中條明子プロのご紹介
身の回りにある旬の食材を取り入れた薬膳で、心とカラダを豊かにするお手伝いを(1/3)
中国の伝統医学に基づいて体質をチェックし、食材や調理法を提案
「日々の生活に、健やかな体づくりを目的とした中国発祥の献立『薬膳』を取り入れてみませんか。当方が提案するのは、旬の食材を用いた食養生。薬膳についてちょっとした知識があれば、誰でも気軽に取り組めます。『不摂生が続いているので食を見直したい』『家族の健康のために役立てたい』という方にお薦めしたいですね」
こう語るのは、「薬膳サロンmaikaika」の代表で、中国政府の外郭団体「世界中医薬学会連合会」が認定する国際薬膳調理師資格を持つ中條明子さん。一般財団法人 東方医療振興財団 日本東方医学会のホームページに、月2回のペースで薬膳レシピを掲載しています。
「薬膳は、中国伝統医学の理論に基づいた料理です。すべての食物は薬材と同じような働きをもち、適切に摂取すれば体の調子が整うという『薬食同源』の考えに基づいています。人の体質は、生まれ持ってのものもありますが食生活や環境によって変化しますので、それぞれに薬膳のアプローチ法も異なります」
中條さんは、その人に合った食事をアドバイスするため、顔色や肌質、舌、髪の毛の状態などを細やかに観察しています。
「体質は季節にも影響されます。春は気温の上昇と共に気持ちが高ぶったり、環境の変化でストレスを感じやすくなったりするため、イライラや落ち込みなど気分のムラが現れます。夏は暑さで寝つきが悪くなり、秋は気温の低下で乾燥しやすくなります。冬は冷えによるトラブルも出てきますよね」
体を温めたり冷やしたりする食材の性質を理解し、料理にうまく生かすことで、寒暖差などによる変調もケアしていけると言います。