PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

心と体を無理なく整える「次世代マインドフルネス」で、 笑顔あふれる明日に

心のトレーニングで心身を整えるマインドフルネスコーチ

ガネーシャ尾上

ガネーシャ尾上 がねーしゃおのうえ

#chapter1

マインドフルネスを軸に、ビジネスの可能性を引き出す視点と心理アプローチの両面から支援

 現代社会において、生産性の向上を目指す経営戦略の一環として欠かせない取り組みとなっている従業員のメンタルヘルスケア。

 健康経営に注力する中小企業から寄せられる「ストレスチェックの結果をどう活用すべきか」「個別のニーズに対応するには、組織として何ができるのか」といった声に、マインドフルネスの概念を軸にした研修やセミナーで応えるのが、「セブンクローバーギルド」のガネーシャ尾上さんです。

 「私たちの行動は、常に心の浮き沈みに大きく影響されています。マインドフルネスとは、“今、この瞬間”に意識を向け、自分自身に寄り添う心の在り方のこと。なんとなくやる気が出ない、イライラするといった気持ちの波を整えるトレーニングを通して、仕事や家庭生活、人間関係をより良い状態へと導きます」

 IT業界でSEやプロジェクトマネージャーとして20年以上勤務した経験を持つ尾上さん。人材開発の分野にも携わってきた経験と知見を持ち、ビジネスパーソンの可能性を引き出す視点と、心理的なアプローチの双方向から働きかけるコーチングが大きな特長のひとつです。

 次世代マインドフルネス研修では、心理学や東洋医学の手法を用いた基礎的な学びから、論理的思考に基づくワーク、セルフケアまでを実践的に進め、無理なく身につけられるプログラムを提供。個人向けワークも随時開催しています。

 2024年からは、FMラジオ番組「心からベンチャーを応援します!」のメインパーソナリティーとして、主に起業家を招いて語り合い、マインドフルネスのビジネス活用と合わせて紹介。より広い情報発信にも努めています。

#chapter2

心のヨガと出合い、ITビジネスの最前線から働く人の希望を支える活動へ

 「マインドフルネス=瞑想というイメージが先行して、しばしばスピリチュアルの領域と混同されることがあります。当方でも自分を観察する時間を設けていますが、重視しているのは、自分で自分を正しく整えていくための訓練、いわば心の筋トレです。生活に取り入れやすく、慣れれば通勤途中や職場などでも実践できます」

 現在、多くの人の元気を引き出す尾上さんですが、かつては、急速な技術革新の中でIT業界を牽引(けんいん)する一人でした。論理的思考と確信を持った助言が求められるITコンサルタントとして成果を上げ続ける一方、不安やプレッシャーから心身のバランスを崩してしまったといいます。

 不眠や体調不良に悩んでいた時に出合ったのが、マインドフルネスを取り入れた心のヨガ。インストラクター養成スクール「THE HEART OF SOUND」で、ヨガ哲学や東洋医学の考え方にも触れ、心と体をトータルでケアする手法を学ぶうちに、食生活や体づくりにも明確な答えがあるということに気づきました。
 
 「自分の心身が落ち着いてくると、周囲の声に耳を傾けられるようになり、相手の気持ちに寄り添おうとする姿勢が身につきました。子どもたちとの関係も変わりましたね。父親としての接し方に迷いを感じていた頃に比べ、共感的に接することができる機会が増え、親子の信頼関係が自分でも分かるぐらいによくなったんです」

 重い鎧を脱ぎ捨て、「そこに居るだけで落ち着く」存在へと変わっていった尾上さんは、2020年に独立。ITとマインドフルネスの両面から、働く人の自己実現を支える活動を続けています。

#chapter3

社会全体希望に溢れる人を増やすため、心のトレーニングを当たり前に

 尾上さんは、体質や生活習慣に応じて心身のバランスを整える伝統的な健康法・アーユルヴェーダや、自分や相手の気持ちに目を向け思いやりとつながりを育む対話法・NVC(非暴力コミュニケーション)を融合させた独自のメニューを構築。マインドフルネスをより実践的に取り入れる工夫を凝らしています。
 特に力を入れているのが、企業における人材活用の分野だそう。

 「企業で働く人の多くは、必ずしも深刻な状況ではないものの、日々の業務や人間関係の中で、知らず知らずのうちに疲労感をため込んでいます。潜在的に疲れている人々が大部分を占めるだからこそ、早い段階でケアすることが大事。メンタル不全に陥ってからでは、個人にも企業にも、負担が大きくなってしまいます」

 企業側の生産性向上や離職防止といった観点からも、「快適な職場環境づくりはもはや福利厚生ではなく、企業が果たすべき責務のひとつ」と強調します。

 「最終目標は社会全体が希望にあふれる人でいっぱいにすること」と語る尾上さんは、地域の子どもたちに向けた社会貢献活動にも積極的に参加。お祭りや教室で、世の中の仕組みを伝えるクイズや落語を企画するなど、地域活性化にも取り組んでいます。

 「生活の場を笑顔あふれるものにするために、自分自身と向き合い、他者とつながる力を育てるための心のトレーニング。誰もが日々をよりよく生きるために、無理なく続けられる心のケアの大切さを、丁寧に伝えていきたいですね」
 
(取材年月:2025年8月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

ガネーシャ尾上

心のトレーニングで心身を整えるマインドフルネスコーチ

ガネーシャ尾上プロ

マインドフルネスコーチ

合同会社セブンクローバーギルド

IT業界での知見を持ち、ビジネスの可能性を引き出す視点とマインドフルネスを軸とする心理的アプローチの両面から、実践的な”心のトレーニング”を提供。働く人の心身を整え、企業と社会の自己実現を支援します

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

MYBESTPRO