自身と社会をブラッシュアップし本物の輝きを導き出すプロ百次亜紀子

自身と社会をブラッシュアップし本物の輝きを導き出すプロ

百次亜紀子

臨床的視点から体や肌の悩みに対応するサロン運営と、社会での女性の活躍シーンを応援する事業を展開

　「今よりもっと輝く人生を」をコンセプトに、幅広く事業を手掛ける「Embellir Japan（アンベリールジャパン）」。
　代表の百次亜紀子さんは、美容やブライダル、アパレルといった外見に表れる輝きの追求にとどまらず、社会参画や自然環境との調和をなど含め、多様な分野で活躍する女性をサポートしています。

　10年以上の看護師としての経験に加え、美容や経営、心理学、環境学に関するライセンスを多数保持し、2014年の開業から約10年にわたり新店舗や新規事業を次々と立ち上げてきた百次さん。　

　沖縄県北谷町と西原町では、トータルビューティーサロン2店舗を運営。県内外のみならず海外からのリピーターや、第一線で活躍するアスリートや芸能人の利用も多いそう。

　拠点となるサロン「m-grace’s」では、体や肌の悩みに対し、医療現場を熟知してきた臨床的な視点からもアプローチするメソッドを導入しています。
　
　「県内外の各科医療機関やクリニック、製薬会社など幅広い医療機関と提携しています。サロン内では、医師や柔道整復師の監修のもとで考案された技術や、先端医療の現場でも活用されている機器を使用。ワンランク上のケアとリラクゼーションを提供しています」

　さらに起業から事業拡大までのノウハウを元に、美容業界へのキャリアチェンジを後押しする教育や幅広い業種へのコンサルティング、事業の鑑定まで、多方面への事業展開を進めています。

　「私たちの目標は、個々人の可能性を引き出すこと。そして沖縄から世界への文化発信です」

命を後悔なく燃焼するために、「女性を輝かせる仕事」を目指しスキルアップ

　サロンに足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは壁面いっぱいに掛けられた額装の数々。これらは、全て百次さんが海外留学や複数の専門学校で習得した技術の証です。

　サロンをオープンして以来、百次さんは日々新しい技術を取り入れながら、熟練の手技を提供しています。また、自社ブランドのプロモーションや業界イベントなどにも積極的に参加し、時には自らモデルとして表舞台に登場することも。

　メディアパフォーマンスを展開し、フロントウーマンとしての役割を一手に引き受ける百次さんですが、「起業を思い立ったのは、看護師として働き、3人目の子どもの育休明けを控えた30代半ば。早いスタートアップではありませんでした」と振り返ります。
　「しかも出産1週間後に突然の大出血という、一時は死を覚悟するほどのアクシデントに見舞われた後でもあったんです」

　「取り戻した命を後悔なく燃焼したい」と心に刻んだ百次さん。パーティーシーンなどで体に施す装飾「ボディージュエリー」との出合いをきっかけに「女性を輝かせる仕事をしたい」と一念発起。

　起業後も、母・経営者・技術者として多忙な日々を送りながら「既に活躍中の人と同じステージに立つには、3倍以上の努力が必要」と、複数同時進行で学びを深めます。
　「現場でお客さまの悩みに向き合い、『なんとかしたい』と行動してきた結果です。もちろん、現在もその挑戦は変わりません」

沖縄から“医療・美容・保育”をキーワードに、女性のライフサイクルに寄り添う体制づくりを

　百次さんは沖縄を元気にするために、地域ブランドの魅力発信に注力すると同時に、社会変革、意識改革の分野にも本腰を入れた取り組みを始めています。

　アパレル事業では、伝統工芸「紅型」と世界的クリエイターのセンスを融合したファッション企画が、県と国が推進する『地域産業資源活用事業』の認定を受けて展開中。
　また「沖縄から世界に誇る選りすぐりのブライダル事業」も企画。さらに2023年12月には、美容事業を含め多分野のコンサルティングを主な業務とする新会社「株式会社天華」を立ち上げ、業界の枠を超えたサポートを進めています。

　「新しいフィールドへの挑戦では、厳しい目に晒されることもありますが、これまで培った世界レベルの人脈と知見が可能性を広げ、背中を押してくれました。今後は“医療・美容・保育”をキーワードに、女性のライフサイクルに寄り添い、社会のニーズと働き方をリンクさせた体制づくりに取り掛かりたいと考えています」

　個人としての活動も一層アクティブに。
　全国の美容業界の症例発表や「人生開拓セミナー」の登壇はもちろん、医療スキルを携えてプロファイターのリングサイド、自治体の地域活性化協議の席、海洋資源保全活動の場である砂浜といった、さまざまなシーンで百次さんの姿を見ることができます。

　新発想で地域や人を元気にする百次さん。「例えば“珊瑚”の保護や“産後”ケア。語呂合わせじゃありませんが、どの取り組みも同じくらいエネルギーを注いでいるんです」と意欲を見せます。

（取材年月：2023年11月）

医療知識をベースに本来の輝きを導き出し、女性の活躍の場やしくみづくりにも注力

臨床的視点から体や肌の悩みに対応するサロン運営と、社会での女性の活躍シーンを応援する事業を展開

命を後悔なく燃焼するために、「女性を輝かせる仕事」を目指しスキルアップ

沖縄から“医療・美容・保育”をキーワードに、女性のライフサイクルに寄り添う体制づくりを

専門家プロフィール

Other Interview