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Mybestpro Interview

コミュニケーションを大切に、会社の業績アップに貢献

現場を大事にする社会保険労務士

庄司英尚

社会保険労務士 庄司英尚さん
庄司英尚さん 仕事風景

#chapter1

同僚との会話から、社労士という職業を偶然知った

 オフィスと老舗が混在する街、日本橋人形町。人形町駅から徒歩1分という好立地に人事・労務のコンサルティングと人事・労務のアウトソーシングを手がける株式会社アイウェーブがあります。しかし、同社の社長兼社会保険労務士の庄司英尚氏は事務所の席を暖めている暇はほとんどありません。

 「ほとんど毎日外出し、お客様のところを飛び回っています。お客様と直接顔を合わせてコミュニケーションを取り、世間話から仕事の相談まで何でも話せる関係になることは自分にとってとても楽しいこと。この仕事にやりがいを感じています」庄司さんは明るくこう語ります。

 2001年に独立して丸9年。持ち前の努力と才覚で順風満帆に仕事をしてきました。ところが庄司さん、大学時代はマスコミ志望で社労士とは縁もゆかりもなかったというから少々意外です。しかも、卒業後は大手オフィス家具メーカーの営業マンとして活躍していたという経歴を持っています。「営業マンとしての仕事はとても楽しかったのですが、あるとき、たまたま職場の同僚が社労士の試験勉強をしているという話が聞こえてきました。そのとき私の心の奥底でピンとくるものがあり、なぜかある『スイッチ』が入ったのです。理屈では表現できない、まさに運命の出会いとでもいえるものでした」。それまで社労士について一度も興味を持ったことがないばかりか、仕事の内容もほとんど知らなかったという庄司さんですが、興味のおもむくままに調べてみたところ、試験は非常に難しいけれど、人気の職業であり、独立開業も可能ということがわかりました。

 いい意味で一徹な性格の庄司さんの情熱の炎が燃え上がり、この道に進むことを決意。働きながら資格予備校に通って毎日猛勉強した結果、見事試験に合格しました。そして、社労士事務所に勤務し、豊富な経験を積んだ後に、念願の独立を果たしたのです。

#chapter2

ワーク・ライフ・バランス業務に熱心に取り組む

 会社名のアイウェーブは「i」を頭文字にした「インテリジェンス」(知性)、「イノベーション」(変革)、「インプルーブメント」(改善)から取りました。3つの「i」で時代の波(ウェーブ)を的確に捉え、最適かつ付加価値の高いサービスを心がけたいという願いを込めたそうです。開業以来、業績は右肩上がりで伸びており、取引先は医療業界(病院、クリニック、歯科医院)やIT業界、飲食・小売業界、人材派遣・人材紹介会社などに広がっています。企業規模も2人程度から800人程度までとさまざま。これらの顧客に対して庄司さん以下、3人のスタッフで対応しています。「お付き合いしているうちに、お客様がお客様を呼んでくださるというありがたいネットワークの輪もできてきました。自然にこれらの業界に詳しくなったことはわが社にとって大きな強みでもあります」

 しかし、庄司さんの最大の強みといえば、何といってもコミュニケーションを大切にし、現場に足を運ぶ現場主義だという点。「私は現場が大好きなんです。飲食業界なら、事務所で社長とお会いするだけでなく、実際にお店に足を運んで食べたり飲んだりしてみる。メーカーでも、地方の実際に製造している工場の現場まで出向いていきます。そうやって数字や手続き上の書類だけでなく、その会社の真の中身、生身の人間を知ることを心がけています」。このような庄司さんの明るい性格が功を奏して、お客様とお客様を引き合わせ、ビジネスに発展させたこともあるそうです。

東京都中央区日本橋の事務所内

#chapter3

取引先と一緒になって解決の方法を探りたい

 今、庄司さんがとくに力を入れているのはワーク・ライフ・バランスのコンサルティング業務です。「残業時間の短縮や、育児・介護支援制度の構築を行っています。中小企業は、大手企業のように育児休業や介護休業の制度が整っている企業は、まだまだ少ないので、需要は大きいと思います。また、メンタルヘルス対策やハラスメント対策や在宅勤務制度の運用支援などにも力を入れています。常に相手の身になって考え、相手の期待以上の仕事をする。これがモットーというだけあって、社会問題として今後クローズアップされるテーマにはいち早く関心を示し、取り組んでいます。

 「当社は社労士が複数いるというのもひとつの強み。なかなか希望に合った社労士に出会えないと悩んでいる経営者の方がいたら、ぜひうちに声をかけていただきたいですね。まず話を聞いて、解決の方法を一緒になって探りたい。どんな仕事であれ、ビジネスの基本は『人』。いい会社を作りたいと考えている経営者、若手の経営者の力になれたら、社労士としてこれほどの喜びはありません」

 顧客サービスの一環として、忙しい合間を縫って、自作の「アイウェーブ通信」も作成しているという庄司さん。真心のこもったサービスで社労士として本領を発揮しながら、将来は社員を10人程度まで増やし、自社も働き甲斐のある会社にしたいという夢を持っています。
 
(取材年月:2010年7月)

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専門家プロフィール

庄司英尚

現場を大事にする社会保険労務士

庄司英尚プロ

社会保険労務士

株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設)

プロフェッショナル集団として学び続け、サービス業であるということを忘れず、何事にも全力で取り組みお客様の悩みを解決し、最終的には業績アップに貢献できるよう日々努力します。

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