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誰もが生き生きと働ける職場を目指して。自己肯定感を引き出し、具体的な行動に結びつく研修を提供

人材育成を通じて人の成長と企業の発展を支える研修講師

近藤ひろえ

近藤ひろえ こんどうひろえ
近藤ひろえ こんどうひろえ

#chapter1

丁寧なヒアリングで問題の本質をとらえ、分かりやすく実行可能なカリキュラムを提供

 仕事のプレッシャーや人間関係、コロナ禍によるワークスタイルの変革など、働く人の不安やストレスの原因は多様化。従業員の心身の健康を守ることは企業の義務であり、取り組むべき課題の一つとなっています。

 「では、どんな対策を講じたら効果的なのか?」。経営者や管理職、人事担当者のそんな声にこたえるのが、研修講師で「リベル」代表の近藤ひろえさんです。コミュニケーションとメンタルヘルスを中心にした研修を通じて健全な人材と組織を育て、誰もが働きやすい職場づくりをサポートしています。

 「通信会社、金融機関、メーカー、百貨店といったさまざまな業種・規模の企業をはじめ、官公庁、大学などで年に100回以上研修を実施しています。人材開発の手法として知られるコーチングや体験型のワークショップを取り入れ、参加者が自発的に学べるよう工夫しています」

 産業カウンセラーにキャリアコンサルタントと、労働者のケアや支援に関する資格を保持する近藤さん。丁寧にヒアリングを行い、「メンバー、部署間の報連相がうまくいかず生産性が上がらない」「部下の育成方法が分からない」といった悩みを受け止め、現場に寄り添ったカリキュラムを組み立てます。

 「お話を伺う中で、お客さまが気づかなかった本当の課題が見える場合もあります。課題解決には行動変容が大切で、行動を変えるには『自分はできる』と信じる“自己効力感”と、『すぐに実行できる』と思える“具体策”が必要です。研修ではこの二つを導き出すとともに、仕事に前向きになれるよう、自分自身を認め尊重する “自己肯定感”を高めていきます」

#chapter2

「生きづらさ」の理由を求めて学んだ心理学と「教える」喜びが導いたキャリア

 大学では心理学科に進んだ近藤さん。「生来、傷つきやすい性格で『なぜ自分はこんなに生きづらいのだろう?』と考えたことがきっかけ」と話します。大学での学びは充実していたものの心理学の世界で就職先を見つけるのは難しく、卒業後はコンピューター関連の営業技術職に就きました。

 やがてパソコンのインストラクターに転職したのは、「教える」ことに喜びを見いだしたから。ソフトウエアの操作方法だけでなく、ビジネスマナーや新入社員研修など、取引先の求めに応じて指導範囲を広げていきます。

 2000年には研修講師として独立。心理学の知識を生かし各種資格を取得するほか、コーチ養成機関「CTIジャパン」の基礎コースをはじめ100時間以上のコーチングプログラムを受講。コミュニケーション、メンタルヘルス、ビジネススキルといった要素を組み合わせた人材育成を提案するようになりました。

 中でも言葉を使って気持ちを伝えあうコミュニケーションと、心の健康を意味するメンタルヘルスは、研修の中核をなす分野。この二つの重要性を、近藤さんが実感した出来事がありました。
 「ある企業で、緊張に強くなるための研修を開いたとき、参加した方から『メンタル不調だったパートナーが元気になりました』とお聞きしました。ご本人が自己肯定感を高めるトレーニングをしたことで周囲への関わり方が変化し、身近にいるご家族によい影響が出たのだと思います」

近藤ひろえ こんどうひろえ

#chapter3

「折れにくい心」と「心置きなく仕事に集中できる環境づくり」を強化。オンライン研修も開催

 近藤さんの屋号「Liber(リベル)」は、「liberty (自由)」の語源を表すラテン語。この名前が、自身の活動理念にもつながっています。

 「私たちは自由に見えて、実は『どうせ無理だ』といったマイナス思考や、『こうあるべき』などの思い込みで自分を縛っていることがあります。そんな不自由なマインドから解放し、一人でも多くの方が自分らしく生きるお手伝いをすることが、私の使命だと考えています」

 起業して20年余り。2020年からオンライン研修も開催し、時代の流れに柔軟に合わせる近藤さん。今後の活動のキーワードとして挙げたのは「レジリエンス」と「心理的安全性」です。レジリエンスとは精神的回復力のことで、困難な状況に直面しても回復できる力。心理的安全性は、組織内で忌憚(きたん)なく自分の考え、気持ちを表現できる状態のことです。
 「折れにくいしなやかな心を鍛え、心置きなく仕事に集中できる環境をつくる。ストレスへの対処法に加え、トラブルを予防するための研修を強化していきます」

 また、キャリアを積む中で感じてきた“社会人の教育格差”の解消にも意欲を見せます。
 「大手企業はたくさんのメニューから受けたい講座が選べる一方で、人員や予算が限られる中小企業は社員教育の機会が十分ではない印象です。従業員のみなさんが、個々の能力を発揮できないのは、本人にとっても会社にとってももったいないことです。研修内容、料金などケースバイケースで対応していきますので、一緒に可能性を伸ばしていきましょう」

(取材年月:2021年8月)

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近藤ひろえ

人材育成を通じて人の成長と企業の発展を支える研修講師

近藤ひろえプロ

人材教育・メンタルヘルス講師

人材育成研修「リベル」

コーチングの手法を取り入れた体験型の研修で職場の課題解決をサポート。現場ですぐに生かせる具体的な方法を伝え、新入社員から管理職まで、すべての人が働きやすく生産性の高い職場づくりを提案。

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