PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

豊富な経験と確かな技術でお客さまのニーズに応えます

電気システム設計のプロ

門間諭

門間諭 もんまさとす
門間諭 もんまさとす

#chapter1

電気や機械に関することなら、どんな事でもご相談ください

 秋田県・雄物川町にある「門間電機」は、大規模工場から地元に根ざした小規模工場、公共施設や各種プラントなど、さまざまな業種の電気・機械に携わってきました。「電気」といえば照明などの家電を連想しますが、門間諭さんが専門としているのは「電気設計」といい、工場にある生産機械を動かし管理するシステムの設計・製作・設置なのです。

 「電気・機械はもちろん、それらを動かすソフト、またはコントロール・管理するインバーターやシーケンサーと言われる制御機器など20年の経験があります」と門間さん。「生産や消費に大きな影響を及ぼしたリーマンショック以来、県内でも新設される工場がほとんど無くなり、必然的に仕事が激減しました。そこでこれまで避けていた『メンテナンス』も事業内容に加えました」
新設と比較して簡単そうに思えるメンテナンスですが実はそうでもないそうです。「製造工場の生産ラインは、メーカー品の機械装置で組み立てる場合もありますが、大抵はその工場の規模や製造品に合わせたオーダーメイドです。しかも電気設計者の個性が出ますので、なかなか判断が難しく敬遠されがちです」

 生産機器・電気設計のプロ門間さんが、蓄積された知識とノウハウでトラブルにも対応いたします。
 「インバーターやシーケンサーの寿命は一般的に10年と言われています。設置場所の環境状態によって3年ともたない場合も多々あります。最近、何か動作がおかしい…表示がおかしい…異音がする…などの現象がでてきたらサインかも知れません。不安な事が発生した時は、どうぞご連絡ください」

#chapter2

ここまでやってこられたのは、物作りが好きだから

 県立秋田高専では工業化学を学んだ門間さん、その頃は「電気設計」に携わるなど思いもしなかったそうです。「目標がないまま、スーパーや家具店などいろいろ働きましたが、転機となったのは26歳の時に誘われるままに入社した知り合いの会社でした。そこでは電動工具、ホイスト(重量物を上げ下げする機械)の修理、一般的な電気工事が主な業務です。入社1年目位にリレー盤(制御または電源用の電力の出力をする電力機器)を設置した際に、『お前には電気設計の才能がある』と社長から言われました」

 物作りが好きで、設計とか機械的なメカニズムにも興味があった門間さんは、当時の社長のその言葉によって進む道を見つけます。「ある機械を作る場合、どんな動きをするか考えて、部品をどこに設置するか、動かすモーターはどうするか、効率的に稼働させるにはどんな制御盤が必要かなど、思考を深めます。この仕事は自分に合っていましたね」天職ともいえるジャンルを見つけた門間さんは経験を積んで独立、同社を立ち上げます。

 職人的な飄々としたイメージと誠実な人柄で、顧客から新たなクライアントを紹介され、数々の工事歴を重ねてきました。「機械を見ると、どうやって動いているのか、どうゆう部品を使っているか、そのシステムの仕組みを理解するのが得意なんです」と門間さん。同業者から助っ人を頼まれることも多いといいます。「この仕事が好きだから、頼まれたらどこでも行きますよ。インドネシアへ行って生産工場の電気設計・機体配線に携わったこともありました」

門間諭 もんまさとす

#chapter3

こんなことできないかなぁ? を、応援したい

 多くの問題や不安を抱えた昨今、これからどういう方向へ進むのかだれもが模索していると言えます。そんな中、門間さんが国内製造業を取巻く課題への有効な解決策と考えているのが「産業用ロボット」の活用です。主に製造工場や食品工場の生産ラインで導入されている、自動化に用いられるロボットのこと。
 「多目的な用途に適応するためのマニピュレータ(機械の腕)と、複数の軸(関節)で形成されている産業用ロボットは、各工程にそれぞれ適切なロボットを導入すれば、すべてのライン作業を自動化することが可能になります。作業を担当していた人間は、ロボットのオペレーティングや運用だけで済むため、人件費削減に加え重労働や過酷労働から解放され、品質の均一化も図れます。それをコントロールするにはプログラミングが必要で、その設計や構築に未来と魅力を感じています」

 さらに、反グローバル化が懸念されている現状から「地元志向」というキーワードにも取組みたいと門間さん。
 「経済がマクロ化するなら、地元によりそってみようかなって。地元企業の修理、メンテナンスなどをベースにして、これ迄の経験や知識を活かしたいです。新しい物産とか製品を考えている若い経営者なんかの生産構想の手助けにもなりたいと思っています。「こんなこと出来ないかな?」とか「あんなこと出来るのかな?」の相談に乗ったり、アイデアを出したりして応援したいですね。どんなことでも気軽に相談できる、そんな存在を目指しています」

(取材年月:2020年5月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

門間諭

電気システム設計のプロ

門間諭プロ

第二種電気工事士

有限会社門間電機

制御(PLC)関係を中心に、電気、機械、ソフト、メンテナンスなどで30年前後の経験があります。最近では、企業向け製品の開発、製造、販売を目指しております。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ秋田に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または秋田テレビが取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO