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「多様な個人の価値観を反映させた宿泊施設を提案し、民泊運営の面白さと新たな働き方を伝えたい!」

民泊開業&運営のサポート、アドバイスをするプロ

ソウシュウ

ソウシュウ そうしゅう
ソウシュウ そうしゅう

#chapter1

「多様な価値観と個性が民泊施設には反映され、ゲストはホストの個性に惹かれて旅行を楽しみます」

 JR岡山駅から車で約10分のところにある、一棟貸しの民泊施設「桃雉庵(とうちあん)」本館・別館を運営する「おかやま宿泊会」(岡山市北区富田町)代表のソウシュウさん。大手民泊仲介サイト「Airbnb」で、本館は星4.97(レビュー63件)、別館は星4.95(同50件)と、高評価を得ています(2023年10月26日時点)。

 壱から民泊宿泊事業を立ち上げ、約5年の経営経験をもとに、民泊開業支援アドバイスを提供します。
 「民泊業で何より大切なのは、ゲストに宿泊の楽しみを提案し、記憶に残る旅の体験を提供することです。〝宿泊施設として収益化できる物件なのか?〟〝居心地の良さの追求〟〝大規模な改修への投資は可能なのか?〟など、民泊に適しているかを見極めます」

 民泊といっても、〝特色のある建物や空間で暮らすように過ごせる〟〝ホストとの交流や地域文化の体験ができる〟など、その形態は多様です。
 「私が提供する民泊施設では、完全貸し切り型で気兼ねなく楽しんでもらうことを重視しています。物件やホストの個性を生かしながら、ゲストに魅力的な旅の時間を提案できるようお手伝いします。宿泊施設の清潔感はクチコミ評価を大きく左右するので、清掃レベルの高い人材は必要不可欠です。宿泊予約サイトへの掲載や運用も一元管理をさせていただき、ゲストの満足と収益の最大化を引き出します」

#chapter2

元茶道教室をフルリノベーションし、コロナ禍も一定の稼働率を維持

 24歳で起業したソウシュウさんは、貴金属の回収事業や太陽光発電による売電事業など、さまざまな事業を手掛けます。不動産投資にも興味を持ち、先輩大家達から学びながら、知識やノウハウを習得。再建築不可の古い物件を自らDIYでリノベーションし、ハイリスク・ハイリターンの賃貸収入を得る手法で経験を積み、向き不向きも同時に知りました。信頼できる大工や左官、電気工事士などの職人と独自のネットワークを構築していきます。

 偶然出合ったのが、のちに桃雉庵の本館となる、25年以上放置された廃屋でした。
 「元は茶道教室で、庭石や灯篭、池など、賃貸では管理の邪魔になるものばかり。買い手がつかず、土地・建物の売値が100万円に下がったところで購入しました」

 インバウンド需要の高まりを見込んで、民泊事業に参入したソウシュウさん。建物の下地から補修し、光熱費削減に繋がる断熱材や遮熱シートの施工を実施。広々としたひのき風呂を備えるなど、居心地の良さをとことん追求したそう。
 「空間づくりでは、ゲストのうれしさと驚きがあるかという視点を大事にしています。ご案内すると『こんなところに住みたい』とよく言われますね」

 2018年9月に開業し、コロナ禍に直面するも、改装費として1,500万円。再建築不可の賃貸収益物件を350万円で売却し、金融機関から借り入れた1,200万円を5年で完済したといいます。
 「最大8人が泊まれる本館の料金を1泊4万円~5万円に設定し、事業計画では5年で約3200万円の売上目標を立てました。コロナで大幅に落ち込みましたが、まるごと一棟貸しで他の宿泊者と接触しないことが、当時のニーズにマッチし、乗り越えられました」

ソウシュウ そうしゅう

#chapter3

地域を元気にする民泊運営を目指し、民泊ホスト同士のコミュニティづくりも

 2022年に、桃雉庵本館の近くにあった築古物件を購入し、別館として開業。ジェットバスやウッドデッキのある開放的なプライベート空間にリノベーションしました。本館・別館ともにリピーターや紹介が多いとのことです。
 「クチコミ評価に厳しい傾向がある日本人のゲストにもご満足いただけていると自負しています。チェックアウトされた後の部屋の汚れを手掛かりに、さらに喜んでいただけるよう、きめ細やかなサービスと気配りを心掛けています」

 ソウシュウさんは、2021年から「Airbnb」の中国・四国地域のコミュニティリーダーを務め、ボランティア活動にも取り組んでいます。ホストに向けて地域の魅力的な〝リスティング〟(宿泊施設)を案内する「駆け巡り見学会」などのイベントを開催。ホスト同士のつながりを大事に、県内の宿泊施設との交流の場を作っています。
 「地方の宿泊施設では、今も大都市圏ほど観光客が戻っていません。一方で、メジャーな観光資源がなくても、水辺や里山など、その土地ならではの〝絶景〟を味方に、人気を博しているリスティングは少なくありません。同業者で情報を共有し、地域を元気にできればという思いで活動しています」

 「宿泊業は楽しいし、自由に働けます!稼働率が悪い時期は週2日労働、週5日休日です!」と冗談と力を込めるソウシュウさん。
 「宿泊ビジネスとして収益を上げることは重要ですが、ゲストが楽しむことで、感謝の言葉やサプライズ的な出来事といったお金以外のなにかが自分に返ってきます。宿泊者の目線にも寄り添いながら、やりたい民泊運営の形を実現できるよう導きたい考えです!」

(取材年月:2023年10月)

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ソウシュウ

民泊開業&運営のサポート、アドバイスをするプロ

ソウシュウプロ

民泊運営アドバイザー

おかやま宿泊会

民泊運営の知見と培った経験を生かし、立ち上げから運営までトータルでサポート。不動産所有者の個性を生かしたリノベーションときめ細やかなゲストへのサービスでクオリティによる民泊運営を伝えたい!

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