国境を感じさせない“街の法律家”（3/3）

インキュベーション施設「長崎県ビジネス支援プラザ」内に籍を置く「リーガルナビ行政書士事務所」

長崎の未来を形作る、ローカル＆グローバルなチャレンジ

　長崎に居を移してから、“はじめてのこと尽くし”だったという李さん。最初のうちはセミナーなど“人が集まる場所”に積極的に参加し、人脈づくりに励んだそうです。そんな中、同業種の先輩たちのサポートが大きな頼りになったと、李さんは感謝の気持ちを表します。勉強会や研修会、個人的な集まりなど、今も週に2、3度は交流しているのだとか。「言わば個人事業主同士なのですが、そんなことを全く感じさせない関係を築かせてもらっています。これも長崎の土地柄なのでしょうか」。安心して仕事に取り組める環境も、李さんの活力のひとつになっています。
　「将来は行政書士の立場を活かして、大きな恩のある長崎の役に立てる活動ができれば」と話す李さん。「せっかくの港町なので、貿易業に関するサポートもしてきたいですね」。長崎が誇る県産品の輸出や舶来品の輸入取り扱い、海外の企業誘致など、夢は広がります。「中国や韓国、東南アジアにも近いので、その拠点として成長できる街だと思います。少なくとも20～30年はかかる夢ですが」と、李さんは笑顔で話します。今は、その足固めの時間。地道かつ着実に仕事を重ねて行きながら、長崎の発展も夢見る李さんの“ローカル”で“グローバル”なチャレンジは、長崎の未来を形創る重要なピースとなるに違いありません。
（取材年月：2015年2月）

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