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「QOL・休みをカガクする」をミッションに、休み方・働き方改革をコンサルティング

「休み方」を軸に企業・自治体の課題を解決に導くコンサルタント

鈴木潤士

鈴木潤士 すずきじゅんじ
鈴木潤士 すずきじゅんじ

#chapter1

業務生産性の向上も地域の活性化も、実現のカギは「休み方」にあり

 「QOL(生活の質)・休みをカガクする」をミッションに、「休み方」にフォーカスして事業を展開する「休日デザイン研究所」。代表取締役の鈴木潤士さんは、マーケティングの観点を組み込んだ“休み方・働き方改革”を提唱し、事業戦略や業務設計のコンサルティング、研修などを通じて、企業や自治体の課題解決を図っています。

 「転職が当たり前になりつつある今、会社が必要な人材やスキルを確保するには従業員満足度の向上が欠かせません。また多くの企業が努力している有給休暇取得率向上については、休みが生産性に与える影響を計らないために成果が見えにくく、取り組みが進みにくい課題があります。
 マーケティングの本質は顧客という“人間”を理解することであり、この知見は企業内部にも生かせます。当方では従業員への理解を進めてその心を動かし、理念浸透・組織活性化へつなげられるよう支援しております」

 「自治体に対しては、地域活性化や観光領域を含む関係人口構築における集客に向けたブランディングも行います。データをもとに『休日を過ごす人たちが何を求め、何に興味を持つのか』を整理します。消費者の休日マインド、行動を可視化したカスタマージャーニーマップを作成し自治体の課題における戦略を策定した上で、『人がどう動くか』というメカニズムに沿ってプロモーションなどを考えます」
 また、観光資源の掘り起こしと活用、発信にも重点を置き、ブランドサイトの制作なども手掛けています。
 
 「消費者・企業・自治体が出会う休日は、大きな経済循環が生まれるタイミング。休日を科学的に捉えることで、日本全体を元気にしたいと思います」

#chapter2

デジタルマーケティングの手法で、休日行動のデータベース化事業を推進

 「休む」「働く」を最適化する発想の原点は、大学卒業後にカナダとドイツに留学した際の「休日」の過ごし方でした。

 「欧州では3~4週間の休暇が一般的で、休みの間は完全に仕事から離れます。多文化共生社会で休暇の過ごし方も多様ですし、レジャーに出掛ける渋滞を緩和するため学校の夏休みも州ごとに異なることもあります。休みといえば1~2日単位で細切れに取り、お盆やゴールデンウィークは混雑の中で過ごしてきた日本人としては驚きでした」

 帰国後は大手旅行会社系列の広告代理店に在籍。旅行需要が休日に集中する国内の状況に注目し、新規事業公募制度で休日行動をデータベース化する事業を提案しました。

 「社長の承認を得たことで手応えを感じ、自らの手で事業化すべく、まず大手デジタルマーケティング会社に転職しました。デジタル戦略プロデューサーとして消費者の動向を把握し、アクションを促すノウハウを蓄え、2014年に研究所を設立しました」

 時を同じくして、経済同友会の休日分散化事務局長にも就任。2014・2015年の2期にわたり、20社以上の企業・団体の従業員が連休を後日取得する「後ろ倒しゴールデンウィーク」を実施し、結果を検証しました。

 「アンケート調査では後ろ倒しGWを利用した人の約8割が『充実した休日を過ごせた』と答え、利用しなかった人も約8割が取り組みをポジティブに評価しました。多くの生の声を聞き、“休日を科学する”ことが社会に役立つと実感できました」

鈴木潤士 すずきじゅんじ

#chapter3

働く人のQOL向上を目指し、個人向けのオンラインメンタリングサービスも

 休日デザイン研究所では、オンラインによる個人向けのメンタリングサービス「Day off Design」も運営しています。

 「メンタリングとは、アメリカで生まれた人材育成方法の一つ。対話を通して気づきを与え、個々の自発的な成長を支援するものです。当方では、皆さんが自分を好きになるお手伝いとして、胸の内に秘めている“自慢話”、ご本人にとって価値のあるストーリーを『休日デザイナー』が徹底的に傾聴し、生活の質を高めるためのフィードバックもしています」

 休日デザイナーを務めるのは、鈴木さんをはじめ、顧客・従業員満足度、観光ビジネス、マスコミュニケーションなど各分野に知見を持つプロフェッショナル。1対1で対話するほか、複数人のユーザーを交えて語り合うセミナー形式も用意しています。

 利用者からは「仕事とプライベートを一連のものとして捉え、QOLについてさまざまな意見をもらえてオン・オフのヒントになった」「仕事でうれしかったことに共感や賛同をもらえ、自信がついた」など、喜びの声が寄せられているそうです。

 「年齢やキャリアを重ねるにつれ、過去の功績や武勇伝は人に言いづらくなりますが、自分が頑張った証しであり、輝いていた時間です。歩んできた人生の軌跡は生きる糧になりますので、お話をテキスト化して皆さんに納めています。言葉を記録して手元に置き、ご自身と向き合うツールとして、またご家族や周囲の人に自分の生き方を伝えるきっかけとしてご活用いただきたいですね」

(取材年月:2024年9月)

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鈴木潤士

「休み方」を軸に企業・自治体の課題を解決に導くコンサルタント

鈴木潤士プロ

休日コンサルタント

株式会社休日デザイン研究所

消費者・企業・自治体が接点を持つ休日こそ業務生産性向上や地域創生のカギ。マーケティングの観点を組み込み、休み方・働き方のコンサルティングや観光地のブランドディングで組織・地域の課題解決を図ります。

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