国語の力を伸ばし他教科の成績アップを導くプロ一関港

国語の力を伸ばし他教科の成績アップを導くプロ

一関港

小学生から高校生まで、少人数制クラスとマンツーマンを組み合わせて指導

　「『学力を付けて志望校を目指したい』『つまずいているところを解消して成績を上げたい』など生徒のニーズと、得手・不得手、向き・不向きといった特性を踏まえ、長所を伸ばし、苦手にしているところは克服できるように、繰り返し何度でも教えます」

　そう話すのは、「秋田受験ゼミナール」の代表で、講師を務める一関港さん。最大8人までの少人数制クラスとマンツーマンを組み合わせながら、小中学生を対象に5教科を講義し、高校生には国語を中心に推薦入試の小論文や面接対策も実施。保護者や生徒との面談を通じて要望や悩みを聞き取り、受講内容など今後の方針を策定しています。

　「1対8は、私が25年以上も塾講師をしてきた経験からたどり着いたスタイルで、個別指導と一斉指導のメリットが両方得られます。講師側は各生徒の理解度を確認しやすく、生徒側は恥ずかしがらずに発言がしやすい人数であり、仲間同士で切磋琢磨できるという利点もあります」

　一方で、塾生たちが通う学校は異なり、各校の授業の進み具合はバラバラです。中高一貫校は授業の進行度が早い傾向にあるため、公立校のペースに合わせると、物足りないと感じる生徒が出てきます。

　「学校の授業の先取りを求めている生徒や、たくさん質問をしたい生徒、基礎を固めてから少人数制に移行した方が適切と判断した生徒には、教科別にマンツーマンに切り替えて対応しています」

　一関さんは、学習に対するモチベーションを維持・向上していくため、宿題量を調整したり、達成度に柔軟性を持たせたり、細やかに配慮しています。

設問の意図を正しく読み解くため、読解力などが身に付く国語に注力

　「当塾は国語に力を入れているのが特長です。というのも、最近は一つの設問の情報量が多くなっているので、問題文を正しく読み解くスキルはすべての教科で求められるのです」

　国語力を養うことで、他の教科でも何を問われているのか、意図を的確に捉えることができるようになります。読解力のほか、書く力の文章力や、物事の道筋をつけて説明する論理的思考力が備わり、総合的に成績が上がる生徒も珍しくないそうです。

　あわせて一関さんは、子どもたちの性格や適性を考慮した支援を心掛けていると言います。
　「暗記が得意でも、理論的に答えを導くことが苦手な生徒、一人でも黙々と集中できる生徒、仲間や先生と取り組むことで前向きになれる生徒など、それぞれ個性があります。どんな勉強方法が向いているのかだけでなく、大学受験をするのであれば、共通テストを受けるのか、推薦の方が良いのか、生徒たちにとってベストな選択肢を考え、アドバイスし、サポートをするのが私の役割です」

　面接対策では、大学に推薦で入った自身の経験を元に助言。緊張感を伴う場面もあるため、どんな状況でも自分の言いたいことをきちんと表現できるように練習を重ねます。

　「面接官から思いがけないことを聞かれた時に、慌ててしまうのは分かります。しかし、あがってしまったり、雰囲気に飲まれたりしても『どれだけ入学したいと思っているか』や『その学校で学んでどうなりたいのか』だけは必ず話せるようにしようと伝えています」

「秋田県高校入試研究協会」の専務理事も務め、模擬試験の作成にも従事

　一関さんは「秋田県高校入試研究協会」の専務理事でもあります。県内の会員塾50カ所で提供する模擬試験の作成や、会場運営なども担当しています。

　「協会では、会員塾の中学3年生向けに“秋田県全県模試”を、中学2年生には“全県中2学力テスト”を実施しています。県内の受験に精通する塾講師が問題を作るので、入試再現率が高く、志望校判定の精度が高いと生徒からも好評です」

　少子化もあり、現在、秋田県内の公立高校では、出願者数の定員割れが起きています。倍率が下がり、必死に勉強しなくても希望の高校に入れてしまうため、意欲を保てない子どもたちが増えていると分析する一関さん。実力より低い学校を狙って楽をしようとしたり、「どうせ受からない」と諦めたりしている場合は、声かけを通じて士気を鼓舞してきました。

　「高校受験は入学することがゴールではありません。高い目標を持って努力をすることは、その後の人生でもきっと役立つはずです。将来の大学受験に余裕を持って臨めるように、学習習慣の素地を作ることを大切にしています」

　生徒たちのノートの様子や目の動き、しぐさなどを注意深く見守り、個々の習熟度を見極めてきた一関さんは、コロナ禍でも感染対策を施し、対面で向き合ってきました。

　「一人一人の進捗を把握して、じっくりと寄り添って力を伸ばしていくことが私の強みです。これからも人対人にこだわって、質の高い教育サービスを提供していきたいと思っています」

（取材年月：2023年9月）

学習の素地を作り、長所を伸ばして苦手を克服。生徒の目標達成をサポート

小学生から高校生まで、少人数制クラスとマンツーマンを組み合わせて指導

設問の意図を正しく読み解くため、読解力などが身に付く国語に注力

「秋田県高校入試研究協会」の専務理事も務め、模擬試験の作成にも従事

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