売掛債権をスピーディーに現金化し企業の資金繰りを支える専門家本澤聡志

売掛債権をスピーディーに現金化し企業の資金繰りを支える専門家

本澤聡志

ビジネスが軌道に乗るまでの“命綱”として売掛債権を買い取り、資金調達をサポート

　売掛債権の現金化、いわゆるファクタリングを手掛ける「ビートレーディング」の統括部長・本澤聡志さん。業種を問わず、個人事業主や中小企業の資金繰りを迅速にサポートできる点が強みです。

　「売掛債権とは、すでに提供した商品やサービスの代金を請求できる権利のことです。売掛債権の支払期日よりも前にキャッシュを要する場合は当社が売掛債権を買い取り、早ければ即日でお客さまにお振込みすることができます。ファクタリングは経済産業省も認める資金調達の手段であり、ビジネスが軌道に乗るまでの“命綱”としてご活用いただきたいですね」

　同社は2012年にファクタリング事業を立ち上げ、東京本社を筆頭に、仙台、名古屋、大阪、福岡と五つの主要都市に拠点を展開。これまでに「取引実績7万1000社以上、累計買取額1550億円」を達成しています(2025年3月時点)。

　「ファクタリングのパイオニア的な存在として歴史や実績があり、私たちの取り組みが経済紙やテレビ番組でも紹介されているため信頼を得られているのでしょう。審査にあたって必要な書類は、売掛債権や取引の内容を証明する請求書や注文書と、売掛金の入金履歴などが分かる口座の入出金明細や通帳です。書類提出や契約はオンラインで簡単に手続きが完結するため利用のハードルが低く、急速に普及しています」

　契約は「ビートレーディング」との2者間、または売掛先を交えた3者間から選択が可能。初めての方には専任オペレーターが丁寧に概要を説明しています。

　「ファクタリングには『自社の信用情報に響かない』『負債を増やさず資金調達できる』など、多くのメリットがあります。税金や社会保険の滞納、他社で審査が通らなかった場合もお気軽にご相談ください」

多くの経営者に会い資金繰りの重要性を実感。ファクタリングによる支援の道へ

　高校卒業後は中央大学経済学部に進み、会社経営も含めてビジネス全般を学んだという本澤さん。都内の企業に就職後、仲間と共に北海道で起業。温浴施設や居酒屋、カラオケボックスなど、飲食やエンターテインメント関連の店を複数運営しました。

　「私は主に、店舗運営やスタッフのマネジメントに携わっていました。しかし東日本大震災を機に『大変な経験を乗り越えて生活や事業を立て直す人の力になりたい』と、保険業界に興味を持ちました。私自身も家族の件でつらい思いをして保険金に救われたので、今度は被災した方々の力になろうと考えました」

　店舗運営の経験を買われ転職。法人向けの営業職として数多くの経営者に保険商材を案内する中で、財務上の課題や懸念事項を耳にする日が続きます。

　「新たに誕生した、あるいは生まれ変わった会社を維持・成長させていくには、日常の運転資金が不可欠だと肌で感じました。資金調達を支援したいと思案していた折、知人の紹介で『ビートレーディング』の代表2人に会い、熱意に引かれて入社を願いました」

　本澤さんは、「自分たちに関わる全ての人、お客さまも従業員も幸せにすることを目指す」という理念に共感。法令を順守し、契約内容を分かりやすく正確に伝える体制も後押しになったと言います。

　入社後は3億円規模の債権買い取りなど大口案件を中心に担当。現在は統括部長として営業部門をまとめつつ、月間300件以上の審査を引き受けるなど顧客と自社の発展に貢献しています。

ファクタリングからの“卒業”を見届けるのも、若き経営者の背中を押すのも自身の役目

　本澤さんにとって仕事の醍醐味は、ファクタリングを通じて顧客の多様な業務内容、悩み、夢や目標に触れ、視野が広がること。苦労していた経営者が事業を回復させ、次のステージに進む姿を見送るのも感慨深いと話します。

　ある食品卸会社のケースでは、締め日から支払日までの期間を60日から30日に短縮するため、約1年にわたりフローの改善を進めていました。

　「債権を早期に現金化できるとはいえ手数料が引かれるので、キャッシュフローそのものを見直す必要があり、資金繰りが厳しい時期もありましたが、関係先との交渉が成功し、ファクタリングを“卒業”されました。最後の契約時に、社長さまが『時間を稼げたのは御社のおかげだよ』とお礼を言われたのが今でも忘れられません。いつも冗談ばかり言う方だったのでなおさら心にしみました」

　他にも「急に訪れたチャンスでも資金を用意できてうまくいった」「会社を存続させてくれてありがとう」などの言葉をかけられ、天職に思っているとか。

　「近頃は、実績がなく銀行の融資を受けにくいスタートアップの利用も多いです。株式を発行して投資家から出資を受けるまでの間、ファクタリングで“つなぎ”ながら業務拡大を目指す若者たちです。しっかりと準備し、大きく羽ばたいてほしいです」

　本澤さんは、よりスピーディーで満足度の高いサービスをかなえるため、DX（デジタルトランスフォーメーション）と手厚い顧客フォローの両立を推進。後進の育成にも力を入れ、現場で培った知見を惜しみなく伝えています。

（取材年月：2025年6月）

ピンチでもチャンスでも、最短即日のファクタリングで速やかに資金確保を

ビジネスが軌道に乗るまでの“命綱”として売掛債権を買い取り、資金調達をサポート

多くの経営者に会い資金繰りの重要性を実感。ファクタリングによる支援の道へ

ファクタリングからの“卒業”を見届けるのも、若き経営者の背中を押すのも自身の役目

専門家プロフィール

Other Interview