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紆余曲折の人生を経験したカウンセラーが、生きづらさを抱える人の心の回復をサポート

1万件以上の実績と話しやすさを併せ持つ心理カウンセラー

小松久俊

小松久俊 こまつひさとし
小松久俊 こまつひさとし

#chapter1

「認知」「感情」「身体」のバランスを整え、心身の不調にアプローチ

 「なんとなく生きづらい、自己肯定感が低い、自分を責めてしまうことが多いなどでお悩みではありませんか?」

 そう問いかけるのは、「東京九段下カウンセリングルーム」室長で、国家資格の公認心理師を有する小松久俊さん。医療現場で延べ1万2000件以上の臨床実績を誇り、幼少期の親子関係や家庭環境により生きづらさを抱える愛着問題(アダルトチルドレン)をメインに、適応障害、うつ、などメンタル不調全般に対応。産業カウンセラーとして企業のメンタル顧問も務めています。

 「少し専門的ですが、悩んでいる時は大脳の感情をつかさどる大脳辺縁系が疲労し、考える働きを担う大脳皮質に影響して思考のバランスが崩れ、不安で仕方なくなるんです。また自律神経が乱れ、不眠や食欲不振などの障害も起こります」
  
 カウンセリングでは、相談者の話を評価や批判することなく傾聴して受容。心理検査も含めて本人の状態を多角的に捉え、症状に合わせて科学的根拠に基づく心理療法を用い、「認知」「感情」「身体」の三つのバランスを整えます。

 認知では自身の感情を理解しコントロールする力と心の回復力を養い、感情では感じ方を変えて不安や緊張を和らげ、身体では自律神経を整調。心療内科とも提携し、薬物療法にも応じています。

 「久しぶりに再会した友人みたいで話しやすいとよく言われます。会社員の方も多く、夜は20時半までで土日も開室し、オンラインでも実施。心身の不調が気になる方や通院先が合わなかった方は、気軽に体験カウンセリングをお試しください」

#chapter2

バンドマンから会社員に。挫折や迷走を経てカウンセラーの道へ

 小松さんは小学生の頃から音楽に親しみ、28歳でロックバンドのボーカリストとしてメジャーデビュー。情熱を注ぐも売れず、レコード会社と事務所の契約が終了。再びインディーズシーンで活動を続けましたが、ほどなくしてバンドは解散しました。

 再起のために曲作りやメンバー集めにも励みましたがうまくいかず。家族を養うために夢を断念して就職。13年間営業職として働き信頼も得ていましたが、人生を大きく変える出来事が起こります。親友が自殺して遺書を受け取ったこと、東日本大震災で親族が被災したことです。

 「当時は40代後半で、このまま50代を迎えていいのかと葛藤していた時。親友の死を機に以前から興味があった心についてさらに考えるようになり、震災を機にカウンセラーへの転身を決意しました。人生のとても大きな決断でしたが、人生に悔いを残したまま生きている姿を息子に見せたくはありませんでした」

 会社を辞めて大手スクールで心理学を学び、あとは実務を積むだけと太鼓判を押されたものの就職には苦戦。どこも経験者を求めていたからです。音楽同様にプロになることを諦めず努力を続ける中、師と仰ぐ人物に出会います。

 「無意識の行動や思考のパターンを意識的に変更するNLP(神経言語プログラミング)を指導するカウンセラーで、学校で習得した理論だけでなく、実践と両立している点が新鮮でした」

 恩師の紹介でカウンセラーの道が開け、二つの心療内科と障碍者施設などで約10年にわたり知見を蓄積。愛着に関する専門性を高めるため、2023年に独立しました。

#chapter3

絶対的味方であり、安全基地としてカウンセリングを身近な存在に

 「カウンセリングを受けることは、特別なことではありません」と小松さん。海外では病院などへ定期検診に行くのと同じで、健康を保つために日頃からケアをするのは当たり前のこと。心が病気になるのは心が疲れているからで、珍しいことでも恥ずかしいことでもないと語ります。

 「僕も音楽活動でアマチュアに戻った後、『歌っている姿を見ると元気になる』というファンレターがうれしく、懸命にパフォーマンスをしていました。でもステージでは快活に振る舞っていただけで、実は本番前に吐くこともあって。行動と感情のギャップに心がだんだん疲れ、うつ気味だったのだと思います」

 不器用で泥臭く、雑草のようだと自らの生き方を分析。大学や大学院で学んだエリートではありませんが、挫折したり、迷走したり、さまざまな経験を重ね、悔しさ、苦しさなどいろんな感情を味わってきたからこそ、カウンセリングの重要性も実感しています。

 「カウンセラーは先生と呼ばれますが、救うようで救われている関係で、お互いさまと感じています。東日本大震災のボランティアでは、被災者の方々から『これ食べなさい』などと言われて、元気をもらっていたことを思い出します」

 紆余曲折の人生から、一人一人が抱える痛みに親身に寄り添う小松さん。「相談者の絶対的味方であり、"安全基地"になることが信条です。胸の内に抑え込んでいる『助けて』の声を発し、どうすればいいかを一緒に考えましょう」とメッセージを送ります。

(取材年月:2025年6月)

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小松久俊

1万件以上の実績と話しやすさを併せ持つ心理カウンセラー

小松久俊プロ

心理カウンセラー

東京九段下カウンセリングルーム

1万2000件以上の心理カウンセリング実績を持つ公認心理師。認知行動療法やNLPなどさまざまな心理療法を実施。夢の挫折など人生経験が豊富で、相談者の絶対的な味方になる温かな人柄も魅力。

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