エグゼクティブの潜在能力を最大限引き出すトレーナー荒井弥栄

エグゼクティブの潜在能力を最大限引き出すトレーナー

荒井弥栄

経営者や上級管理職の資質を磨き、成功に導く「ビジネスコーディア学®」を確立

　昨今、数多くの中小企業で、多様化する市場や社会情勢の変化に対応する資質が求められています。

　東京都港区を拠点とする「オフィスグレース」。
　代表の荒井弥栄さんは、国際線CAや英会話スクールの責任者としての実務経験のほか、欧米のビジネススクールで経営学を修得。交渉・契約の現場へ同行し合意形成に貢献するなど、積み重ねてきた知見と独自のビジネスセンスを駆使し、企業顧問やメンター、あるいは個人トレーナーとして、企業やビジネスパーソンの成長を後押ししています。

　「グローバルコミュニケーションを入り口に、経営者や事業の中枢を担う上級管理職のエグゼクティブプレゼンスを磨くトレーニング、ビジョンを実行するための実務コンサルティングと、トータルにお力になれるのを大きな強みとしています」

　丁寧なヒアリングにより、課題やニーズを抽出。グローバルな事業展開を目指すケースでは、交渉を優位に進める際に不可欠な実践的コミュニケーションスキルや英語力を鍛えます。

　「一般的なビジネス英会話と異なるのは、単なる対話術に止まらず、企業の方向性を左右するビジネスパーソンとしてのマネジメント能力や戦略的アプローチに直結させることを最終目的としている点。マンツーマンのストイックなワークで、個別に設定した目的地へ到達するまでサポートします」

　さらにブラッシュアップのツールとして、消費者心理から経済を読み解く行動経済学をベースにビジネスの重要要素をブレンドした独自のメソッド「ビジネスコーディア学®」を確立。革新的かつ多様なアプローチで、ビジネスの可能性を広げます。

昭和の女性起業家・祖母の“開拓者精神”で、困窮時代からの新展開へ

　「最も影響を受けたのは、祖母の生き方」と荒井さん。
　「斎場と提携した花祭壇のビジネスモデルを立ち上げるなど、昭和初期としては斬新なアイデアで生花の卸売業を成功させた女性起業家でした。家族や関わりのある人に経済的な豊かさともたらすと同時に、あふれんばかりの慈しみを注いでくれたのです」
　
　祖母の実行力と発想力に加え、かつて東京五輪の英語オペレーターを務めた母の国際感覚も受け継いだ荒井さんは、CA時代の後進指導、キャリアチェンジ後の難関大学受験生の英語指導、エグゼクティブのビジネス英会話と、自ら活躍の場を切り開いてきました。

　2008年のリーマン・ショックの影響を受けて、実家の事業が破綻。母と共に人生の再スタートを余儀なくされたものの、祖母から受け継いだ「誰もやっていない分野を開拓する」という精神が失われることはありませんでした。

　「当時は経営については無知に等しく、傍観するしかなかったことを悔やみましたね。折しもビジネス英会話のレッスンの中で、専門用語を言葉としてだけでなく、経営のノウハウまで踏み込んで理解しておく必要性を痛感。『踏み出すなら今しかない』と、47歳で大学院入学しMBAを修得する覚悟を決めたのです」

　ハーバードビジネススクールで行動経済学、ケロッグ経営大学院で交渉術と経営学の概念を徹底的に修得。ターゲットの意思決定を促すプロセスにおいて、心理学の要素を色濃く反映させるマーケティング手法と、行動経済学をふんだんに取り入れたコンサルティングを新しい事業としてスタートしました

社会や企業、人々の“着実に成長していく姿”をエネルギーに活動

　手を差し伸べる対象は、その時々で違っても、いつも誰かを支える側の職務や役柄を選択してきた荒井さん。その姿勢はプライベートでも変わらず、学生時代からの労をいとわぬボランティア活動は、経済的に厳しかった時代も途切れることはありませんでした。

　2024年の能登半島地震の直後には石川県に駆けつけ、復興プロジェクトを立ち上げると、現地の人々と協力して米作りと輪島漆器とのコラボ企画を発案。
　農薬を使わず栽培・収穫した米は、共に汗を流した荒井さんの名前を縁起の良い響きに読みかえた“弥栄米（いやさかまい）”に。
　「伝統工芸品の漆器とセットで販売することで、地域産業をアピール。売り上げは奥能登の子どもたちの育成支援に充てる予定です」と瞳を輝かせます。

　コンサルティングでは首都圏をメインに遠方へも足を運び、大学の講義や企業研修の講師として登壇するなど、職務とボランティアで多忙を極める荒井さん。原動力は「人々の表情が明るく変わっていく様子」とか。

　ボランティアで訪れた町や、職務で携わった人や企業で目にする「着実に成長していく姿」は、荒井さんに喜びと学びをもたらし、次のステップへのエネルギーに変えてくれると言います。

　「意欲的なビジネスパーソンで尊重するマインドは、目標とするレベルへの意識の高さよりも、あるべき姿を引き寄せようとする情熱の強さ。困難に見える道のりでも、解決の糸口は必ずご自身の中にあるはずです。望ましい未来を創造する力を手に入れませんか」

（取材年月：2025年4月）

独自プログラムによる企業と人のポテンシャルアップで、ビジネスの可能性を広げる

経営者や上級管理職の資質を磨き、成功に導く「ビジネスコーディア学®」を確立

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