かみ合わせ効果により噛む力を再生するプロ武蔵哲貞

かみ合わせ効果により噛む力を再生するプロ

武蔵哲貞

スポーツ医学でも注目される「かみ合わせ効果」で、噛む力を再生する

スポーツ医学の分野では以前から注目されてきた「かみ合わせ効果」。これを一般の医療の現場にいち早く取り入れ、痛くて噛むことができず、食事もままならない患者を多く救っている歯科医がいます。秋田市保戸野にある「むさしデンタルオフィス」の武蔵哲貞理事長です。

毎日の食事も、噛まずに飲み込むことができるような流動食やスープを食べていたり、歯が上下左右に大きくズレて、口元の口角の高さが上下に歪んでいるような場合など、もう治らないと諦めてしまっている方がとても多いと話します。しかし、こうした不便さは、かみ合わせ効果によって治すことができるのです。

「特に総入れ歯の場合には、噛んでは入れ歯が外れるのを繰り返し、歯茎に傷がついて口の中に口内炎が広がり、痛くて噛むことができない状態にまでなってしまうこともあります。こうしたケースでは、かみ合わせと入れ歯の内面適合といわれるものが重要で、入れ歯が口の中で動かないようにするための工夫が必要です。そのカギを握るのが、かみ合わせです。たとえば入れ歯も、高額なものを使えばいいのではなく、歯の高さを揃えたりするなど、かみ合わせをあわせてつくることで入れ歯がしっかり機能します。逆に言えば、入れ歯やインプラントでも、かみ合わせを合わせてつくることで理想的な歯をつくることができ、噛む力を再生できるのです」。

うまく噛めない、噛むと痛いなどの悩みを抱えている方は、ぜひ一度、かみ合わせのチェックを！噛む力のカギを握るのは、かみ合わせなのです。

すべては患者にとってのより良い治療と満足を提供するために

生まれも育ちも秋田市山王の武蔵理事長。日本歯科大学大学院の口腔外科を卒業し、同大学の薬理学講座で助手を務めた後、秋田大学附属病院歯科口腔外科に勤務。2006年、むさしデンタルオフィスを開業します。

秋田大学附属病院に勤務中は、口腔癌や顎変形症、交通事故で歯を無くした患者に骨を移植して再生するなどの難しい手術などを手掛けるなど治療経験も豊富。これまで多くの治療をしてきましたが、なかなか患者の満足ゆく快適度が得られない状況もあったといいます。そんな中で6年前に知ったのが、かみ合わせ効果でした。

「これまでは、患者さんの歯を一本ずつ治していく考え方が主流でした。しかし、歯は治療済なのに何故か噛みづらいケースも多く、勉強を重ねるうちに知ったのが、かみ合わせ効果です。患者さんは、入れ歯やインプラントが欲しいわけではなくて、噛めるようになりたいのです。かみ合わせ効果によって、噛む力を取り戻すことで、患者さんの様々な負担が軽くなり、快適さや満足を得られる時間が長くなるのです」と話します。

同医院では患者ひとり一人にとってのベストな治療法のため、毎日、スタッフによる検討会を実施し、より良い治療のためのアイディアを出し合っています。患者への説明と同意を得るためのインフォームドコンセントにも力を入れ、常に最新の情報を得るための努力を惜しみません。

歯が好きだと話す理事長による、好きだからこそ辿り着いた理想的な歯のつくり方と噛む力の再生の裏側には、すべては患者により良い治療と満足を提供するため、という武蔵理事長の強い信念と診療方針があるのです。

かみ合わせ効果による噛む力の再生は、歯だけでなく全身の機能も向上

奥歯を噛むことで全身の運動機能や瞬発力が向上するため、スポーツ医学の分野で取り入れられてきた、かみ合わせ効果。ほかにも顔や身体全体の歪みの改善や、脳への血流が良くなることで頭の回転が速くなり、老化防止につながることがわかっています。

高齢者を対象にしたある研究結果によると、奥歯を噛めない人の割合は、年2回以上転倒経験のあるグループで66％、年1回以下の転倒経験のグループでは22％。一方、奥歯が無い方について入れ歯で噛めるようにした場合には、転倒回数が減少しています。奥歯をしっかり噛むことで踏ん張りがきき、身体のバランスを保てることを示しています。

「かみ合わせが悪い場合、特定の歯に負担が掛かり、特に入れ歯や虫歯の場合は痛みが出ます。また、アゴの位置がかわり、頭の位置もズレてきます。その歪みが肩の高さ、腰、足の長さへと影響し、身体全体の不調和につながるわけです。せっかくインプラントを入れたのに噛めない、高額な入れ歯を使っているはずなのに噛めないなど、困っていらっしゃる方は、かみ合わせの状態を測定器で調べることで、解決策としての治療法がみえてきます」。

毎日の生活の中で、食事の存在は大きなもの。患者に食べる楽しみを取り戻してほしいという願いから、ひとり一人にとってのベストな治療法を探す検討会やインフォームドコンセントにも力を入れています。噛めないけれど仕方がない、もう治らないと諦めている方に、豊富な経験と確かな実績をもつ武蔵理事長の診察をオススメします。

（取材年月：2012年6月）

噛めなかった食べ物が噛めるように！カギを握るのは、かみ合わせ効果

スポーツ医学でも注目される「かみ合わせ効果」で、噛む力を再生する

すべては患者にとってのより良い治療と満足を提供するために

かみ合わせ効果による噛む力の再生は、歯だけでなく全身の機能も向上

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