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経営・ITコンサル×SEの二刀流で顧客の課題解決を導く

コンサル×SEの二刀流で経営課題に実直に向き合う専門家

塩原健人

塩原健人 しおばらけんと

#chapter1

大手企業のプロジェクトで培った実行力。AIエージェントの構築から組織改革まで幅広く支援

 経営・ITのコンサルティングやシステム開発を手掛ける「シンドリー」の代表・塩原健人さん。「真」「新」「夢」を組み合わせた社名を掲げ、顧客の目標達成を支えています。

 「私は大手SIer(システムインテグレーター)や総合コンサルファームに勤め、ITを駆使して主に大手企業の課題解決に携わってきました。独立後は『規模を問わず、多様な案件を高コストパフォーマンスかつ一気通貫で対応する』ことを特長に事業展開しています。戦略の立案からシステム導入の支援、業務プロセスの見直しや組織改革まで、広く私の知見を役立ててほしいです」

 中でも得意とするのは、AIが自律的に目標に向かい計画を立ててタスクを実行する「AIエージェント」の構築や、人や技術を集約させて特定業務に取り組む専門組織「CoE(センター・オブ・エクセレンス)」の設立です。例えば人材派遣会社に対し、登録スタッフの書類選考や営業トークスクリプトの作成を自動化するなど、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に大きく貢献しました。

 「誰にでもできることを、誰にも真似できないほど妥協せずに実践し続ける『凡事徹底』がモットーで『責任感が強く何でも相談できて、専門用語を使わず分かりやすい』と評価されます。また、プロジェクトの発足時からゴールまで関わるため意思疎通のロスが少なく、高品質の成果物を短期で納品できるのも強みです。しかも単に手を動かすのではなく、お客さまの根本的な課題を把握した上で解決のための仕組みを構築することができます。ぜひ経営コンサルとしてもご活用ください」

#chapter2

1人だからこそ低コストで迅速なサポートが可能

 塩原さんは早稲田大学を卒業後、同大学院で総合機械工学を専攻。6年にわたり、画像処理技術による人間のコミュニケーションや運動能力を向上させる研究に没頭しました。

 「子どもの頃から『国民的ネコ型ロボットや彼の道具を実現させたい』『家電が好きだからエンジニアになりたい』と、ものづくりに興味がありました。当時の憧れが、まさに現在の道に進んだルーツです」

 新卒で大手SIerに入社すると、コンビニチェーンを担当。店舗と食品工場をつなぎ24時間・365日稼働する受発注システムの開発に従事しました。さらに日本ディープラーニング協会の資格取得や情報処理技術者試験合格など、社外でも精力的に活動を重ねていきます。

 「ただ大企業の中では上司や先輩が獲得した案件を、今後も何年も引き継ぐのが自分の役割だと気づきました。私は技術力やプロジェクトマネジメント力を発揮するだけでなく『お客さまはなぜこのシステムを導入するのか』という根本の経営課題そのものを理解して取り組みたいと考え、より上流の工程に携われる総合コンサルファームに転職しました」

 転職先ではデータ分析やIT戦略の立案にとどまらず、クライアントの組織改編もサポート。さまざまな業界と関わり顧客理解の能力を高めていきます。

 「お客さまと関係を築き、社名や職種名ではなく『塩原さん』と個人名で呼ばれてプロジェクトに参画するのがうれしかったです。仕事の指名も受けましたが会社の上場などもあり案件単価を上げざるを得ず、価値提供の難しさを感じて2024年にシンドリーを立ち上げました。私個人の会社だからこそ看板の『速い・高コスパ・イメージ通りの仕上がり』を実現できると考えています」

#chapter3

パズルと数学好きが原点。課題解決を天職に、教育支援で未来を拓く

 幼い頃からパズルや数学の難問に挑み、答えを見つけ出すことに夢中だったという塩原さん。今も顧客の悩みを聞いてクリアにすることに充実感を覚え、「それで感謝されるのは天職だ」と語ります。

 大手保険会社のグループで執行役員から、作成した経営報告資料に対し「よくやった。褒めて遣わす」と評価されたことも。離任時には会食を開いて見送り、お気に入りのアニメグッズを贈られるなど、築き上げた信頼関係が大きな励みになっているそうです。

 さらに、顧客の経理部門におけるパソコン業務を自動化し、年間1777時間分の工数削減を実現したことも。その姿勢は「私たち以上に真剣に取り組んでくれる」と喜ばれ、契約の延長に加え、他部署の業務効率化まで任されるようになりました。

 「私はボードゲームのクリエイターとしての一面も持っています。愛好家の方々もぜひ気軽に声をかけてください。将来的な目標は、事業を軌道に乗せて資金に余裕を生み、スタートアップや教育分野への積極的な投資を行うことです。特に、家庭環境に恵まれない子どもたちへの支援には全力を注ぐつもりです。そしていつの日か、孫正義さんのように志と才能を持つ若者を支援する財団を設立し、未来へのチャンスを広げる存在になりたいと思っています」

(取材年月:2025年9月)

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専門家プロフィール

塩原健人

コンサル×SEの二刀流で経営課題に実直に向き合う専門家

塩原健人プロ

経営・ITコンサルタント兼システムエンジニア

合同会社シンドリー

大手SIerと総合コンサルファームで大手企業のIT案件を担当。課題の言語化や構造化により本当に必要な支援を見いだし、一気通貫で解決を目指す。信条は高品質、低コスト、短納期。

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