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地域に根差した車買取のプロが教える「後悔しない車の売り方」

後悔しない売却を導く車買取の専門家

吉田秀次

吉田秀次 よしだひでつぐ
吉田秀次 よしだひでつぐ

#chapter1

査定現場の実情を伝えるブログで、納得できる業者選びを導く

 車を売却するなら、少しでも高く売りたい。そう考えるのは自然なことです。一方で、売却後に「よく考えればよかった」と悔やむ人も少なくありません。

 大田区で車買取フランチャイズ「ハッピーカーズ大田田園調布店」を営む「ソーシャルキャピタル」代表の吉田秀次さんは、そのような後悔を減らすため、自らのブログ「後悔しない車の売り方 車売却の教科書」で、査定現場の実情を発信。「なぜ・いつまでに・いくらで」売るかについて自分の判断軸を持つことや、査定額以外の対応も含めた業者選びの視点をつづっています。

 吉田さんは、相談前にブログ記事を読むことを勧めており、来店客には名刺とともにブログを案内。実際に「ブログを読んでお願いしたいと思った」と声がかかることも増えているそうです。
 「ブログでは、私の考え方や仕事に向き合う姿勢、生き方も含めて伝えています。いくらで売れるかだけでなく、誰に売るかも大切にしてほしいですね」

 その思いに至った原点には、自身の愛車を売却した苦い経験がありました。
 「価格が決まるまでに担当者が『上司に確認します』と何度か席を外され、思いのほか時間がかかりました。また、その場で判断を求められる場面もあり、十分に納得できたとは言い切れない気持ちが残りました」

 吉田さんは、価格交渉の駆け引きはせず、市場データに基づく適正価格を最初から提示。契約を急がせることもせず、一度持ち帰って検討する時間を設けています。
 「中古車の相場は急激に変動するものではありません。ご家族と相談したい場合もあるでしょう。目の前の一台を何が何でも契約するよりも、この地域で信頼を積み重ねることの方が大切だと考えています」

#chapter2

出版業界でキャリアを重ね、50歳から車買取業で起業

 もともと吉田さんは、車とは異なる出版業界で長くキャリアを積んできました。語学教育の出版社や英字新聞社、大手新聞社の出版部門などで編集者として活躍。43歳まで会社勤めを続けた後、フリーランスの編集者や大学講師などを経て、50歳で車買取業をスタートしました。

 それ以前、コーチングを受けながら自らの進む道を模索していたといいます。
 「小規模出版社を営んでいたものの、事業が安定せず、このままでよいのかと感じていました。コーチングを通して、新しい未来を求めながらも行動できていない自分に気付き、出版以外の世界に飛び出そうと決意しました」

 そんな中、偶然目に留まったのがフランチャイズ(FC)募集のポータルサイトに掲載されていた車買取店の「ハッピーカーズ」でした。

 「まったくのゼロからの挑戦だったため、周囲からは反対の声も少なくありませんでしたが、背中を押してくれたのが、コーチの『これまで自分でやりたいことを決めたことがないのでは』という言葉です。それまでの転職も人に誘われたことがきっかけでしたから、初めて自分の意思で進路を選んだという実感がありました」

 FC加盟店の事業が徐々に軌道に乗り、現在は、加盟店の立場で「現場のリアル」を伝えるため、加盟店募集の説明会にも登壇しています。さらに、卓球スタジオや飲食店、不動産など複数の事業を展開するようになりました。

 「事業が広がったのも、人の出会いがきっかけです。さまざまなお客さまと出会え、『ありがとう』と言ってもらえる仕事が楽しいですね」

吉田秀次 よしだひでつぐ

#chapter3

人と人とのつながりを大切に、顧客と近い距離で信頼関係を築く

 吉田さんのもとには、リピートや紹介も多く寄せられています。最近印象に残ったのは、条件面で折り合いがつかず、初回は契約に至らなかった顧客から、3年ぶりに依頼があったこと。買い替えを機に再び売却を検討した際に、「前回の対応がよかったから、次は吉田さんにお願いしよう」と夫婦で意見が一致し、依頼に至ったそう。「数年前のことを思い出していただけたことがうれしかったですね」と話します。

 人とのつながりを資産と考える「社会関係資本(ソーシャルキャピタル)」という社名の通り、人とのご縁を大事にする吉田さん。その姿勢は、顧客との親密な関係づくりにも表れています。

 「買取業では、お客さまの話をじっくり聞くことが何より重要です。雑談から始まり、気付けば車と関係のない話題で盛り上がることもよくあります。ファッションや車内で流れている音楽など、常にアンテナを張りながら、オーナーさんを知ろうと心がけています。人と人との関係性があってこそ、本音を伺えるのだと思います」

 後悔しない車売却の第一歩は、「まず自分の判断軸を持つこと」だと吉田さんは話します。判断軸とは「金額だけでなく、引き取り時期、担当者との相性などの含め、どういう条件だったら自分は快く売却できるか」という視点です。相場が分からないという場合には、査定額の目安を知るための相談も歓迎しているそうです。

 「大切な車を任せる相手だからこそ、納得し、気持ちよく売却できる業者を見つけてほしいですね。そのために時間をかけて比較検討するのは当然のこと。最終的には、オーナーさん自身が納得して、売却先を決めることがいちばんです。愛車の売却は、高く売ろうと躍起になるより、後悔しないことが大事なのです」

(取材年月:2026年2月)

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専門家プロフィール

吉田秀次

後悔しない売却を導く車買取の専門家

吉田秀次プロ

車買取業

有限会社ソーシャルキャピタル

車買取店「ハッピーカーズ大田田園調布店」を運営しながら、査定現場の実情をブログで公開。後悔しない売却につながる業者選びの視点を紹介します。駆け引きに頼らない価格提示を実践し、地域で信頼を重ねています。

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