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経営に役立つ会計データをリアルタイムで入手し、経営改善に役立つ体制づくりをサポート

税務・会計から中小企業の経営改善をサポートする税理士

新川一也

新川一也 しんかわかずや
新川一也 しんかわかずや

#chapter1

使いやすく正確性に優れた会計ソフトと毎月の巡回監査で経営力を強化

 現代は新たな商品・サービスが次々に生まれる一方、少子高齢化により人口減少が進行。中小企業の経営環境は厳しさを増しています。

 「経営に役立つ会計データをリアルタイムで入手できる体制を整え、経営者の意思決定に役立てることが重要です」と語るのは、「新川一也税理士事務所」の新川一也さん。
 企業の売上高や限界利益などを部門、取引先ごとに見える化し、同業他社との業績比較もできるTKC社の会計ソフトで、中小企業の黒字化、経営力強化に取り組んでいます。

 「TKCの会計ソフトは直感的で使いやすいメニュー画面で、簡単に自社の最新の経営成績、財政状態を正確に把握できます。導入や運用に際しては丁寧にフォローいたします」

 かつて、会計事務所や税理士法人、民間企業に在籍し、年商数百万円~数百億円の会計、財務に携わった新川さんは、顧問先の規模や現状に合わせた支援策を提供しています。

 創業間もない事業主の「原価計算の仕方や帳簿のつけ方などが分からない」「経理業務の仕組みを確立したい」といった悩みにも対応。多様な声に応える上で重視しているのが、毎月の巡回監査です。

 「インターネットで情報が入手できても、業績を向上させる最適解は会社ごとに異なり、時に情報が混乱を招く場合もあります。疑問や不安は対面で伺うことで真意がくみ取れますから、訪問の際は『どんなことでもお尋ねください』とお伝えしています。月次の決算書などから課題を読み解き、解決を図る上でデータは無論大切ですが、人と人とのコミュニケーションも同様に大事にしたいと思っています」

#chapter2

税理士の“お墨付き”書面添付制度の活用で申告書の信頼度を上げる

 「経営改善の第1ステップとしてTKCシステムを導入・活用し、毎月の巡回監査を通じて迅速かつ適正な経理体制が築けたら、次は経営計画の策定と、Plan、Do、Check、Actionから成るPDCAサイクルの構築です」と新川さん。

 入力した会計データをもとに売り上げや利益予算といった目標を設定し、達成に向けた計画を立てて実行。システムを参照して営業や販促活動の実績を確認し、未達だった場合は、前年同月と比較検討するなどで問題点を分析して改善策を講じます。

 「当方は一連のサイクルを回すお手伝いをいたします。経営者が的確な戦略を立てられるように伴走し、望む成果につなげたいと考えています」

 関与2期目以降の顧問先に対して新川さんが勧めているのが、書面添付制度の活用です。税理士法で規定されている制度で、税務申告書に添える保証書のような役割を果たします。
 「申告書を作成するにあたり、どのような資料を用い、どの帳簿類をもとに計算・整理したか。また、納める税額が増減した科目とその理由、税務についてどんな相談を受けて回答したかなどを記載します」

 条件を満たした書面を添付すると、税務調査が入ることになった場合も、事前に税理士が意見を述べる機会を得られます。
 「意見聴取は税務署と税理士の間で行われ、納税者が同席する必要はありませんし、この段階で解決するケースも多いんです。つまり税理士の“お墨付き”があることで申告書の信頼度が上がり、調査を受けずに済むのです」

#chapter3

警察官・企業の経理など多様な経験を生かして中小企業を元気にする“恩送り”を

 警察官を志し、大学卒業後に夢をかなえた新川さん。自営業を営む両親が申告や税務調査に苦戦する様子を見てきたことから税理士への思いも抱き続け、26歳で会計事務所へ転職。本格的に資格取得を目指します。

 約7年の勤務を経て「企業側から税務や経理を学びたい」と製薬会社へ。4年間の在職中に税理士試験に科目合格し、本業では先輩の指導を得て原価計算に習熟しました。

 「薬1錠あたりの原価を出すには材料費、人件費、その他の経費を抽出し、現場の担当者へのヒアリングで作業工程・工数を洗い出します。詳細で多岐にわたりますが、正しい利益を算出するためには原価計算が欠かせないと痛感しました」

 2017年、36歳で税理士法人に入職。
 「ここでの出会いが税理士としての自分の原点となっています」と新川さん。所長をはじめ先輩職員から税理士業務の基礎、巡回監査、書面添付の重要性を学びました。在職中の2021年12月に全科目に合格し、2024年4月に開業します。

 「多くの方に支えていただき、今があります。現在も以前の勤務先と交流がありますが、古巣に温かく迎え入れてもらうとホッとすると同時に、受けたご恩を次に出会う方へ“恩送り”するような仕事がしたいと、身が引き締まります。独立したことでより一層経営者への理解が深まり、お客さまの立場で助言や提案ができるようになったことも財産だと思っています」

 顧問先で「話しやすい」と言われることが多いという新川さん。「細やかに対話を重ねて経営をサポートし、中小企業を元気にしたいですね」と強い信念をにじませます。

(取材年月:2024年9月)

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実績と信頼性を誇るTKC会計システム活用を導入から支援。運用時の疑問・不安は毎月の巡回監査でフォローします。関与2期目以降は税務申告書の信頼度を上げ税務調査のリスクを下げる書面添付制度活用もおすすめ。

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