貴金属、宝石、ブランド品買取の専門家杉兼太朗

貴金属、宝石、ブランド品買取の専門家

杉兼太朗

将来価値を持つ資産を次世代へ紡ぐことで、循環型社会の実現を目指す

　東京都豊島区池袋に構える店舗、オンラインを通じて、貴金属、宝石、ブランド品の買取事業を全国に向けて展開するのは「ラウンジデザイナーズ株式会社　リファスタ」の創業者であり、代表取締役の杉　兼太朗さん。国際的権威のある鑑別機関で研修した眼識により、適正かつ迅速に査定することで、顧客への価値還元と社会貢献を目指しています。

　「LINEやメールで無料査定を行っており、事前に概算をお伝えすることでスピーディーなお取引へとつなげています。ご自宅で完結する宅配買取サービスでは、当日査定と即日振り込みでスムーズに現金化できますので、急なご入り用にも対応できます。品物が多い時や、終活、遺品整理といった際にもぜひご活用ください」

　顧客の大事な品を扱うにあたり、正確な評価で信頼第一を掲げる杉さん。取り扱う商品は、「次世代へ紡ぐことができる高い将来価値を持つ資産であり、物質的にも情緒的にも価値が消えて無くなることがないもの」と定義しています。

　「例えば、流行のサイクルが短いファストトレンドの品物とは明確な線引きが必要と考えています。物を大切に使い、必要とする人に譲り渡すことで循環型社会を実現し、環境への負荷を軽減してくために、事業活動のポリシーとして5つの『Re』を心掛けています」

　Refuse（リフューズ：ごみの量を減らすために買わない・貰わない）、Reduce（リデュース：不用となるものをできるだけ減らす）、Reuse（リユース：再利用）、Repair（リペア：修理）、Recycle（リサイクル：再生利用）の5Rに取り組んでいきたいと言います。

2度の倒産危機を乗り越えて経営のいろはを学び、新たなステージへ

　杉さんが買取業に乗り出したのは、2007年のサブプライムローン問題、2008年のリーマンショックを背景に世界的に株価が暴落し、希少性が高い貴金属の価格が高騰したことが契機でした。

　「以前は建設業界や不動産業界に従事していましたが、友人がシルバーアクセサリーブランドを手掛けていたことから興味を持ち、2010年に独立起業しました」

　持ち前の行動力と実行力もあり、順調に実績を積んでいた杉さんでしたが、過去には2回、倒産の危機に陥ったことがあります。1度目は、業績の伸長に合わせてメンバーを40人ほど抱えていた2014年頃。手を広げすぎた事業とメンバーのマネジメントに行き詰まったことが要因でした。

　「この時の危機は、買取ジャンルを宝飾品サービスのみに絞り、ネット中心から業者卸にて舵を切ることで切り抜けました。2度目はコロナ禍の時期です。経済自体であれば何とかなりますが、人流が制限され人の命に関わることは初めてでした。わたくし共の仕事は人の往来や対面のやり取りを要する部分があり、まさに八方塞がりで悩みに悩みました」

　壁にぶつかった杉さんは、「このままではいけない。経営者として自分を見つめ直す」と原点に返り、自社の理念、何のために事業を行っているのか？を言語化しました。決心します。

　「その成果として、一店舗集約で持続可能な体力を養い、少数精鋭でお客さまと誠実に向き合うことで顧客満足を実現し、お世話になった地域、ひいては社会にご恩返ししていく企業理念や事業方針を確立することができました」

チームシップによる事業成長、顧客満足度向上、社会貢献の実現に注力

　紆余曲折を経て成長のきっかけをつかみ、足もとを固めた杉さん。現在は全国に向けたアプローチにも努めています。

　「ホームページ、YouTube、インスタグラムを活用した情報発信に力を入れています。とはいえ、地方のお客さまにとっては、池袋にしか店舗がないとあっては不便に思われるかもしれません。日本全国から宅配買取サービスをご利用いただけますが、ハードルが高いと感じる方もいるでしょう。わたくし共としては、地域密着で信頼を得ることによって知名度を上げ、皆さまに選んでもらえる存在になりたいと考えています」

　祖母から母、娘へと受け継いだジュエリーや、故人が常に身に着けていた時計、長きにわたり愛用してきたバッグなど、一品一品丁寧に査定。親身に寄り添い、それぞれの思いを汲み取ることで、心の満足度を高めたいと熱を込めます。

　「お陰様で、お客さまから『近くにお店があればいいのに』とのお声をいただくことが増えました」と杉さん。社会貢献の一環としても雇用創出が重要と捉え、培ってきた買い取りのノウハウや血の通ったサービス、大学院で習得した知見を糧に、今後は日本各地に実店舗を拡大していく計画です。
　
　「事業体として、経営者として、支えてくれるメンバーを大事にしていきたいとの気持ちがあります。経営者のみが意思決定するトップダウンではなく、みんなで意見を交わし、創意工夫する『チームシップ』によって、我が社が描くビジョンを実現・達成する。その喜びを全員で共有したいですね！」

（取材年月：2024年5月）

貴金属、宝石、ブランド品を培った眼識で適正に買い取り、顧客に価値と満足度を提供

将来価値を持つ資産を次世代へ紡ぐことで、循環型社会の実現を目指す

2度の倒産危機を乗り越えて経営のいろはを学び、新たなステージへ

チームシップによる事業成長、顧客満足度向上、社会貢献の実現に注力

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