DX、省力化を推進する店舗・顧客管理システムのプロ
百田好秀
Mybestpro Interview
DX、省力化を推進する店舗・顧客管理システムのプロ
百田好秀
#chapter1
「システム開発って、料理に似ているんですよ」と話すのは、長崎市の「インターメディア・プランニング」代表の百田好秀さん。小売店や飲食店、ホテルといったサービス業を中心に販売・顧客管理システムを手掛け、全国から依頼を受けています。
「料理を作るとき、いろんな種類の具材や調味料を使うとおいしさが増しますよね。多彩な素材で味を調えるのと同じように、複数のハード・ソフトを連携させて各種業務を統括し、自動化するのが私どもの得意とするところです」
商品の売れ行きを収集・分析するPOS(販売時点情報管理)レジソフトや、発注・受注、出荷・納品など流通面に連動するシステム、予約、売り上げ、顧客を一元管理する宿泊施設向けのシステムなど、クライアントに合ったITサービスを提供。業務効率化を通じて、ビジネスを伸展させるDX(デジタルトランスフォーメーション)をサポートしています。
「最近多いのはSNSとの連動で、営業担当が外回り先からスマホなどで売り上げを確認できるようになります。商品の発注も可能で、帰社してからの事務作業が大幅に軽減されます」
百田さんのもとでは、システムが不備なく稼働する可用性を担保するべく運用保守にも注力。一定額でOSを更新するほか、帳簿や伝票を記録する帳票画面のプログラム追加など、カスタマイズにも応じています。
「設計に当たっては入念にヒアリングを行いますが、お客さまの業務を完全に把握するには限界があります。実際に使用する中で改善を加えて最適化を図るため、納品後も手厚くフォローしています」
#chapter2
さまざまなシステムを開発してきた百田さん。特に飲食、酒販、宿泊業界で実績を重ね、低価格で使いやすいツールを多くの店舗・施設に実装してきました。
「もう何十年も前の話ですが、長崎県初のディスカウント酒店にオリジナルPOSと酒販システムを導入した際は反響が大きく、お客さまが殺到し、問い合わせが殺到しましたね」
他に、フェリーの運航管理、新聞販売店の読者台帳、美容室の顧客管理などのシステムを構築。行政からも要請があり、警察が事件捜査で使う足跡鑑定のシステムも請け負いました。
近年は、複数の商品の形・大きさをカメラで識別し、瞬時に合計価格を算出するAI(人工知能)レジなども受託。コロナ禍以降は、従業員が紙幣や硬貨に触れずに済むセルフレジのニーズが高まっているそうです。
「電話・ファクスと販売・顧客管理システムを統合させたCTI、パソコンFAXソフトも提供しています。登録した電話番号から架電があると、パソコン画面に顧客情報がポップアップ。受注伝票も速やかに作成できます。ホテルや専門学校、仏具店など、リピート客が多い業態で導入が進んでいます」
また、ECサイトとバックヤードを連動させたシステムや、簡単操作で商品をラインアップできるソフト「EC事務次官」も開発し、ネットショップの需要に対応しています。
さらに百田さんの商品の多くは、基幹業務統合システム「大臣シリーズ」(製造販売・応研)と連携可能で、商品名も「通信事務次官」「販売事務次官」など「事務次官シリーズ」と銘打っています。
#chapter3
百田さんとコンピューターとの出会いは大学のゼミ。一生の仕事にしたいと思い、卒業後はシステムエンジニア(SE)として働き始めました。
「6年ほど企業勤めをしました。当時SEは珍しい存在だったこともあり、お客さまを訪問すると仕事の内容を細かく教えていただき、幅広い業界の知識が身につきました」
1992年にインターメディア・プランニングを創業。長く事業を続けてきた秘訣は「一貫してユーザーの立場で物事を考えてきたこと」だと語ります。
「開発者は『自分はすごいものを作った』と思い込みがちで、一方的にシステムを押し付けることがありますが、実務で活用していただくのが本来の目的です。利用者との会話の中で『そんなニーズがあるのか』と気付くことも多く、お客さまに寄り添うことで真に使いやすい製品ができると考えています」
時代に沿ったシステムを世に送り出し、高齢化が進む昨今は福祉用品の販売システムに注力。要介護の度合いに応じて購入者の負担額が自動表示される仕組みにするなど、絶えず利便性を追求しています。
「今後のシステム開発において欠かせないのがAI」と百田さん。膨大なデータを集約し、学習するAIを多様なシステムと組み合わせ、日常の業務プロセスを省力化したいと意気込みます。
「私たちのミッションは、先進的な技術と創造力を融合させ、お客さまに適したソリューションを提案すること。少数精鋭のスタッフとともに、信頼と革新を両立したサービスを展開していきます」
(取材年月:2024年11月)
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DX、省力化を推進する店舗・顧客管理システムのプロ
百田好秀プロ
ソフトウェア開発
株式会社インターメディア・プランニング
長年の経験と高度な技術、顧客に寄り添った開発で利便性の高いシステムを作り上げます。納品後でも、OSのアップグレード、帳票・画面のプログラム追加などのカスタマイズに追加負担なしで対応します。
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