PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

一つ一つの作業に真心をこめて。ハウスクリーニングで気持ちのいい空間を提供

時間をかけて丁寧に。汚れに向き合うハウスクリーニングのプロ

寺尾雅行

寺尾雅行 てらおまさゆき
寺尾雅行 てらおまさゆき

#chapter1

水回り、クロスや床など多彩なクリーニングメニューで個人・法人に対応

 水あかがこびりついた水栓や浴槽、油が染みついた換気扇にガスレンジ、故障が心配で手を出しにくいエアコン、風呂釜など。

 「生活する中で気になるものの、自分たちでは手に負えないという箇所があれば当方にお任せください。限界まで汚れを落とすとお約束します」と力を込めるのは、「シャンティ・ジャパン」の代表、寺尾雅行さん。岡山市東区を拠点に、岡山県や広島県でハウスクリーニング業を展開しています。

 キッチン、浴室や洗面所、トイレといった水回りのほか、ガラスサッシや網戸、白木、玄関タイルの洗い、フローリングのコーティングなど、多彩なメニューを用意。法人からの依頼にも応じ、オフィス、店舗のクロスや床の洗浄・ワックス塗布を手掛けています。

 「掃除場所の素材、石けんカス、カビなど汚れの種類に応じて洗剤やブラシを細かく使い分けています。『安く・早く』というよりも、『じっくり時間をかけて、丁寧に』が私のモットー。はっきり申し上げて安いとは言えませんし、時間も要しますが、徹底的にきれいにしたいというお客さまからご愛顧いただいております」

 ホームページには、各メニューの費用を公開。どれだけ時間を費やしても追加料金を要求せず、プロのプライドにかけて作業に当たります。隅々までクリーンに磨き上げる寺尾さんの元にはリピーターも多く、個人宅だけで毎月15件も請け負っていると言います。

 「手ごわい汚れを無事に落とせたらお客さまは驚き、感激してくださいます。私自身も爽快感があり、大変な現場であってもすぐに疲れが吹き飛びます」

#chapter2

造船会社から「人の役に立ちたい」と清掃業界に飛び込み、技能を磨いて独立

 1976年に岡山市で生まれた寺尾さん。地元の工業高校を卒業後、造船関係の仕事に従事し、足場やクレーンの組み立て、溶接など、さまざまな業務を経験します。

 約10年間勤務した後、「自分で何か事業を興したい」と、畑の違う清掃業界に飛び込むことを決意。造船業で得たスキルを生かす選択肢もありましたが、「お客さまの顔が見える場所で仕事がしたい」「多くの人の役に立ちたい」という思いから、選んだ道だと理由を述べます。

 「当時、全国にチェーン展開する清掃会社が登場し、ハウスクリーニングがブームになっていたことも背中を押しました。市場の拡大が期待できましたし、昔から汚れが目に付くと集中してその場所を掃除する性格でしたので、自分に向いていると感じました」

 寺尾さんは日本ハウスクリーニング協会の研修に参加してノウハウを学び、2006年に「シャンティ・ジャパン」を立ち上げました。

 「創業しましたが、一級品の技能を身に付けるため、他社で修業することにしました。電話で自分を売り込んだこともありますし、飛び込みで業務委託社員として雇ってくれるよう頼んだこともあります。賃貸物件の入れ替わりが多い引っ越しシーズンは、どの会社も人手が足りず困っていますから、繁忙期を狙って連絡したり訪問したりすると、皆さん温かく受け入れてくれましたね」

 5年の間に4社を経験し、熟練の職人たちに指導を仰いだ寺尾さん。数々の現場で養った実践力を携え、2011年から自らのビジネスに専念します。

#chapter3

顧客に快適な暮らしと自由な時間を提供するため、清掃業で独立する人を応援

 「本格的に営業活動をスタートさせましたが、当初は案件がありませんでした」と振り返る寺尾さん。「一つ一つの作業に真心をこめて」を信念に、実直に取り組んだ結果、仕上がりの良さに満足した人が繰り返し声を掛けてくれるほか、新しい顧客を紹介してくれることもあり、事業は安定していきました。

 「今とは違ってSNSが普及していない時代でしたから、お客さまの口コミは本当にありがたいものでした。お客さまからいただく『ありがとう』の言葉が、何よりの原動力になっています」

 キッチンやバスルームが輝きを取り戻すと、料理が楽しくなったり、湯船でリラックスできたり、壁や床もくすみを取り除くことで室内が明るくなります。

 寺尾さんは、清潔感にあふれ、気持ちのいい空間、設備に整えるため、常に学ぶ姿勢を心掛けているそうです。「特に、エアコンや洗濯機などの家電は毎年新しい製品が登場しますから、構造に合わせて適切に洗浄することが求められます。技術の習得に終わりはないのです」

 ハウスクリーニングを通じて快適な暮らしをかなえるとともに、掃除の手間を引き受けることで「お客さまに自由な時間を提供していくことが目標」とのこと。広くサービスを届けていくため、今後は清掃業で独立を考えている人を応援したいと意欲を見せます。

 「汚れに苦戦する場面もありますが、お客さまに喜んでもらえるやりがいの大きい仕事です。私が培ってきた知見を、自分がしてもらったように後進に伝えていきたいですね」

(取材年月:2024年6月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

寺尾雅行

時間をかけて丁寧に。汚れに向き合うハウスクリーニングのプロ

寺尾雅行プロ

ハウスクリーニング士

シャンティ・ジャパン

「汚れがなかなか落ちずに諦めかけていた」といった声に応え、一般住宅、オフィス、工場など、多数の実績を持つハウスクリーニング士が対応。じっくり時間をかけ、プロの技で手ごわい汚れを落とします。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ岡山に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または山陽新聞社が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO