さまざまな業種の収益アップをサポートする提案型カメラマン
土屋敏朗
Mybestpro Interview
さまざまな業種の収益アップをサポートする提案型カメラマン
土屋敏朗
#chapter1
1984年からプロカメラマンとして活躍する土屋敏朗さん。写真や映像を手掛ける「commercial office TOMATO」の代表を務め、さまざまな業種・顧客の業績アップも柔軟にコンサルティングしています。
「デジタルの普及で誰でも簡単に写真が撮れるようになり、自称プロカメラマンが増えましたが『言われたことしかやらない、また要望された事もまともにやれない』という評価も多いようです。対して私は、顧客の利益や知名度の追求に専念しているためアイデアが尽きず、効果的な宣伝方法を的確にアドバイスできます」
例えばあるハウスメーカーでは、販促用の物件写真を社員が撮影していました。しかし思うように売却が進まず、イメージアップを図ろうと土屋さんに相談します。
「その家で誰がどう暮らしていくのか、クライアントと何度もイメージを合わせて撮影に臨みました。美しく撮るだけでなく、切り取った瞬間の先々までストーリーを想起させるのが腕の見せ所です。YouTubeにも多くのサンプル動画を上げておりますので是非ご覧ください」
プライベートで飲食店を訪ねた時も「もっと集客できるはず」と営業したくなるとか。
「文字のみのメニューでは料理のボリュームや内容がイメージできず、お客さまからの質問が増えてしまいます。写ってるだけの写真では物は売れず、しっかり魅力を伝えれる画像で初めて商品は売れます」
効率を上げるためにも、プロによる料理写真や動画を店先に掲げ「どんなお料理がいくらで食べられるか」を明示。客は入店前に注文を決めることができ、回転率もアップ。リピートも期待できると言います。
#chapter2
土屋さんが写真に出合ったのは小学生の頃。祖母にカメラを借り、友人らとスーパーカーのイベントを撮影しに行ったことがきっかけです。
「友人たちと作品を見せ合うと、私の撮った写真がまるで駄目!!悔しくて独学で猛勉強した結果、技術の差ではなく、カメラのスペックにあることが分かり、なけなしの貯金をはたいて、中古の一眼レフカメラを買ったことが本格的な写真人生の始まりです」
中学、高校と写真部に所属し、写真の専門学校へ。卒業後は印刷会社系列のスタジオに就職しました。
「先輩がセオリーを教えてくれても『定番の写真なんて撮りたくない』と反抗的でしたが努力は惜しまず。社内で売り上げ1位になり、数々の賞も頂きました」
実績を積み、更なるスッテップアップへと独立を決意。25歳で起業した土屋さんに対し「若造に何ができる」と、まわりからは批判の声もあったと言いますが、「青二才が成熟していく」との思いを込め、社名を「TOMATO」とします。
「広告写真家として順調でしたが、後にデジタル化とコスト削減の波で案件が激減。しかし『やはり自分には写真しかない』と、広告カメラマンだけにこだわらず、ブライダルカメラマンとしても活動するようになりました」
商用から個人を対象にすると「何気ないシーンも思い出になる」「いつも笑わない夫がこんな表情を見せるなんて」と、感謝の声が直接届くように。土屋さんのコミュニケーション能力の高さを大きく評価する声も多いとか。
「AI(人工知能)も画像を生成する時代ですが、人間のカメラマンにしかできないこと、私にしか撮れない1枚があると再認識しています」
#chapter3
写真の仕事だけでは、家族の生活を守れないという苦労を味わったからこそ、“熟した”今は逆に写真の力で人々を支えたいと土屋さんは語ります。
「深夜バイトで暮らしていた頃『こんな事をしていて生きている意味があるのだろうか?』と追い詰められたこともあります。人の痛みを感じ、カメラで元気づけるのも私の大切な役割でしょう」
人生の晴れの舞台や家族のイベントなどをファインダーに収めるほか、「新製品が認知されない」「思うように商品が売れない」などと悩む企業や店舗も支援。ターゲットの年齢や職業、居住地などを絞って的確にアプローチする手頃な方法があることを知ってほしいと続けます。
「YouTubeも有効な手段で、最近はショートムービーを作るお客さまが増えています。音楽やナレーションを入れて情報を分かりやすく伝えられるため、幅広い年代に受け入れられます。必要に応じてリポーターやヘア&メイク、スタイリストも手配できます」
また、国土交通省や大阪航空局の許可を取り、一般には飛行禁止の区域でもドローン撮影が可能とのこと。
「40年にわたりこの道で生きてこられたのは、一人一人のお客さまを大切にしてきたからです。中学時代に憧れていた巨匠カメラマンとも2人で食事をするまでになりました。今後も感謝を忘れず、自分の利益よりも顧客の利益、被写体の幸せを優先できる写真家でいたいですね」
(取材年月:2024年1月)
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さまざまな業種の収益アップをサポートする提案型カメラマン
土屋敏朗プロ
カメラマン
commercial office TOMATO
約40年にわたり広告業界で活躍するプロカメラマンが、写真や動画をプロデュース。ターゲットに向けた発信方法や媒体選びもアドバイス。商品の魅力を的確に伝え、視覚を刺激する映像で収益は上がるのです。
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