PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

スピード感を大切に、企業のトラブルや交通事故で早期解決を導く

企業法務と交通事故に強い法律のプロ

清水潤二

清水潤二 しみずじゅんじ
清水潤二 しみずじゅんじ

#chapter1

経営者の身近な相談相手となり、企業の法的リスクを回避

 コンプライアンスをはじめとする中小企業の法務から、交通事故といった個人の法律相談まで、幅広く対応する「THE MORE 法律事務所」代表の清水潤二さん。弁護士として「スピーディーなレスポンス」をモットーに掲げています。

「特に企業で起きた問題は、対応が後手に回ると、ダメージはどんどん大きくなるため、迅速かつ柔軟に動くことを心がけています」。顧問先からも「仕事が速くて助かる」とよく言われるそう。

 「社員のミスで顧客に不利益を与えた」「関係者の飲酒運転が発覚した」など、企業モラルに関わることであれば、違法性を判断するほか、社内外への対処法などをアドバイス。また、契約書のリーガルチェックなど、法的紛争を未然に防ぐ予防法務にも力を入れています。新規の取引など重要な決断を下す前に、法的に不備がないかを確かめたり、法律の観点から有用なアイデアを提案したりと、経営をサポートします。

 「何かきっかけがなければ、なかなか弁護士のところに行こうとは思わないものですが、間口を広げ、ちょっとしたことを気軽に聞ける関係づくりを大切にしています」と清水さん。顧問先は沖縄県内を中心に、不動産、製造業、自動車販売など業種は多岐にわたります。

 「顧問契約は、月額約5万円でいつでも相談できます。もしトラブルが発生し、訴訟になれば、裁判費用などがかかるだけでなく、企業イメージは大きく低下します。リスクを回避し、会社の信用度を高めるためのパートナーとして、顧問弁護士の導入を考えてほしいですね」

#chapter2

保険会社の代理人経験をもとに、交通事故事案に精通

 清水さんは、理工学部出身で、大学院では化学を専攻。東京で就職活動を行う中、琉球大学法科大学院の開校を知ります。元来、好奇心や知識欲が旺盛だったという清水さん。「大学院の一期生になれる点にも魅力を感じ、新たな道に挑戦することにしました」と当時を語ります。

 「その頃は、ロースクールに入学できれば弁護士になれると思っていました。実際は、法科大学院に3年在学し、1年の浪人を経て司法試験に合格しました。まったくの未修者が法律の勉強を始めて4年で合格できたことは順調な方だと思いますが、簡単な道のりではありませんでした」。その後、沖縄市の法律事務所で10年間実務を重ねました。

 法律事務所では、顧問先である損害保険会社の代理人として、交通事故事案を担当。独立後も交通事故事案の取扱いは数多く、加害者側、被害者側どちらの立場も豊富な経験知があります。「多くの交通事故事案業務を通じて、賠償金額の相場を把握しているため、示談交渉をスムーズに進められます。話し合いから1~2カ月で示談を成立させるケースがほとんどです」

 交渉が難航する場合は、賠償金の相場と資料を分析し、訴訟を行うかどうか状況を見極め、早期解決に力を尽くします。ある交通事故の被害者が後遺障害認定を受けられなかった件では、保険会社から提示された賠償金は約60万円余りでした。訴訟を提起し、医師とも連携して症状を裏付ける証拠を提出する積極的な主張を展開し、後遺障害が認められ勝訴。保険会社から控訴されるも、最終の賠償金は3200万円以上となったそう。

清水潤二 しみずじゅんじ

#chapter3

刑事訴訟から個人の困りごとまで、依頼者の視点で問題に向き合う

 地域の人からの悩みごとに最前線で応える〝街のお医者さん〟のような存在でありたいという清水さん。今後もさまざまな分野に取り組みたいと言います。

 これまで手掛けた訴訟は刑事・民事あわせて1000件以上。ある刑事事件では本人の主張を前提に証拠を法律的に評価し、「故意かどうか」を明確に争点化した結果、無罪が認められた実績もあります。「同じような事案でも、一つ一つの事件は全て違います。依頼者の言い分をきちんと聞き、証拠に基づいて依頼者の立場で多角的に検証することが得意です」

 また、離婚や相続といった家族同士の争い、知人間で資金の積み立てを行う沖縄特有の風習「模合(もあい)」にまつわる金銭的ないざこざ、近所のもめごとまで、身近な困りごとにも応じています。

 「相続では、親の遺した大切な財産を分けます。遺留分請求など一般の方には馴染みのないことも多いため、弁護士に相談することをお勧めします」と清水さん。兄弟間の遺産分割が話し合いで決着せず調停を行った際に、依頼者から「家族同士では長い間解決できなかったが専門家に依頼したことで、長引くことなくきちんと分割できてすっきりした」とお礼を言われ、問題の滞りを流すという役割を改めて実感したそう。

 法律にまつわるトラブルに巻き込まれると、周りから見ればささいなことでも、当事者にとっては人生の一大事です。「大きな不安を抱えた依頼者に寄り添い、どのような解決を望むかを重視し、実情に応じた手だてを一緒に考えます」。真摯に依頼者と向き合ってくれる心強さを感じました。

(取材年月:2021年12月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

清水潤二

企業法務と交通事故に強い法律のプロ

清水潤二プロ

弁護士

THE MORE 法律事務所

依頼者に寄り添い、スピード感のある対応で、法律トラブルを解決に導きます。企業法務から個人の相談まで幅広く対応。交通事故では、10年以上保険会社の代理人経験を持ち、数多くの実績を誇ります。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ沖縄に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または琉球放送が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO