考えから就労支援の必要性も感じ、さまざまな専門家や社労士仲間と共に新たな活動を模索中。受給者の可能な範囲での自立をサポートし、働く人や一般の人たち向けにも社会保険や労働保険の知識の普及や相談の窓口として、地域に根差した活動を検討しています。また障害者支援団体や、病院スタッフ向けのセミナーにも力を入れているのは、障害年金に対する関心の高さを感じると同時に、それだけ障害年金を知らない人が多いということを実感しているから。

 「自分の持っているものを最大限に活用したい」と、穏やかな笑顔の奥に、岩崎さんの障害年金のプロとしての強い使命感と情熱が伝わってきます。

(取材年月:2012年8月)

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岩崎眞弓

すべての人の幸せを願う障害年金の専門家

岩崎眞弓プロ

社会保険労務士

岩崎社会保険労務士事務所

時間や労力を惜しまず、豊富な経験であらゆる傷病にも対応できる。また、丁寧なヒアリングを行うことで信頼関係を築き、安心したサポートが受けられる。

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