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中古住宅のリノベーションでマイホームの取得や大切な資産の活用をサポート

豊富な経験とネットワークを生かし空き家問題の解消を目指すプロ

仁科和之

仁科和之 にしなかずゆき
仁科和之 にしなかずゆき

#chapter1

物件探しからリフォームのプランニング、施工、資金計画も伴走支援

 「家族構成やライフスタイルなど、お客さまの暮らしに合わせてお家を整えることで、長く住み続けてほしいですね」と語るのは、「リノグリーン不動産一級建築士事務所」(岡山県倉敷市連島町)の代表・仁科和之さん。新居を探すファミリーは中古住宅のリノベーションを、築年数を経たわが家を手入れしたいミドル世代はリフォームを、マンションなどへ住み替えたいシニア層は不動産売却をサポートしています。

 「当方は倉敷市出身で地域の事情を熟知しています。希望のエリアなどを伺い、物件探しから内外装のプランニング、施工まで伴走して理想の住まいをかなえます」

 キッチン、バス、トイレといった水回りの交換、畳の入れ替え、バリアフリー化も手掛け、給湯器が壊れたなど急を要する場合は、知り合いの業者を通じて部品を確保し、スピーディーに対応しています。

 「『築100年の自宅をリニューアルしたい』とのご用命には、古民家の味わいを残しつつ現代風の開放的な間取りに一新し、断熱性も高めて快適な空間に仕上げました。薪ストーブの設置も承り、炎を眺めながら心穏やかなひと時を過ごしてもらえます」

 気になる費用についても、温室効果ガスを削減するカーボンニュートラルの実現に向けて国が設けている、省エネ・エコ住宅に対する補助金制度を案内。家計と環境に優しい家づくりを目指しています。

 「売買仲介にも注力し、『実家を相続したが住む人がいない』といった際は購入者を探します。空き家を放置すると雑草が伸びてご近所に迷惑を掛け、火災や防犯の面でも心配ですので早めにご相談ください」

#chapter2

専門知識に基づいた耐震診断や住宅診断で家屋の劣化状況などを判断

 「昨今は建築資材が高騰していますし、マイホームを検討している方は費用を抑えられる中古住宅がお勧めです。大きな窓から日差しが注ぐリビングや、タイル張りのおしゃれなキッチンなど、予算内でこだわりを反映したデザインを描きます」

 仁科さんの強みは豊富な実績。大学で建築を学んだ後、住宅メーカーや不動産賃貸業で営業、店長を務め、リフォーム会社では設計を担当。一級建築士や二級福祉住環境コーディネーター、宅地建物取引士といった資格を取得しました。

 「20年以上にわたり一貫して『住』に携わってきた知見を生かし、耐震診断やホームインスペクションと呼ばれる住宅診断も行います」

 ホームインスペクションは、家屋の劣化状況や補修すべき箇所を把握するもので、雨漏りやシロアリ被害、床の傾き、クラック(ひび割れ)の有無などをプロの目線で判断。売り手側には適正な査定価格を提示することができ、買い手側は不具合を理解し、メンテナンスの優先順位を立てやすくなるメリットがあります。

 「会社員の頃から同業の建築業者や不動産業者と良好な関係を築き、協力体制が整っているのも強みの一つ。ネットワークを駆使し、お客さまに正確な情報をお伝えすることができます」

 「とにかく住宅が好き」と話す仁科さん。小学生の頃に実家で増築工事があり、作業に訪れていた大工に憧れて建築の仕事に就きました。会社勤めから独立を決意したきっかけは、空き家が増え続けていることへのもどかしさでした。

仁科和之 にしなかずゆき

#chapter3

丁寧にコミュニケーションを重ね、顧客に寄り添いながらアドバイス

 「前職でも『空き家を改修して何とか活用できないか』という声が寄せられていました。大事な資産であり、必要とする人につなげる仕組みが急務だと感じました」

 思い切って会社を辞め、リフォームと不動産の両方を扱う会社を立ち上げた仁科さん。数々の顧客と向き合う中で、特に印象に残っている案件があると言います。

 「2018年の西日本豪雨で被害の中心地だった真備町の土地がなかなか売れず、困っているという依頼でした。土地の活用法をご紹介するなどして、新たな買い手を見つけました。売り主さまからは、何枚もの便箋に感謝の言葉がしたためられた手紙が届き、胸が熱くなりました。生まれ育った岡山のために貢献できたという実感があり、うれしかったですね」

 仁科さんは一人一人に寄り添って思いや要望をくみ取り、物件が生かす方法を考えます。

 「しっかりと話を伺い、お客さまが何を望まれているかを自分の中に落とし込み、最良のゴールを提案することを心掛けています。例えば相続したご実家の扱いは身内でもなかなか話しづらいですし、ご自身がずっと住んでいた愛着もあり、手放す決断はしにくいものです。心情に配慮して丁寧にコミュニケーションを重ね、ご納得いただけるアドバイスをいたします」

 2024年に公開された調査では、国内の空き家は約900万戸で過去最多。「地域で活動する自分の力は微々たるもの。ともに頑張ってくれる仲間も増やし、大切な住まいを守る取り組みを進めていきたい」と力を込めます。

(取材年月:2025年1月)

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仁科和之

豊富な経験とネットワークを生かし空き家問題の解消を目指すプロ

仁科和之プロ

一級建築士

リノグリーン不動産一級建築士事務所

住宅業界で培った豊富な経験とネットワークを生かし、顧客の思いに寄り添った提案に努めます。「自宅をリフォームしたい」「空き家の処分に困っている」「中古を含めて新居を探している」など幅広い悩みに応えます。

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