飲食店や運送の応募数を最大化する経営コンサルタント浅野大樹

飲食店や運送の応募数を最大化する経営コンサルタント

浅野大樹

データに基づく戦略で、応募数の大幅アップなど目に見える成果を

　「求人を出しても応募がない」「ほしい人材が来ない」など、人手不足に悩む飲食店は多いでしょう。
　「インバウンド需要の拡大にもかかわらず、人手が足りず閉店を余儀なくされる店は少なくありません。採用が進まないと、既存従業員の負担が増えて離職率は上がり、顧客満足度も下がるという負のスパイラルに陥ります。そのような状況を回避する方法はあります」と話すのは、経営コンサルタントの浅野大樹さん。飲食店をはじめ、士業や介護など、幅広い業界で採用・定着・育成コンサルティングを提供しています。

　競合調査や求人票のブラッシュアップ、SEOやSNS運用など、トータルで支援。中でも求人票は、求職者が知りたい情報を開示できているかがポイントです。
　「特に都市部の飲食店は、働きたい人が少ない一方で求人数が多く、情報が埋もれがちです。例えば厨房設備や、余裕のあるオペレーション、福利厚生など、整った環境があるのに求職者に伝えきれていません。それまで業界に関心がなかった層にも、ポジティブな要素を伝え、応募要因を増やします」

　浅野さんはこれまで約140社を支援し、数々の成果を上げてきました。日本大会で日本1位、世界大会で6位のハンバーガーショップでは、1店舗あたり月4人だった正社員応募者が月82人に増加。また、6店舗を展開するベーカリーでは、3カ月間60万かけて採用ゼロの状態から、15日間で39人が応募し、12人を採用できました。
　「過去のデータに基づいた施策を講じることで、確実に応募数を増やし、採用単価10分の1に下がります。当然正社員採用予算もです。クライアントには年商約600億円の大手ファストフードチェーンもあります」

応募獲得のみならず、採用後のフォローや生産性向上もサポート

　「人材の確保に悩む経営者の方々は、最初は不安そうな表情で来られます。採用がうまくいき始めると、『新規出店を考えている』などと、イキイキと話されるのが印象的です。お手伝いできてよかったと思える瞬間ですね」と浅野さん。

　正社員応募者に選ばれる職場環境づくりが、既存従業員の満足度を高めた例もあります。
　「給料など雇用条件は変えられなくても、働きやすさを高めることはできます。あるイタリアンの老舗では、ピアスやヘアカラーを自由に、残業時間を1日30分まで、など就業規則を見直したことで、今いる従業員からも喜ばれたそうです」

　浅野さんは、採用後のフォローアップにも目を向けます。
　「ベーカリーで、1年で販売責任者や製造責任者を目指す道筋を示したプログラムを内定者に共有しました。内定が出た瞬間はワクワクする一方で、不安も抱きがちです。入社までの期間に、業務内容を紹介する動画をメルマガ形式で送りました。モチベーションを高めるとともに、入社後の教育もスムーズになります」

　また、採用支援の枠を超え業績改善に取り組んだケースも。ある肉牛牧場では、販路開拓を支援しました。
　「動物を飼育する業界は、休日などが労働基準法の適用除外で、当初の求人票では〝休日月4日・月給20万円〟でした。この条件で応募を集めるのは困難と考え、生産性の向上に取り組むことに。飲食店に直接販売するルートを開拓し、フランスの店舗との取引も進めています。和牛は、海外で高値がつくので、利益率を高め、環境改善につなげます」

大手コンサルファームで、士業事務所など幅広い分野を経験

　浅野さんは、学生時代から経営コンサルタントに憧れていたと言います。
　「家庭教師のアルバイトをきっかけに、自分の知識と経験を提供することで人や会社の可能性を広げるような活動にやりがいを感じ、そのイメージに近い仕事としてコンサルタントを選びました。企業をお手伝いすることで、経済成長など国の発展にも貢献できるのではないかと考えています」

　卒業後、大手コンサルファームで10年以上経営コンサルティングに従事。長年携わったのが、社会保険労務士や弁護士など士業事務所の生産性向上支援でした。
　「当時、働き方改革で需要が急増し、社労士事務所が多忙化していました。売り上げアップを図りつつ、年間休日134日を確保し、残業時間を半減させるなど、大きな成果を上げました」

　その後、友人が立ち上げたマーケティング会社に人事部長として参加。採用も含めた人事制度の基盤づくりを行いました。
　「採用の成功ノウハウを他社に提供する中で、紹介が広がり、飲食店の実績が増えました。欲しい人材を採用できるかは企業の成長に直結します。人を増やして事業を伸ばしたいという経営者を歓迎します」

　業界に特化したセミナーの開催や、無料の初回面談（約1時間）の実施など、相談しやすい体制も整えています。
　「商品やサービスへの需要はあるのに、人手不足で事業拡大をあきらめるのはもったいないことです。採用戦略を一緒に見直し、事業を次のステージに押し上げましょう」

（取材年月：2025年3月）

採用に困らない飲食店づくりを導き、事業成長をサポート

データに基づく戦略で、応募数の大幅アップなど目に見える成果を

応募獲得のみならず、採用後のフォローや生産性向上もサポート

大手コンサルファームで、士業事務所など幅広い分野を経験

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