住人の気持ちに寄り添い丁寧な作業を行う水道工事のプロ清水靖宣

住人の気持ちに寄り添い丁寧な作業を行う水道工事のプロ

清水靖宣

水圧が弱い、壁・床に湿気やシミが生じた際は漏水調査で迅速に対処を

　「お客さまに寄り添った提案を何よりも大切にしています」と話すのは、大分県佐伯市の「つるみ水道工事」の代表・清水靖宣さん。

　キッチン、バス、トイレといった水回りのリフォームやメンテナンスを実施。家庭から出る雑水を処理する浄化槽の設置や下水道への接続工事、水を供給・排出する給排水設備の敷設・修繕なども請け負っています。

　「当方は漏水調査も手掛けています。いつもより水道料金が高い、水圧が弱い、壁や床が湿気を帯びている、シミが現れた、配管から変な音がするという場合はお声がけください。早期発見と迅速な対処により建物の腐食や、カビの発生を防ぎましょう」

　現地調査の際は営業ではなく、実際に作業するスタッフが担当者として訪問。住まいの困りごとや要望を、現場目線で聞き取ります。

　「従業員には、『その家に住んでいる人の気持ちになって考えてみなさい』と常々伝えています。生活で不便が生じないよう、細部まで妥協しない丁寧で誠実な仕事を心掛けています」

　清水さんは2代目として会社を切り盛りし、個人宅をはじめ、事業所や自治体の公共工事も受託。リピーターも多く、中には両親の代から20年以上もひいきにしてくれる顧客もいるそうです。　

　「今でも『お父さんやお母さんに頼んでいた』と訪ねてくださる方もいて、末長いお付き合いをしたいと考えています。水道はライフラインです。手遅れにならないよう、客先に伺った際は、ご用命の内容以外に不具合が起きていないかを確認したり、将来を見据えて今のうちに直した方がよい箇所があればお伝えしたりしています」

土木工事会社を経て家業へ。創業社長である父に代わって2代目に就任

　清水さんは1976年に佐伯市で生まれました。県立佐伯鶴城高校を経て福岡県の大学へ進学し、経済学を専攻。卒業後はそのまま福岡にある土木工事会社へ就職しました。

　「学生の頃、大学に通わせてくれた両親への感謝が徐々に芽生え、いつかは自分が事業を継ぐと意識するようになりました。ただ、両親からは『従業員の立場で学ぶことが重要だ』と言われていたので、他の会社で経験を積むことにしたのです」

　勤め先では、1億～2億円規模の道路工事や水道工事の現場監督として従事。約3年半の修行ののち家業へ入りました。

　「前職では数カ月間一つの案件に掛かり切りというケースが大半で、工程管理がメインでした。実家に戻ってからは蛇口の取り換えをはじめとした小規模な工事のご依頼も多く、最初は勝手が分からず戸惑いもありました。当時はまだ『見て覚えろ』の時代ですから、知識や技術を身につけるため、とにかく必死でしたね」

　スキルに加えて、顧客の視点で考え、行動するサービス力を磨いた清水さん。2011年、35歳の時に創業者である父親の道雄さんに代わって代表に就任しました。

　「父いわく『自分が元気なうちに代わった方がフォローしやすく、お客さまに顔を覚えてもらいやすいだろう』と判断したようです。各方面に出向いて、周囲から跡継ぎとして認知してもらえたと感じていたので、父に代わり地域の皆さまのお役にたとうと志を新たにしました。父は代表を退いた後も変わらず作業を手伝ってくれる頼もしい存在です」

水回りのバリアフリー化、室内外のメンテナンスなど多様なニーズに対応

　清水さんのもとでは生活の場を整えるため、冷暖房といった空調設備も施工。クロスやカーペットの汚れ・はがれ、フローリングの傷、床タイルのひび割れ、外壁の亀裂といった室内外の手入れにも応じています。

　「小さな修理・補修も承ります。大事なわが家のほころびを繕って美しさを取り戻し、心地よい空間で過ごせるようサポートします」

　経験豊富な少数精鋭を率い、多様なニーズに応える清水さん。新規顧客との打ち合わせや見積もりには自ら対応。従業員らと現場作業にもあたります。

　「年齢を重ね、足腰が弱った時に備えて脱衣所まわりをバリアフリーにしたり、車いすが必要になることを踏まえて浴室などの開口部を広げたり。シンプルなデザインで掃除がしやすく、室内暖房機能が付いたトイレに交換し、冬場でも寒さに震えることなくご利用いただけるタイプもご案内します」

　顧客が現状で感じている不満や不安などをくみ取り、予算に合わせて機能的で利便性に優れた設備を導入。快適な住環境をかなえたいと熱意を見せます。

　「弊社は私が生まれた1976年に父が立ち上げました。約50年にわたり、私も会社も地域の方々に支えられ成長してきました。『水回りのことなら、つるみさん』と頼ってもらい、住まいのちょっとしたリニューアルもお任せいただき、皆さまの暮らしを守っていきたいですね」

　清水さんは「地に足を着け、今後もお客さま第一主義の精神で地域とともに歩んでいきたい」と思いを語ります。

（取材年月：2025年5月）

水道工事や水回りのリフォームを通じて快適な住環境へ整え、暮らしを支える存在に

水圧が弱い、壁・床に湿気やシミが生じた際は漏水調査で迅速に対処を

土木工事会社を経て家業へ。創業社長である父に代わって2代目に就任

水回りのバリアフリー化、室内外のメンテナンスなど多様なニーズに対応

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