地域密着型で地域住民の真のニーズに応えるスーパー経営のプロ
遠藤宗一郎
Mybestpro Interview
地域密着型で地域住民の真のニーズに応えるスーパー経営のプロ
遠藤宗一郎
#chapter1
株式会社マルシメ代表取締役の遠藤宗一郎さんは、横手市十文字町にある「スーパーモールラッキー」を始め数店の店舗を展開して、地域・顧客・スタッフから愛される企業を目指しています。
「昭和36年に先々代が会社を設立してから50年あまり、ずっと地域に根ざすということを想ってきました。先代に替わって私が代表取締役になったのが25歳のときです」と遠藤さん。「スーパーモールラッキー」は食品・日用品はもとより、衣料、ホビー、カー用品、DIY資材、インテリアなど広範囲に渡った品揃えで地域の方々のニーズに応えています。ここ一店舗で、家族みんなの欲しいもの探しているものが見つかる、そんな地元密着型の大型スーパーです。
他の大型ショッピングモールに対抗するための、遠藤さんの試行錯誤の結果といえます。「スタートは田舎のスーパーなんですが、これもあったらいいな、あれもあったら喜ばれるなって、だんだんこういうカタチになりました。好評いただいていますフードコートも人気ですが、もっと充実させたいと考えているところです。日々進化するスーパーってところですかね」
広い店内には不思議な活気があり、それぞれ厳選された商品が個性的に陳列された各売場で、意外な商品を見つけることが出来る面白さに溢れています。目に付くのは遠藤さんのアイデアから実現した、地元の契約農家さんから仕入れる新鮮野菜が並ぶ「ファーマーズマーケット」。これまで道の駅などにしか無かった産直野菜がスーパーで手に入るとこれまた人気です。
#chapter2
遠藤さんは、近い将来、家業を継ぐことになるだろうと考え、それならばと関東の大学へ進み、勉強と研鑽をかねて大手流通会社に就職。ですが2年あまりで帰郷の要請があり、代表取締役に就任、現在に至ります。「外の世界も良く解らないまま、会社を背負ったって感じですね、最初は途方にくれました」右往左往する遠藤さんに先代、先々代の想いが道を照らしてくれたと言います。
「まずは落ち着いて自分のスタンスを考えました。そうしますと我が社が歩んで来た『地域企業としての伝統と誇り』が見えてきました。それこそ先代、先々代の想い『地域に根ざし、みなさまと共に、これまでも、これからも』ということです。それを忘れずにやってきました」そして、スタッフの意見や諫言も素直に耳を傾けました。
「それぞれのセクションの問題点を話し合う機会を設けるようにしています。不満も出ますが、次第に建設的、革新的な意見が出て来ます。自分にも気がつかないようなアイデアやヒントが出されることもあります」
「そうして実現したのが、地産地消がテーマの『ファーマーズマーケット』です。地元の優良な農家さんと直接単独契約し、仕入れた野菜を新鮮なうちに地元で消費する。農家と消費者間によるWin-Winの関係は、地域活性化に繋がると考えています」昨年には、この横手地域の新鮮野菜を秋田市にもお届けするべく「グローサリーストア NEED THE PLACE」を亀の町ストアにオープンさせました。「実は今、地産のぶどうでワインを作るプロジェクトを実行中なんです」と遠藤さん。単なる地域型で終わりそうもない遠藤さんのアイデアと行動力には魅せられます。
#chapter3
毎日の生活に必要な「衣・食・住」を提供するスーパー。「安定した原状維持を考えがちですが、これまではそれがベターだったと思います。ですが変化する時代と多様化するニーズに応えて、新しいサービスの提供が必要なんです」平成24年度には無料送迎バスの運行を開始。お歳寄りに寄り添ったサービスとして地域ごとに14路線運行しています。これは地域住民から感謝状を頂くほど大成功の試みでした。他に、お弁当の宅配や、電話注文でお買い物出来るサービスなど、いろんなアイデアを実行させてきました。
また、店内の休憩スペースの充実も図りました。「ご購入いただいたお弁当やお菓子などを、お買物の途中でお楽しみいただけるように、休憩スペースに電子レンジや無料のお茶もあります。ショッピング目的だけでなく憩いのスペース、情報交換・発信の場所的な、コミュニティセンターのようなスーパーが目標ですね。お菓子作りなどのカルチャー面も今後充実させたいと企んでいます。商品の価格では他店とそんなに差をつけることは難しいですが、このようなサービスで差をつけることは可能だということが解りました。色々やってみて、あ〜正解だったなぁと自信がつきました」と遠藤さん。
「地元企業としてお客さまのニーズの変化をいち早く捉え、一人一人のお客さまに必要な商品・サービスをしっかり見極めて提供し、常に“お客さまに心から愛される企業”であり続けるために、努力していきたいと思っています」社会的責任を持ち、生活の安全性や活性化、さらに環境までも貢献する、愛される地域社会のリーディングカンパニーを目指す遠藤さんでした。
(取材年月:2020年2月)
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地域密着型で地域住民の真のニーズに応えるスーパー経営のプロ
遠藤宗一郎プロ
スーパー経営
株式会社マルシメ
地元企業としてお客さまのニーズの変化をいち早く捉え、一人一人のお客さまに必要な商品・サービスをしっかり見極めて提供。常に“お客さま様に心から愛される企業”であり続けることを目指しています。
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