中里えみこプロのご紹介
「イライラと腰痛はどこへ?」 100歳になっても続けたい古典ヨガとは(2/3)
ヨガに「一目ぼれ」、何気ない体験レッスンが人生を変えた
レッスン時間は1回60〜90分。座って背中を丸めて沈みがちだった生徒が、終わる頃には背筋が伸びて目に光が戻る。中里さんは、そんな様子を何度も目にしてきました。週に8〜10本のクラスを持ち、軽度障害を持つ子どもたちのデイケア施設やグループホームにも月に数回訪れます。生徒指導は数千人を越え、4年から7年長期継続して通っている生徒も。老若男女問わず、心身に痛みのある方を指導できるのも強みです。レッスンを終え、帰り際に生徒が見せる笑顔が何よりのやりがい。
生徒の中には、がんを宣告され、不眠からうつ状態になった男性もいました。中里さんが親身になって寄り添い、体を動かす指導と対話を繰り返すと、次第に元気を取り戻し「なぜあんなに落ち込んでいたのか」と笑うように。また、咳の薬を手放せなかった70代後半の女性も、ヨガを続けるうちに飲まずにいられるようになったといいます。
「特にコロナ禍は、誰もが不安や閉塞感に苦しんでいます。人生を前向きに捉えるための古典ヨガがこれからの時代、きっと役に立つはず」と中里さんは力を込めます。
本格的にヨガに触れたのは38歳の時。それまでは健康やメンタルに無関心で、イライラや腰痛の悩みから解放されるとは思っていませんでした。ところが、友人に誘われ体験レッスンを受けると心身が楽になり、まるで恋に落ちたようにヨガのとりこに。
「そして、ヨガを包括的に伝達するインド人のヨガマスターに師事。ヨガの奥深さに、誰もが自分の可能性を惹きだすことが出来ると確信しています」
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