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ビジネスの芽、大きく育てます 成果追求型のデザイナーが「伝えたいことが伝わるデザイン」を提案

丁寧なヒアリングから「成果を出す」デザインのプロ

坂上絢臨

坂上絢臨 さかうえあやみ

#chapter1

ロゴ、ホームページ、印刷物など事業に必要なデザイン制作を一気通貫

 「『めぶき』という名前には、お客さまの『こんなことがしたい』という気持ちを大きく育て、その方だけの花を咲かせたいという願いを込めています。きらりと光るビジネスの種を持ちながら、芽吹かせる方法が分わからない方のお力になりたいですね」

 そう語るのは「めぶきデザイン」の坂上絢臨さん。ロゴ、ホームページ、名刺やチラシといった印刷物など、新規創業時に必要なブランディング・販促ツールを一気通貫で請け負っています。

 「それぞれの制作を別の業者に頼む場合、事業のコンセプトをその都度一から説明しなければなりません。まるっとお任せいただくことで、お客さまは本業に集中することができます」

 坂上さんは、クライアントが求める成果を出すため、丁寧なヒアリングを通じてデザインの訴求力を高めていきます。

 「当方はお受けできるキャパシティーに限界があるため、ご縁をいただいた一人一人と深く関わることをモットーにしています。血の通ったコミュニケーションで、皆さまの人間性にも理解を深めていきます」

 クライアントの価値観を描き出すため、起業した経緯や展望にも触れながらビジネスに対する信念を引き出し、イメージを膨らませると言います。

 「加えて大切にしているのは、『顧客の目』を持つこと。お客さまの要望に従うのは簡単ですが、届けたい人に響かなければ意味がありません。打ち出す商品やサービスの対象をお聞きした上で、ターゲットに刺さるコンセプトを提案し直すこともあります。勇気はいりますが、お客さまの利益追求は諦めないようにしています」

#chapter2

企業PRを担当する中で培ったユーザー視点が「伝わるデザイン」の基盤

 案件に応じて、シンプルやポップ、スタイリッシュなど、さまざまなテイストを使い分ける坂上さん。共通しているのは「伝えたいメッセージが届けたい人に伝わるかどうか」という視点。成果を重んじるマーケティング思考は、前職時代に培われたものです。

 「以前は県内の企業でPRを担っていました。施設への来客層をリサーチしたり、イベント企画などに携わったりする中で、ユーザー視点について知見を養いました。特にツアーガイドの仕事で感じた、私の表情や言葉選びでお客さまから返ってくる反応が180度変わる様子は、『伝え方』を磨くきっかけになりました」

 日々の業務にやりがいを感じていましたが、コロナ禍でツアーが中止になったことで心境に変化が現れます。

 「仕事がままならないことに不安を感じると共に、地域の作つくり手の存在や地元の魅力をこのまま埋もれさせたくないと考えるようなりました」

 一念発起した坂上さんは、集客や販路開拓などに欠かせないデザインの勉強を開始。在宅勤務で浮いた通勤時間を充て、スキルを習得します。元来ものづくりやイラスト制作が好きだったことも助けとなりました。

 「未経験からの挑戦で苦労もありましたが、個人的には今もデザインよりヒアリングの方が大変ですね。クライアントの想いを具現化するのがデザイナーの仕事であり、どんなに美しいグラフィックもひとつの手段でしかありません。これからもクライアントの魅力を伝えることに重きを置いていきたいです」

#chapter3

課題解決に伴走するデザイナーとしてサイト運用のアドバイスにも注力

 多方面からオファーが舞い込む坂上さん。現職の難しさは正解がないことだとか。

 「デザインには正解がありません。お客さまの悩みや課題に寄り添い、『悩み・課題が解決した』と言ってもらえることが唯一の最適解なのです。不安や不満は流さず、納得できるまで聞いてください。なぜこの色合いなのか、なぜこのフォントなのか、感覚に頼らず具体的に説明します」

 クライアントの事業伸展を後押ししていくため、今後はサイト運用に関するアドバイスにも力を入れていきたいと話します。

 「WEBサイトは『作ったら終わり』というわけではなく、公開後も訪問者数や各ページの閲覧数などを分析し、改良を重ね育てていくもの。すてきなホームページをお持ちの方も多いので、手入れをしないともったいないです」

 坂上さんは課題解決に向けて並走する、地域密着型のデザイナーになることを目標に掲げます。

 「鳥取県は海と山に恵まれています。豊かな自然環境の恩恵として、山海の幸といった名産品や景色が良い名勝が豊富で、多彩な可能性を秘めた地です。地元に人を呼び込み、盛り上げていくためにも、アピールのお手伝いをさせてください」

 多くの人が知りたい情報を分かりやすく見せるWEBづくりと、心をつかむデザインの知識があれば、まだ日の目を見ない地域の魅力を遠くまで届けられると提言する坂上さん。地域活性化という大義を果たすため、今日もスキルアップに励みます。

(取材年月:2024年3月)

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坂上絢臨

丁寧なヒアリングから「成果を出す」デザインのプロ

坂上絢臨プロ

WEB・グラフィックデザイナー

めぶきデザイン

ロゴ、WEBサイト、印刷物など起業時に必要になるデザインを一気通貫で対応。丁寧なヒアリングでクライアントの人間性が垣間見えるデザインを提案すると共に、顧客に刺さる「成果を出す」デザインを追求。

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