慢性的な痛みや不調に悩む人に寄り添う鍼灸師・整体師村上哲也

慢性的な痛みや不調に悩む人に寄り添う鍼灸師・整体師

村上哲也

痛み、自律神経の乱れや原因不明の不調にも対応。再発しにくい体を目指す

　「体がだるい」「眠りが浅い」「なんとなく気分がすぐれない」といった声を受け止めるのは、東京都墨田区の「つなぐ手治療院」の代表・村上哲也さん。鍼灸師、整体師として20年以上、10万件を超える体の悩みに接してきました。

　「当方は首や肩のコリ、腰の痛みだけでなく、病気やメンタル、自律神経の乱れに由来する不調、はっきりとした原因が分からないケースにも対応します。関東近県を中心に、関西や東北など遠方からも多くの方がお越しになります」

　初めてや久しぶりの来院では、どこに、どのような不具合を感じているかなどを細やかにヒアリング。全身の状態を調べ、施術内容に納得を得た上で開始します。

　「整体においては、千葉県内で整骨院を営む肘井博行さんが提唱する『BHS療法』を取り入れています。古流柔術にもとづいて体を効率的に使った手技で、強く押したり、もんだりすることなく、ごく軽い刺激でゆがみにアプローチします。体のバランスを整えることで、自律神経の働きや内臓のリズムが本来の状態へと近づいていきます」

　体の軸を整えた上で鍼灸を施し、血流を促す村上さん。もともと備わっている「自分で復調しようとする力」を引き出すことで、再発しにくい体づくりを目指します。

　「鍼灸は、鍼で開いた穴から悪いものを出し、お灸で足りないものを補うのが基本です。例えば、元気があり余っているような方には鍼、気力・体力が落ちて虚弱状態の方にはお灸で活力を高めるといった具合に、体質や体調に合わせて行います。事前の問診で脈や舌の様子を観察し、適したメニューを提案します」

メンタル面にも寄り添い、リラクゼーションや美容向けのメニューも用意

　村上さんによると、東洋医学では「気血水（きけつすい）」という要素から体が構成されていると定義。「生きるために必要なエネルギーを意味する『気』が低下すると病気になりやすい」として、メンタル面のケアにも力を入れています。

　「カウンセリングの段階から時間をかけ、不調の箇所や度合い、考えられる原因、これまでに受けた治療法などを聞き取ります。不具合とは直接関連のないこと、例えば子育ての悩みや将来に対する不安なども自由にお話しいただき、当方が内容を否定せず親身に耳を傾けます。胸の内を明かすことで緊張がほぐれ、表情が明るくなる方も多いです」

　施術中も、リラックスしてもらえる接し方や言葉掛けを心掛ける村上さん。健康に役立つ食事や運動、生活習慣についてアドバイスするほか、前向きな気持ちでいられる考え方なども伝え、健やかな毎日を送れるようトータルにサポートします。

　「いろいろ試して効果がなかったという方からも、『自分に合うケアが見つかって良かった』『自分の体に自信が持てるようになった』と、うれしい声をいただきます」

　村上さんのもとでは、シミやシワ、くすみ、たるみなど肌の調子が気になる人のために美容鍼も実施。肌が生まれ変わるサイクルを助けます。

　「低周波電流器を用いたプロのスポーツ選手向けのケア、手や足裏から刺激を届けるリフレクソロジー、植物から抽出したアロマオイルのトリートメントもあり、心身を癒やすメニューを用意しています」

病に苦しんだ経験をもとに、不調に悩む人をサポートすべく鍼灸師の道へ

　20代のころに3年間、パニック障害で苦しんだ経験を持つ村上さん。治療を受けながら、どうすれば改善できるか自らもさまざまな文献を調べ、自律神経を整えるなど心身ともに健康を保つ大切さに気付きました。

　「同じような悩みを持つ人を助ける仕事がしたいと、都内の整骨院で働きながら専門学校に通い鍼灸師の資格を取得しました。休みの日も健康にまつわる講演や勉強会があれば積極的に参加し、知見を広げました」

　12年間勤務して技能を磨き、2015年に「つなぐ手治療院」を開業。以来、数多くの人に寄り添い、サポートによって体調が上向き喜んでもらえるのがやりがいと笑顔を見せます。

　「ご自分で食事や生活習慣に気をつけるようになったり、ご家族の健康に気を配るようになったりと意識を変えてくれる方もいますし、『人生が変わった』と言ってくださる方もいます」

　墨田区の下町風情や人情深い雰囲気が気に入っている村上さん。常連の人たちとは友人のような関係を築いているそう。
　「スポーツ大会に出場すると聞けば応援に駆け付けたり、創作活動をしている人の個展を鑑賞したり。旅行のお土産をやり取りすることもあります」

　人生100年時代にいつまでも生き生きと過ごすには、自分の健康に関心を持つことがカギになると言います。
　「体はそれまでご自身が積み重ねてきた結果によるものです。健康寿命を延ばすには『自分の体は自分で守る』という意識を持つことが大事。当方が伴走し、メンテナンスをお手伝いします」

（取材年月：2025年6月）

気力・体力ともに充足し人生100年時代を生き生きと。健やかな心身を養うため伴走

痛み、自律神経の乱れや原因不明の不調にも対応。再発しにくい体を目指す

メンタル面にも寄り添い、リラクゼーションや美容向けのメニューも用意

病に苦しんだ経験をもとに、不調に悩む人をサポートすべく鍼灸師の道へ

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