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「理学療法士×スポーツトレーナー」として、足から元気な体づくりをサポート

足元から体と心を整えるコンディショニングのプロ

前谷涼子

前谷涼子 まえたにりょうこ
前谷涼子 まえたにりょうこ

#chapter1

整体や運動・食事指導、オーダーメイドインソール、セッションなどを通じて、心身の不調をケア

 「健康と足は密接な関係にあります。体を支える土台だと分かっていても、実際に足腰が悪くなってから足の重要さに気づく人も多いんです。歩けない状態になってしまう前に、ご自身をいたわってください」

 そう語るのは、鳥取県西伯郡にスタジオを構える「Body make studio Sprittr(スプリット)」の代表・前谷涼子さん。身体能力などを高める「理学療法士×スポーツトレーナー」の肩書を掲げ、整体や運動指導、オーダーメイドインソールの製作、講演などを通して、不調を抱える人に寄り添っています。

 「お客さまが自分らしく、やりたいことをしていく快活なコンディションを保つことを目指しています。人は心理的なストレスも体調に影響する心身相関にあるため、健康を維持するには心と体の両方を整えることが大切です。トータルにケアできることを伝えるために、店の名前は精神性を表すスピリッツとトレーナーをかけあわせた『スプリット』と命名しました」

 完全予約制で、一人一人に合わせたメニューを構成。口コミや講演を機に足を運ぶ人が多く、オンラインでもメニューを提供しており、下は歩き始めたばかりの子どもから上は60〜70代まで、競技に打ち込む学生やアスリートなど幅広い層が訪れます。

 「栄養・食事面のアドバイス、メンタル面のセッションも含めて、お客さまを全体的にフォローします。病院に行くほどではないけれどなんとなく調子が悪い、体に痛みや違和感があるという方に来てほしいですね。基礎体力を培うジムや癒やしをもたらすサロンのような感じで皆さんに利用してもらえればと思っています」

#chapter2

理学療法士として病院でリハビリなどに取り組む中、インソールと出会い独立へ

 理学療法士として病院に勤めていた前谷さんが起業したのは2015年。自身の経験がきっかけになっていると振り返ります。

 「バスケットボール部に所属していた学生時代に膝を手術しています。オペの後はサポーターをつけないと歩けなかったり、思い切り動かせなかったりと、自分の体ではない感覚に襲われました」

 かねてより体の軸となるバランスに興味を持っていたことから、大学で体と履物の関係性をテーマに研究を続け、その結果を卒業論文にまとめます。就職に際しては、学び得た知識を糧に理学療法士の道に進みます。

 「リハビリ、トレーニング、施術と取り組む中でインソールと出会いました。実際に使ってみると、術後は思うように動かせなかった自分の体が改善していったんです」

 病院で働く前谷さんの元には、ケガや病気の後遺症の相談が多数。歩行時などに足元を安定させるインソールを勧めたいものの、当時は病院の取り組みの一つとして提案するのは難しかったとか。

 「病院でできないのなら自分から地域に出ようと、独立を決意しました。3年でうまくいかなかったら臨床の現場に戻り、働こうと考えていました」

 自身がやりたいことを行動に移した前谷さんに、うれしい依頼が舞い込みます。
 「開業届を出して1年目に、プロバスケットボールのBリーグから専属トレーナーの話が来ました。いろんな人の助けや紹介があって仕事の幅が広がり、相談に来てくれる人がいたからこそ、今があると感謝しています」

前谷涼子 まえたにりょうこ

#chapter3

足の重要性を伝え、子どもの成長や発達を助ける「足ひろば」で足育にも注力

 「足元から体づくりをすることで体の不調やケガなどを予防し、『やっぱり足って大事だよね』と思ってもらえたら」と前谷さん。取り組みの一つとして注力しているのが、未就学児と保護者、教育関係者を対象にした相談会「足ひろば」の開催です。

  「子どもの成長や発達を足から助ける『足育(あしいく)』に力を入れています。丁寧に靴を選んだり、インソールで足のアーチ構造を補助したり、少しの配慮と工夫で子どもの運動発達に刺激が変わり、体や動きは向上するんです。子育てに励むお母さんも調子を崩しておられることが多いので、ファミリー全体をサポートしていけたらと考えています」

 また、オーダーメイドインソールも活用して、足腰の痛みや肩こり、姿勢のゆがみを改善したいとも。
 「当店には、今までの経験を活用したオンラインオーダーシステムがあり、遠方にお住まいの方にも手軽に体験していただきたいです。また、店舗ではピドスコープという装置を置いていて、上に乗ることで動作時の足の状態を確認できるので、オンラインとはまた異なる、店舗ならではのインソールを作ることができます」

 年齢も運動習慣なども異なる人と触れ合う中で、前谷さんは心身の不調に悩んでいる人が多いと実感。勉学や仕事、スポーツに励める体を養っていきたいと言います。
 「外に出るのが好きなので、さまざまな場所を旅しながら、その土地で巡り会えた人とお話したり施術をしたり、インソールを提供できたらすてきだなと。たくさんの人に笑顔を届け、生き生きと日常を楽しんでもらう姿に寄り添えたら」

(取材年月:2024年9月)

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前谷涼子

足元から体と心を整えるコンディショニングのプロ

前谷涼子プロ

理学療法士、スポーツトレーナー

Body make studio Sprittr

体全体のトレーニングから歩き方の改善、メンタルヘルスの相談まで、その人が抱える悩みの解消を手助けする「理学療法士×スポーツトレーナー」。足から体を作る「足育(あしいく)」にも力を入れています。

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