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老人ホームの紹介をはじめ、「こうありたい」という願いを叶えるために高齢者の暮らしをサポート

高齢者の快適な生活を支えるライフコーディネーター

本清量子

本清量子 ほんせいりょうこ
本清量子 ほんせいりょうこ

#chapter1

施設を案内するほか、在宅生活の見守り、相続や信託、不動産の相談にも対応

 「先々に備え、元気なうちに“終の棲家”を見つけたい」「身の回りのお世話をしてくれる場所を探してほしい」といった声に応えるのは、老人ホームの紹介を主軸に事業を展開する「あいらいふ」。ライフコーディネーターの本清量子さんをはじめとするスタッフが、月に約1300件のご相談を承り、一人一人のニーズに合わせて適切な入居先を案内しています。

 「住宅型や介護付きなど、高齢者施設は種類が多く数も膨大です。当社は各エリアの施設情報の更新に努め、社内で密に連携を図っています。ご本人さまの体調やご要望、ご家族のご意向などを細やかにヒアリングし、予算を踏まえてご提案いたします」

 2022年からは、「あるといいな」をコンセプトにトータルサポート事業もスタート。在宅生活の見守り、家事代行のほか、遺言書作成といった相続対策や財産管理、成年後見・家族信託などを託す専門家のご紹介、家財道具の片付け、引っ越し、不動産の売却や空き家管理と、内容は多岐にわたります。

 「日常のお困りごとを解決し、将来に対する不安を和らげたいですね」と語る本清さん。すでにホームに入っている女性から問い合わせを受けたことも。

 「お話を伺うと、入居費用を2人のお子さまが工面されていたのですが、負担が大きいため費用を抑えられる施設に移りたいとお話でした。ただ、ご本人さまの年金が少なく、預貯金も余裕がない状態でしたので、行政へのご相談も打診しました。転居先を固めて申請にも立ち会い、無事に手続きを終えた後は『これでやっと落ち着ける』と感謝してくださいました」

#chapter2

ケアマネジャーの経験を生かし、高齢者の住み替えをアドバイス

 結婚、出産を経て育児に専念していた本清さんは、看護師をしていた母にすすめられ、2003年から訪問介護ヘルパーとして勤務。利用者の自宅を回り、入浴や食事の介助をするうちに、介護保険制度に関する知識を踏まえて高齢者の生活を多角的に支えていきたいと考えるように。

 2006年に、病気や障がい、加齢などによりケアを必要としている人たちを援護する社会福祉法人に入職します。「訪問介護事業所の立ち上げから携わり、管理者としてチームをマネジメントする立場にもなりました。忙しくも充実していましたが、住み慣れたわが家で過ごしたいという方の一助になれても、施設への入居を選ぶ方に有益なアドバイスができず、歯がゆさもありました」

 それぞれが望む暮らしを実現したいと思案し、2019年からは老人ホーム紹介センターで相談員を始めます。ケアマネジャーの資格を取得していた本清さんは、心身の状態や家族関係、経済状況に応じて介護計画を策定する知見を生かして約4年間実務に就いた後、2023年3月に「あいらいふ」に入社しました。

 「私は、安住の場を求める皆さまのお力になれるこの仕事を一生続けたいと思っていたので、自分の職務に集中できる体制が構築された会社を探していたのです。当社は分業制で個々の業務に専念できるうえ、社内の報連相が徹底しており、新しい情報にも素早くアクセスできます。面接では藤田敦史社長の事業に対する熱意を聞き、ぜひここで働きたいと転職を決めました」

本清量子 ほんせいりょうこ

#chapter3

適切な施設に出会えるまで親身に寄り添い、より良い人生を送るお手伝いを

 これまで数多くの高齢者と家族を迎え入れ、快適な生活環境をコーディネートすべく親身に寄り添ってきた本清さん。「お客さまとは、長きにわたりお付き合いをさせていただきたいですね」と話します。

 「お会いしてからご入居されるまで数年に及ぶ場合もありますし、お住み替え後もご連絡を取ります。『おかげで楽しく過ごせています』と言ってくださることが一番の幸せです」

 高齢化を背景にニーズが増えていくことを見据え、さらに手厚いサポートを届けていきたいと言います。「地域のケアマネジャーやソーシャルワーカーなどからの依頼も含め、施設を検討している皆さまのお役に立てるよう、ネットワークを広げ、有用なご提案につなげていきたいと考えています」

 また、いずれの業界でも人材不足が深刻化する中、介護・福祉業界も公的なサービスだけで賄うことは難しくなりつつあり、民間企業が担う役割は大きくなっています。「老人ホーム紹介事業は参入する事業者も増えていますが、課題がないわけではありません。資格や経験がなくても始められるため、ルールの整備が必要だと思っています。私たち1社だけでは限界がありますから、志を同じくする仲間と出会い協力していきたいです」

 1人でも多くの高齢者がより良い人生を送れるよう日々奮闘する本清さん。「皆さまが抱く『こうありたい』という願いをかなえ、穏やかで心豊かな毎日を紡いでいけるように、私どもが誠心誠意お手伝いいたします」と語ります。

(取材年月:2024年3月)

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高齢者の快適な生活を支えるライフコーディネーター

本清量子プロ

ライフコーディネーター

株式会社あいらいふ

老人ホームの紹介を軸に、高齢者が生活していく上でのさまざまな悩みの相談に対応。希望を聞くだけでなく、家族構成や体調面も考慮し、長年の経験を踏まえた上で解決策を提示します。

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