自立した学習者を育てるプログラム「おうち受験コーチング」を展開（1/3）

性格診断を用い、それぞれの特性に応じた声かけで、主体性を高めて志望校合格へ

　「子どもたちには、自分で未来を切り開く力を身に付けてほしいけれど、どのように導いていけばいいのか。悩んでいる皆さんをサポートいたします」

　そう呼びかけるのは、「受験コーチング協会」の代表・鈴木詩織さん。一人一人に合わせたアプローチで、子どもが自ら学び志望校合格を目指すプログラム「おうち受験コーチング」を開発。2019年の開講以来、塾講師や家庭教師のほか、教員、保護者など数多くの人がスキルを習得しています。

　鈴木さんは、大学と大学院で教育学を専攻。その後、家庭教師派遣会社に12年間在籍し、勉強の仕方について約4000件もコンサルティングしてきた経験から語ります。
　「分からない問題を解説するだけでは学力は付きませんし、あれこれと強いられるのは苦痛にもなります。教える側が教育について正しい知識を得ることで、子どもに学習意欲が芽生え、成績も上がります」

　おうち受験コーチングの特長は、子どもの性格を九つのタイプに分類し、その特性に応じて声かけをする点。「エニアグラム」と呼ばれる性格診断を用いて、本人が無意識に持つ動機に働きかけるため、主体性が生まれると言います。

　「人の役に立つことで愛されたい子には、勉学に励むことがこれから多くの人のためになると伝えます。『あなたの一生懸命な姿を見ると、先生も頑張ろうと思えるよ。ありがとう』といった言葉も効果的です。成功して褒められたい子には、ゴールとそこに至るまでの過程を示した上で、例えば『入試の際、10点は計算式が出るからこの練習問題を解こうね』と促します」

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