士業と垣根を超えた連携で経営のお悩みを解決するプロ鈴木和久

士業と垣根を超えた連携で経営のお悩みを解決するプロ

鈴木和久

沖縄が社会を変えていく発信地にしたい。日本や世界のためになることは沖縄のためになる

　「日本や世界のためになることは、必ず沖縄のためになります。沖縄が変わることは、日本や世界を変えることになります。企業の経営サポートをしつつ、沖縄が社会を変えていく発信地としていきたいです」と話すのは『株式会社未来創造研究所』の鈴木和久さんです。高校卒業後、エネルギー関連の勉強のため渡米し、99年にニューヨーク州立大学ビンガムトン校を卒業。帰国後、専門商社の営業マネージャーや経営コンサルタントの職に就きます。

　04年、ライブドアに転籍し、事業統括などの仕事を歴任。退職後は、経営コンサル業務の傍ら、横浜市のまちづくりコーディネーターや華僑団体の顧問を担当します。その後、沖縄の将来性を強く感じ、12年に来沖、16年に『株式会社未来創造研究所』を設立しました。
　
　様々な組織のお悩みに対峙してきた鈴木さんの哲学は『幸せとは何か』を突き詰めることだと言います。「幸せはニーズであり付加価値でもある、マーケティングの根幹。自分にとって幸せとは何なのかを知ること。同時に周囲の方々が幸せに感じていることを尊重し敬意を表します。そして、その思いが共通しているのであれば一緒に行動する、これで社会全体の幸せに繋がるのではと」

　この哲学にはこんな背景があると言います。「現代は大企業が未来を作れなくなっている時代。しかし、私たちにはこの空間を共有している世界に対する責任、そして次世代に良い社会を引き継ぐという、未来に対する責任を負っています」
　経営コンサルの仕事を通じ、企業や経営者の課題を的確に解決することこそ、幸せの追求に繋がり、次の世代への責任であるとも、鈴木さんは話します。

士業の垣根を超えた組織『.LANG』を立ち上げ。経営のお悩みをワンストップでサポート

　鈴木さんには経営者から多くの悩みが寄せられますが、多くは『人』に関する相談なのだそうです。「採用のこと、社内や取引先とのコミュニケーション、さらに従業員が指示待ちで動かない、などです。これは多くの場合、経営者や管理職の問題と言えます」

　単純にコミュニケーションと言いますが、放置したままだと大変なことになるそうです。「考えない職場になってしまうのです。すると、全員が日々の課題に取り組まなくなる。これでは企業は衰退していく一方です」

　そこで鈴木さんは、企業が抱える『人』の課題だけでなく、様々な課題を多面的に解決していくため『日本総合法律会計ネットワークグループ』、通称『.LANG（ドットラング）』という専門家集団を組織化しました。「弁護士、司法書士、行政書士、公認会計士、税理士、社労士、FP、経営コンサルなどの『士業』の枠を超え、ワンストップ窓口としてサービスを提供するグループで、企業や組織、一般の方の悩みを解決し、夢を叶えるメリットを最優先にしています」

　さらに、時代を創造するために専門的な方々の力を一集し、新たな未来を築きたいとも鈴木さんは言います。「16年に弊社を設立しましたが、実は1年間はずっと『日本や世界の未来』について議論を積み重ねてきました。『未来像』を共有し、考えていただける企業や組織を支援するのが『.LANG』なのです」

『未来を創る』『次世代へ伝える』という思いから保育園を県内で運営

　人の考えや幸せを尊重し、敬意を表する、そして共に行動していくことで課題を解決しつつ社会を良くし、未来へ繋げていく、この基本理念を実現すべく、鈴木さんは経営コンサルの仕事に加えて、保育園の経営も行っています。「今の日本は、大人も子供も問わず、学びが硬直化しています。義務教育が終わったらそのまま社会に出されてしまう。これが教育なのかと思うんです。本来は自分のペースに合わせて行うべきなのです」

　将来的には全年齢型の教育機関をやるのが理想だと言う鈴木さん。現状として待機児童が社会的に問題視されていることから、まず県内3ヶ所（最終的には5ヶ所予定）に『みらい保育園』を設立しました。

　「みらい保育園は、子どもたちはもちろんですが、働きやすい環境づくりを心がけています。例えば、園内行事は可能な限り減らし、保育士さんの負担を軽減しています。残業もさせません。笑顔で子どもたちに接することが一番なので、心身ともに健康であっていただきたいのです」
　
　最後に、冒頭にも記した『沖縄の将来性』とは、そして未来の沖縄像について鈴木さんはこう話してくれました。「沖縄の方たちはとにかく優しいのが魅力です。優しい方たちがお互いを尊重し合えれば、世界のリーダーにもなれるはずだと思います。これからは大企業からではなく沖縄の方々がトレンドになります。まずは沖縄を変えて日本と世界を変える。こんなモデルを沖縄から発信していきたいです」

　（取材年月：2017年6月）

士業と垣根を超えた連携で経営のお悩みを解決するプロ

沖縄が社会を変えていく発信地にしたい。日本や世界のためになることは沖縄のためになる

士業の垣根を超えた組織『.LANG』を立ち上げ。経営のお悩みをワンストップでサポート

『未来を創る』『次世代へ伝える』という思いから保育園を県内で運営

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