すべての産業に対応。企業の組織強化を実現する“キャリアリノベーション（キャリアの再構築）”の威力（1/3）

精度の高い「キャリア診断」と課題解決型の教育支援でモチベーション向上とキャリアアップを実現

山口県下関市でキャリアコンサルタントとして活動する廣瀬春美さん。看護師歴29年の現役看護師としても働きながら、キャリアを再構築する「キャリアリノベーション」の手法で、さまざまな企業の活性化に携わっています。

廣瀬さんが提唱する「キャリアリノベーション」とは、一体どんなものでしょうか？　
「今、自分が持っているキャリアや資格を再びよみがえらせ、『自分らしく生きるためには何が必要か』を検証するお手伝いをするのがキャリアリノベーションです。リノベーションとは建築の世界でよく使われる言葉で、『再構築』を意味します。その人の適性を精度の高いキャリア診断で総合的に検証し、課題解決型の教育支援でキャリアアップを実現します。『課題』を『強み』に変えて今後のキャリアとマッチングさせることで、より自分らしく働けるようになりますよ」

このキャリアリノベーションは、個人だけでなく、企業の組織力強化にも活用されています。「組織の中の課題そのものを検証して、組織の共通課題として解決を目指します。企業向けのキャリアリノベーションでは、個人について何か指摘をしたり、判断をしたりすることはなく、客観的なデータをもとに、組織の『課題』を『強み』に変えていきます。組織の心理を変えるのは容易なことではありません。だからこそ、外部の人間がコンサルとして入り、第三者の視点で課題を整理してみせるのが効果的です」と廣瀬さんは話します。

廣瀬さんが手掛けたコンサルティング件数は、平成31年度が法人86件、令和元年度が法人・個人121件、令和2年度が同120件。令和2年度には、看護師をしながらキャリアコンサルタント事業でも活躍していることが評価され、山口県の女性活躍推進知事表彰「女性のチャレンジ賞」を受賞しました。今後の活躍に益々期待が高まります。

＜次ページへ続く＞

【次ページ】コロナ禍で個人のキャリア診断が増加。「自分の新たな可能性を発見するきっかけにしてほしい」

次のページへ