心理カウンセリングから法的問題まで一括してサポート（3/3）

企業のメンタルヘルス対策を推進

　カウンセリングは、アロマオイルがほのかに香る一室で。遠方の方、外出が困難な方には、メールや電話によるカウンセリングも。ただし、表情や視線、声の調子、動作など身体全体から送られてくるメッセージも重要なので、倉持さんは対面することを大切にしています。出張カウンセリングも対応可能です。

　クライアントの状況に合わせ、認知行動療法や対人関係療法、箱庭療法など、さまざまな方法を試します。自分の思考・行動パターンを見つけ、ネガティブな方向に陥りやすい思考回路を修正できるように導いていきます。

　中でも、箱庭療法は好評。クライアントに自身の作品を見てストーリーを考えてもらいます。そこに深層心理が。箱庭を眺めながら話し合うことによって、いろんな気づきが生まれてきます。倉持さんは、これから産業カウンセリングの分野に力を入れていきたいと考えています。会社の人間関係などで悩みを抱える労働者が増えていることを憂慮し、企業研修の講師にも意欲的に取り組んでいます。

　「管理監督者の立場にある方には、部下への声かけの方法など具体的な提案を。労働者個人には、ストレスを自分でコントロールする方法を身につけていただきたい。そのためにも企業におけるメンタルヘルス対策を積極的に進めていきたい。ひいては、増加する一途の自殺予防の一助になれば」と抱負を語ってくれました。

（取材年月：2012年10月）

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